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第6章 ダンジョンから始まる世界交流
第262話 救援
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「きゃっ! ぼ、ボッゴ様? 一体何をされるのですか!?」
扉もない個室に連れて行かれ、ボッゴにのしかかられるルルナラ。
堅い地面の上に柔らかい葉っぱで出来たベッドに押し倒され、ボッゴは腰に巻いていた葉のパンツを脱ぐ。
そこには既にはち切れんばかりに大きくなったモノがそそり立っている。
そそり立っているのだが……。
「何を? 夜は女とまぐわうモノだろう? お前は珍しい女だから、見つけた俺の物だ」
確かにボッゴは助けてもらった恩人でもあるし、情報もくれた人物だ。
その人物に恩返しとして体を差し出すというのは、恐らく間違ってはいない。
それに修斗は自分以外の男とヤル事を禁止していないばかりか、自分がいない時は自由にしていいとさえ言っているのだ。
ボッゴの手がルルナラの胸を触ろうとする。
それとスッと手で遮り、優しく諭す様に声をかける。
「申し訳ありませんボッゴ様。私には心に決めた方がいらっしゃいます。その方以外とは、体の関係を持ちたくないのでございます」
何とか理解してもらおうと手を軽く押し返し、葉っぱのベッドから出ようとするのだが、ボッゴはそれを許さない。
肩を押さえ、体重をかけて押し付けると、不思議そうな顔をしてスカートをめくろうとする。
そう、ボッゴ達の間では、夫婦や恋人と言った関係は存在せず、親子ですら対象となるのだ。
なので心に決めた人と言われても、言葉の意味を理解できないでいる。
「お、お待ちください! 私達の間では、こういった行為は誰とでもするわけではないのです!」
「え? 気持ちいいのに?」
「はい、気持ちいいからこそ、心に決めた人とだけ関係を持つのです」
こんな事を言っても理解はされないだろう。
それにボッゴがルルナラを助けたのだって、行為をする為だったかもしれない。
だがボッゴにしても無理やりするつもりはないようで、覆いかぶさっていた体を起こして地面に座る。
「ルルナラは村では見た事もない女だから、興味があった。でも嫌ならしない」
「あ、ありがとうございます。助けていただいたお礼は、別の形でさせて頂きますので」
「前にも言ったが、それは気にしなくてもいい。興味があったから助けた、それだけだ」
それだけ言って部屋から出て行き、別の部屋で別の女と始めた。
少し安心したのか、ルルナラは葉っぱのベッドに横になり、寝息を立て始める。
別の意味で安心していたのだ、殺さなくて良かった、と。
夜が明け、日の光が森の中を照らしたころ、洞窟の中で活動が始まる。
朝食の準備がされて、全員が揃っての食事が始まった。
食事は全員で準備をして、全員で食べ、全員で片づけている。
年長者とか男女などによって、やる事が変わるわけではない様だ。
ルルナラも一緒に準備などをしようとしたが、客人だからだろうか、手伝いは不要だと言われた。
「今日も火の鳥の調査をするのか?」
「はい、それが私の役目ですので」
「なら今日は火山の方を調べるといい。数日に1回はマグマを浴びに来るようだが、連続して来ることもある」
「ありがとうございます。では今日は火山の方へ向かうとしましょう」
そうして縦穴の階段を登り、火山の方向へ向けて出発するのだった。
その頃ザナドゥ王国にはラライラが到着し、修斗にフェニックスの話をしていた。
「本当なのハニー! アイツ、水浴びみたいにマグマを浴びてたの!」
「そうか。それでルルナラはどうした?」
「ヤバくて逃げたんだけど、追いつかれそうだったからルルナラが囮になっちゃったの……」
「じゃあ死んだのを確認したわけじゃないんだな?」
「死んでないの! しぶといから絶対に生きてるの!」
「そうか……だがな、何故かアイツの気配が全くつかめないんだ。あいつが囮になった場所はどこだ?」
「も、森の上だったからハッキリとは覚えてないの……」
フェニックスから必死で逃げている最中だったし、そんな事を気にしている暇は無かっただろう。
それだとしても、フェニックスの存在は確認できたし、強力な魔物だというのなら手懐ければ便利になる事だろう。
「よし、キャロライン、レベッカ、お前達も付いてこい」
「分かりました。空を飛ぶ相手なら、私とレベッカしかいませんね」
「は! お供いたしますシュウト様!」
朝食を早々に済ませ、修斗は宝物庫へと向かう。
そこでいくつかの宝石と道具を手にし、ラライラの頭に手を置く。
「……大体この辺りか? よし、行くぞ」
空間に穴が開き、目の前には森が広がっている。
森を真上から見下ろす様な位置で、穴に一歩進むとそのまま落下を始めた。
