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20.釘を打つのは大工さんだけでお願いします
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アズベルの号令とともに一斉に襲い掛かり、二手に分かれて群れの包囲を開始した。
ネイル・ライオンは不意打ちに失敗したので逃げると思ったが、こちらに襲い掛かってきた。
それは好都合と言わんばかりに、包囲網を完成させてもらおう。
丸く囲むのではなく、湖に追い込むように包囲する。
弓や魔法攻撃で反対側を心配しなくてもいいので、心置きなく撃ちまくれる。
ネイル・ライオンの動きは素早いので前衛で足止めをして、後方から矢と魔法で徐々に数を減らしていく作戦だ。
「その調子だ!包囲網を維持して撃ちまくれ!!!」
油断はできないものの、継続的な攻撃によって、合計二十頭以上いたネイル・ライオンを三分の一は倒しただろう。
こうなると俺のやる事は少ない。
後衛として怪我人の治療や、爆弾を投げて大人しくしているしかない。
しかしこちらの犠牲もバカにならない数になってきた。
十名以上はやられている。前衛の応援に行った方が良い様だ。
斧を構えて前に出ようとした瞬間、後方から三つ目の群れが現れたのだ。
「アズベル!後ろからネイル・ライオンの群れが来たぞ!」
「なんだと!?クソッ!いま包囲網を緩めるわけには……!」
二つの包囲網はしっかり機能しているが、余裕があるわけではない。
冒険者を他に回す余裕などないのは見てわかる。
「俺が時間を稼ぐ、そっちは早めに終わらせてくれ!」
「たのむ!」
と言ったはいいがネイル・ライオンは足が速い。
何とか俺に集中してほしいんだが……ヘイトを集めるスキルがあればいいけど無いし、使えそうなアイテムは爆弾と毒か……よし、毒を全部投げつけて少しでも足を鈍らせてっと、後は速攻で終わらせるのみだ!!!
「うおおおおーーーー!」
ワザと大声を上げて突っ走る。
少しでも俺に注意が向いてくれればそれでいい。
先頭の数頭が角を向けて突っ込んできたが、頭が低い位置にあるから丁度いい、頭を叩き割ってやった。
三頭倒した間に数頭が通り抜けようとしたので、横っ腹に爆弾を投げつけて足を止めさせる。
「俺を倒さずに先に進めると思うなよ!」
後から思い出したけど、異世界に行ったら言うセリフリストに入っていた。
脳内では何度も言っていたから、スルっと出てきたのだろう。
爆弾が当たったネイル・ライオンは直ぐには動けないようなので、元気な奴を相手にしよう。
動ける奴は四頭。
角はこっちには向けず、牙をむいて威嚇してくる。
一頭が噛みついてきたから後方に下がると、そこにもう一頭が張り手をするように爪で引っ掻きに来た。
ジャンプでかわしたが、さらにもう一頭が噛みに来た。
何とか斧で受けたが、宙に浮いていたので弾き飛ばされる。
残りの一頭が角で突進をして俺を地面に釘付けにしようとしたので、転がって避けると地面に角が刺さって動けなくなっていたから、爆弾を投げつけた。
顔面に爆弾を受けて頭が半分無くなったので、流石に動かなくなった。
残り三頭。
三頭に近づく途中で横っ腹に爆弾を受けた奴が生きていたから首を落とした。
間合いを詰めて中央の一頭に斧で攻撃するが、後退して避けられた。
なのでそのまま地面に斧を叩きつけ、土で目くらましをする。
斧を叩きつけた勢いのまま一回転ジャンプして、着地しながら胴体を半分にした。
残り二頭。
こうなったら何も考える必要はない。
真正面の一頭に突っ込み、攻撃してきた前足と口を斬る。
前足と口を斬った奴は動きが遅くなったので斧で頭を破壊し、最後の1頭は踏みつぶそうとしてきたので単純に避けて喉元を斬った。
頭上から血を浴びてしまって全身が真っ赤だ。
とりあえず爆弾で動けなくなった奴が生きていたからとどめを刺し、みんなの応援に向かおう。
ふぅ、何とかなったな。
二つの包囲網でネイル・ライオンは残り数頭になっていた。
