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第2章
30.トロールは殲滅じゃ!なに?嫁にプロポーズした?
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「女子供には厳しい相手だろうが、ワシにしても厳しい相手なんじゃがな」
黒い長ラン風のローブの背中には喧嘩上等の刺繍が施してあり、右胸には悪鬼羅刹、左胸には魑魅魍魎、破れた学生帽をかぶったこのワシ、番長様の登場じゃい!
しかしトロールとはのぅ、斬っても斬っても再生する根性の座った奴じゃ。つまりじゃ、斬ってもダメなら潰したらええんじゃ。装備していた黒い剣と黒い盾をバッグにしまい、ゴツいトゲの付いたメイスを二本取り出した。
にしても大きいのう。大型ダンプカーくらいか?三~四メートルほどあるのかのう。
「臭い仲は男と女だけで十分じゃ。おんしとはそんな関係になりたくないわい」
一番近いトロールの正面に立ってメイスを高く構えた。
「ワシに売ったこの喧嘩、高くつくぞ!」
トロールの拳が四方八方から襲い掛かってきた。体を回転させてメイスで払いのけ、目の前にあった腹を両手のメイスで挟んで潰した。背骨も筋肉も潰れたコイツは前に倒れ込んできたから、もう一回払いのけた。
ワシは避けん! 走らん! 飛ばん! 番長たるものドンと迎え撃つものじゃ!
だから両手に武器を持つか盾を持っていないと、危ない時もあるんじゃがな、がっはっは。
そして後退はせん。振り向きもせん。たまに回転するのはご愛敬じゃ。
目の前に立つ敵を潰しまくるのみじゃ。む、流石に背後からの攻撃が多いのぅ。
仕方がない、槍を投げるか。槍を十本ほど投げてトロールを十五~十六匹壁に貼りつけて動けんようにしてやった。こういう時は武器スキルが沢山あると便利じゃの~。
番長は他のキャラが持っていない武器系のスキルを、全部詰め込んだキャラじゃ。剣、槍、鈍器、盾、素手。それ故に治療スキルを持っておらん。回復ポーション? そんなもんは軟弱モノが使うんじゃ! ワシを倒せるほど根性のあるやつになら負けて本望よ!
前進前進右折前進、前進左折前進前進。目の前に出てくる奴は足を潰して地面に這いつくばらせてからミンチにして、殴ってくる奴は拳を叩き壊す。時々棍棒を持っている奴も居るが、鈍器勝負なら受けて立つわい! もちろん勝つのはワシじゃ!
しかし流石にトロールは再生能力が凄いのう。頭を潰さないとダメじゃ、腹を潰した奴がいつの間にやら歩いておる。
このままではキリが無いわい。仕方がない、全て真っ二つにして動けなくした後で燃やすとするか。
メイスの代わりに巨大なハルバードを取り出した。遠心力も利用してひたすら斬りまくる。
武器のリーチが長いから楽じゃ。相手の攻撃が届く前にこっちの攻撃が当たるわい。
再生が終わらないうちに、全てのトロールを縦か横に斬って半分にせねばならんから時間が無いわい。走るのは主義に反するからな、早歩きじゃ! がっはっは、ワシの早歩きは常人が全速力で走るよりも早いぞい!
ワシの早歩きにトロールは付いてこれず、次々に地面に倒れていく。うむ、あとは槍で壁に貼りつけた奴らだけじゃな。
長い槍で刺されているからどうにもこうにも動けず、その場で暴れるしかできないトロールは頭を潰してやった。これ以上苦しませる必要もないからのぅ。
「うむ、あとはお前が終わらせるのじゃディータよ。調査などワシは出来んのでな」
きゃらくた~交代じゃ!
― ― ―
「私を苦しめた報いを受けな! ひゃーっはっはっは!」
おっと、番長の影響でしゃべり方が変わっちゃった。乙女にアルマジロ行為!
「ファイヤー・ウォール! ファイヤー・ウォール!」
焼却焼却~♪ 私は火で燃やしまくった。汚物は燃やすのが定番らしいよ?
沢山いたからすごく時間かかったけど、トロールは肉も残すのが嫌。炭! 灰になれ~って感じで火力マシマシで燃やしやった。
「女の子の体はいつもいい香りがしないとね」
いい香りといえば、王都には大衆浴場があるからのんびり入りたい。泳げるくらい大きいしアロマも焚きたい。
よし決めた! ダンジョン探索の報酬で家を建てよう! 一階はスイーツなお店で二階はフィットネス、三階はおっきいお風呂! 凄い! 夢の御殿だ!
そうと決まれば、この階のマッピッピを終わらせて一旦王都に戻ろう! こんな臭うんじゃ探索の気力が湧かないよね!