ラライラ、キャロライン、レベッカが後に続いて落ちていくと穴が塞がり、元通りの空が見える。
落下しながら修斗は赤い宝石を取り出し、親指で弾くようにして放り出す。
扉もない個室に連れて行かれ、ボッゴにのしかかられるルルナラ。
堅い地面の上に柔らかい葉っぱで出来たベッドに押し倒され、ボッゴは腰に巻いていた葉のパンツを脱ぐ。
そこには既にはち切れんばかりに大きくなったモノがそそり立っている。
そそり立っているのだが……。
「何を? 夜は女とまぐわうモノだろう? お前は珍しい女だから、見つけた俺の物だ」
確かにボッゴは助けてもらった恩人でもあるし、情報もくれた人物だ。
その人物に恩返しとして体を差し出すというのは、恐らく間違ってはいない。
それに修斗は自分以外の男とヤル事を禁止していないばかりか、自分がいない時は自由にしていいとさえ言っているのだ。
ボッゴの手がルルナラの胸を触ろうとする。
それとスッと手で遮り、優しく諭す様に声をかける。
「申し訳ありませんボッゴ様。私には心に決めた方がいらっしゃいます。その方以外とは、体の関係を持ちたくないのでございます」
何とか理解してもらおうと手を軽く押し返し、葉っぱのベッドから出ようとするのだが、ボッゴはそれを許さない。
肩を押さえ、体重をかけて押し付けると、不思議そうな顔をしてスカートをめくろうとする。
そう、ボッゴ達の間では、夫婦や恋人と言った関係は存在せず、親子ですら対象となるのだ。
なので心に決めた人と言われても、言葉の意味を理解できないでいる。
「お、お待ちください! 私達の間では、こういった行為は誰とでもするわけではないのです!」
「え? 気持ちいいのに?」
「はい、気持ちいいからこそ、心に決めた人とだけ関係を持つのです」
こんな事を言っても理解はされないだろう。
それにボッゴがルルナラを助けたのだって、行為をする為だったかもしれない。
だがボッゴにしても無理やりするつもりはないようで、覆いかぶさっていた体を起こして地面に座る。
「ルルナラは村では見た事もない女だから、興味があった。でも嫌ならしない」
「あ、ありがとうございます。助けていただいたお礼は、別の形でさせて頂きますので」
「前にも言ったが、それは気にしなくてもいい。興味があったから助けた、それだけだ」
それだけ言って部屋から出て行き、別の部屋で別の女と始めた。
少し安心したのか、ルルナラは葉っぱのベッドに横になり、寝息を立て始める。
別の意味で安心していたのだ、殺さなくて良かった、と。
夜が明け、日の光が森の中を照らしたころ、洞窟の中で活動が始まる。
朝食の準備がされて、全員が揃っての食事が始まった。
食事は全員で準備をして、全員で食べ、全員で片づけている。
年長者とか男女などによって、やる事が変わるわけではない様だ。
ルルナラも一緒に準備などをしようとしたが、客人だからだろうか、手伝いは不要だと言われた。
「今日も火の鳥の調査をするのか?」
「はい、それが私の役目ですので」
「なら今日は火山の方を調べるといい。数日に1回はマグマを浴びに来るようだが、連続して来ることもある」
「ありがとうございます。では今日は火山の方へ向かうとしましょう」
そうして縦穴の階段を登り、火山の方向へ向けて出発するのだった。
その頃ザナドゥ王国にはラライラが到着し、修斗にフェニックスの話をしていた。
「本当なのハニー! アイツ、水浴びみたいにマグマを浴びてたの!」
「そうか。それでルルナラはどうした?」
「ヤバくて逃げたんだけど、追いつかれそうだったからルルナラが囮になっちゃったの……」
「じゃあ死んだのを確認したわけじゃないんだな?」
「死んでないの! しぶといから絶対に生きてるの!」
「そうか……だがな、何故かアイツの気配が全くつかめないんだ。あいつが囮になった場所はどこだ?」
「も、森の上だったからハッキリとは覚えてないの……」
フェニックスから必死で逃げている最中だったし、そんな事を気にしている暇は無かっただろう。
それだとしても、フェニックスの存在は確認できたし、強力な魔物だというのなら手懐ければ便利になる事だろう。
「よし、キャロライン、レベッカ、お前達も付いてこい」
「分かりました。空を飛ぶ相手なら、私とレベッカしかいませんね」
「は! お供いたしますシュウト様!」
朝食を早々に済ませ、修斗は宝物庫へと向かう。
そこでいくつかの宝石と道具を手にし、ラライラの頭に手を置く。
「……大体この辺りか? よし、行くぞ」
空間に穴が開き、目の前には森が広がっている。
森を真上から見下ろす様な位置で、穴に一歩進むとそのまま落下を始めた。
ラライラ、キャロライン、レベッカが後に続いて落ちていくと穴が塞がり、元通りの空が見える。
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