これなら前衛の応援も必要ないだろう。また回復役だ。
ネイル・ライオンの全滅に成功した。
だが二十名以上もの犠牲者をだしてしまった。
敵の数が最終的に四十頭近くも居たからだが、予想より被害が大きかったのも事実だ。
「あれは人との相性が悪い。同じ数ならオーガの方が戦いやすいな」
血が出そうなくらい歯を食いしばるアズベルに、気休め程度の声をかけた。
「そう……だな。それにしても助かった、お前がいなければ、後ろから来た奴らに全滅させられたかもしれん」
「包囲したつもりが挟撃されるわけだからな」
「俺の采配のお陰だな!」
「俺が強いお陰だな」
なんとか減らず口を叩けるようになったな。
最終的な被害や敵の数は夜が明けないと分からない。だが今はゆっくり休むとしよう。
朝になり、ネイル・ライオンの死体を一か所に集めた所、死体は四十二あった。
一方で冒険者の犠牲者は二十三名。
九十名ほど居たから、四分の一以上の犠牲が出てしまった。
冒険者の遺体とネイル・ライオンの死体をそれぞれの街へ運ぶ部隊と、しばらく警戒する部隊に分かれた。
ネイル・ライオンの群れが大きかったので、他のモンスターの群れがいるとは思わないが、一応警戒をするそうだ。
ここは人間のテリトリーだ、としっかりアピールする為でもある。
少しの時間だけど、街道を行ったり来たりして、安全を確認して街へ戻る事にした。
「なあユグドラ。お前はプロポーズの言葉な何だったんだ?」
気の緩んだ帰り道でアズベルが聞いてきた。
「突然なんだ?」
「いやな、アニタが気になるって言ってるんだよ。なんて言ったんだ?」
アニタさんか……アズベルのプロポーズを漫才みたいにしていたけど、やっぱり気になるモノなのか?
「ククルの実を毎年一緒に食べたいって言ったんだ」
「なんだよド定番じゃないか」
「定番だったのか?」
「で、アセリアちゃんは何て?」
「ずっと一緒に食べましょう、って」
「かぁ~~~!いいねぇ若い奴らはよぅ!」
「大して歳変わらないだろう?」
「俺は三十手前だしアニタは二十三だ。もうギリギリだぜ?」
この世界の結婚適齢期は早い様だ。二十三でギリギリなんて言ったら……日本だと叩かれてしまう。
「アセリアちゃんはいくつなんだ?」
「さあ?十代だと思うけど」
「なんだよ歳も知らずにプロポーズしたのかよ」
「可愛かったし」
「ケッ!このバカップルが!」
「もっと言って」
「バカバカ、バーカ!」
「バカじゃないバカップルだ!」
ネイル・ライオンは不意打ちに失敗したので逃げると思ったが、こちらに襲い掛かってきた。
それは好都合と言わんばかりに、包囲網を完成させてもらおう。
丸く囲むのではなく、湖に追い込むように包囲する。
弓や魔法攻撃で反対側を心配しなくてもいいので、心置きなく撃ちまくれる。
ネイル・ライオンの動きは素早いので前衛で足止めをして、後方から矢と魔法で徐々に数を減らしていく作戦だ。
「その調子だ!包囲網を維持して撃ちまくれ!!!」
油断はできないものの、継続的な攻撃によって、合計二十頭以上いたネイル・ライオンを三分の一は倒しただろう。
こうなると俺のやる事は少ない。
後衛として怪我人の治療や、爆弾を投げて大人しくしているしかない。
しかしこちらの犠牲もバカにならない数になってきた。
十名以上はやられている。前衛の応援に行った方が良い様だ。
斧を構えて前に出ようとした瞬間、後方から三つ目の群れが現れたのだ。
「アズベル!後ろからネイル・ライオンの群れが来たぞ!」
「なんだと!?クソッ!いま包囲網を緩めるわけには……!」
二つの包囲網はしっかり機能しているが、余裕があるわけではない。
冒険者を他に回す余裕などないのは見てわかる。
「俺が時間を稼ぐ、そっちは早めに終わらせてくれ!」
「たのむ!」
と言ったはいいがネイル・ライオンは足が速い。
何とか俺に集中してほしいんだが……ヘイトを集めるスキルがあればいいけど無いし、使えそうなアイテムは爆弾と毒か……よし、毒を全部投げつけて少しでも足を鈍らせてっと、後は速攻で終わらせるのみだ!!!
「うおおおおーーーー!」
ワザと大声を上げて突っ走る。
少しでも俺に注意が向いてくれればそれでいい。
先頭の数頭が角を向けて突っ込んできたが、頭が低い位置にあるから丁度いい、頭を叩き割ってやった。
三頭倒した間に数頭が通り抜けようとしたので、横っ腹に爆弾を投げつけて足を止めさせる。
「俺を倒さずに先に進めると思うなよ!」
後から思い出したけど、異世界に行ったら言うセリフリストに入っていた。
脳内では何度も言っていたから、スルっと出てきたのだろう。
爆弾が当たったネイル・ライオンは直ぐには動けないようなので、元気な奴を相手にしよう。
動ける奴は四頭。
角はこっちには向けず、牙をむいて威嚇してくる。
一頭が噛みついてきたから後方に下がると、そこにもう一頭が張り手をするように爪で引っ掻きに来た。
ジャンプでかわしたが、さらにもう一頭が噛みに来た。
何とか斧で受けたが、宙に浮いていたので弾き飛ばされる。
残りの一頭が角で突進をして俺を地面に釘付けにしようとしたので、転がって避けると地面に角が刺さって動けなくなっていたから、爆弾を投げつけた。
顔面に爆弾を受けて頭が半分無くなったので、流石に動かなくなった。
残り三頭。
三頭に近づく途中で横っ腹に爆弾を受けた奴が生きていたから首を落とした。
間合いを詰めて中央の一頭に斧で攻撃するが、後退して避けられた。
なのでそのまま地面に斧を叩きつけ、土で目くらましをする。
斧を叩きつけた勢いのまま一回転ジャンプして、着地しながら胴体を半分にした。
残り二頭。
こうなったら何も考える必要はない。
真正面の一頭に突っ込み、攻撃してきた前足と口を斬る。
前足と口を斬った奴は動きが遅くなったので斧で頭を破壊し、最後の1頭は踏みつぶそうとしてきたので単純に避けて喉元を斬った。
頭上から血を浴びてしまって全身が真っ赤だ。
とりあえず爆弾で動けなくなった奴が生きていたからとどめを刺し、みんなの応援に向かおう。
ふぅ、何とかなったな。
二つの包囲網でネイル・ライオンは残り数頭になっていた。
これなら前衛の応援も必要ないだろう。また回復役だ。
ネイル・ライオンの全滅に成功した。
だが二十名以上もの犠牲者をだしてしまった。
敵の数が最終的に四十頭近くも居たからだが、予想より被害が大きかったのも事実だ。
「あれは人との相性が悪い。同じ数ならオーガの方が戦いやすいな」
血が出そうなくらい歯を食いしばるアズベルに、気休め程度の声をかけた。
「そう……だな。それにしても助かった、お前がいなければ、後ろから来た奴らに全滅させられたかもしれん」
「包囲したつもりが挟撃されるわけだからな」
「俺の采配のお陰だな!」
「俺が強いお陰だな」
なんとか減らず口を叩けるようになったな。
最終的な被害や敵の数は夜が明けないと分からない。だが今はゆっくり休むとしよう。
朝になり、ネイル・ライオンの死体を一か所に集めた所、死体は四十二あった。
一方で冒険者の犠牲者は二十三名。
九十名ほど居たから、四分の一以上の犠牲が出てしまった。
冒険者の遺体とネイル・ライオンの死体をそれぞれの街へ運ぶ部隊と、しばらく警戒する部隊に分かれた。
ネイル・ライオンの群れが大きかったので、他のモンスターの群れがいるとは思わないが、一応警戒をするそうだ。
ここは人間のテリトリーだ、としっかりアピールする為でもある。
少しの時間だけど、街道を行ったり来たりして、安全を確認して街へ戻る事にした。
「なあユグドラ。お前はプロポーズの言葉な何だったんだ?」
気の緩んだ帰り道でアズベルが聞いてきた。
「突然なんだ?」
「いやな、アニタが気になるって言ってるんだよ。なんて言ったんだ?」
アニタさんか……アズベルのプロポーズを漫才みたいにしていたけど、やっぱり気になるモノなのか?
「ククルの実を毎年一緒に食べたいって言ったんだ」
「なんだよド定番じゃないか」
「定番だったのか?」
「で、アセリアちゃんは何て?」
「ずっと一緒に食べましょう、って」
「かぁ~~~!いいねぇ若い奴らはよぅ!」
「大して歳変わらないだろう?」
「俺は三十手前だしアニタは二十三だ。もうギリギリだぜ?」
この世界の結婚適齢期は早い様だ。二十三でギリギリなんて言ったら……日本だと叩かれてしまう。
「アセリアちゃんはいくつなんだ?」
「さあ?十代だと思うけど」
「なんだよ歳も知らずにプロポーズしたのかよ」
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「もっと言って」
「バカバカ、バーカ!」
「バカじゃないバカップルだ!」
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