トロールが入ってきた場所から広間を出て探索を開始しようっと。
六階の探索は直ぐに終わった。トロールと戦った広間が半分以上を占めていたからね! あんなのに無駄遣いしないでよね! 多分この階は訓練場かなにかかな~?
よし、お風呂に入りにもーどろっと。
行きは怖いが帰りはよいよい、あっという間に外に出てこれたよ。
マッピッピの重要性が分かるよね~。まずはここを石に位置情報をマークしてっと、これでこのダンジョンにも直ぐに来れるようになったよ!
ユグドラに交代して王都にかーえろっと。
― ― ― ― ― ―
「ただいま戻りました。といっても一時的なきかん……」
「お疲れ様ですユグドラさん、ご無事でなによりです」
リアが居た。リアがギルドの制服を着て受付をしていた。
「結婚してください」
リアの手を握ってプロポーズしてしまうくらいにカワイイ。ダンジョンから帰ってきたせいかリアが光り輝いて見える。女神さまや。
「プッ、ユーさん二回目のプロポーズだね」
「ハッ! いかんいかん、可愛すぎて思わず嫁にプロポーズしてしまった」
「でも、なんだか嬉しいから何回してもいいよ」
「よし結婚しよう」
「おいお前! アセリアちゃんが嫌がってるだろうが!」
などという意味不明な叫び声と共に、俺の肩が引っ張られた。
そこには冒険者らしい男が十名程いて俺を睨みつけている。
「俺達のアセリアちゃんに何してやがる!」
「てめーなんかがアセリアちゃんに担当してもらえると思ってるのかよ!」
とかとか言ってるんだけど、なんだろうこいつらは。
リアも何が起こっているのか理解できていないようで、ただただ驚いている。
「あの、ユグドラさんは私の」
「大丈夫だ安心しなアセリアちゃん。俺達がしっかりと守ってやるぜ」
「あらアナタ達、ワタシは守ってくれないのかしら?」
隣で受付をしていたオネエが参加してきた。
「え? いやグレゴリィさんは新人冒険者をお願いします。俺達みたいな上級者はアセリアちゃんで大丈夫ですから」
なんだコイツ、凄く焦ってオネエから遠ざかっていくぞ。そうか、オネエの名前はグレゴリィっていうのか。まぁオネエでいいや。
「ふぅ~ん、だそうよ新人のユグドラちゃん」
「冒険者に登録して日が浅いのは本当ですし、新人ですね」
「ほら見ろ! 新人は新人らしくグレゴリィさんのお世話になってればいいんだよ!」
それとリアが受付で担当がどうのこうのは関係あるんだろうか。
「ところで担当ってなんですか?」
「ほとんど機能していないシステムなんだけどね、昔はあったのよ。冒険者ごとにギルドの担当者がいて、依頼や報酬は全て担当者から出されていた時期が」
「じゃあ最近は無いんですか?」
「効率が悪いのよ。担当者が居ないと依頼を受けられないとか、冒険者が一杯いると受付を休めないとか」
それはブラックなシステムだな。いや待て、それよりも重要な事を聞かないといけない。
「それはそうと、どうしてリアが受付をしているの?」
「だって、グレゴリィさんっていつ休んでるのか分からないくらいにギルドに居るし、受付の人数も少ないみたいだったから、お手伝いしようと思って」
え? と思ってオネエを見た。
「そうなのよ、受付はワタシと他に二人しか居ないのよ」
「それは……大変ですね」
すっかりオネエに同情してしまったが、置いてけぼりにしていた冒険者が割り込んできた。
「そんな事よりお前! アセリアちゃんに馴れ馴れしいんだよ!」
「え? だから俺とリアは」
「まだ分からないのか! こっちに来い!礼儀ってやつを教えてやる!」
そういって俺は十人ほどの冒険者に地下の訓練場へと連れていかれた。
黒い長ラン風のローブの背中には喧嘩上等の刺繍が施してあり、右胸には悪鬼羅刹、左胸には魑魅魍魎、破れた学生帽をかぶったこのワシ、番長様の登場じゃい!
しかしトロールとはのぅ、斬っても斬っても再生する根性の座った奴じゃ。つまりじゃ、斬ってもダメなら潰したらええんじゃ。装備していた黒い剣と黒い盾をバッグにしまい、ゴツいトゲの付いたメイスを二本取り出した。
にしても大きいのう。大型ダンプカーくらいか?三~四メートルほどあるのかのう。
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一番近いトロールの正面に立ってメイスを高く構えた。
「ワシに売ったこの喧嘩、高くつくぞ!」
トロールの拳が四方八方から襲い掛かってきた。体を回転させてメイスで払いのけ、目の前にあった腹を両手のメイスで挟んで潰した。背骨も筋肉も潰れたコイツは前に倒れ込んできたから、もう一回払いのけた。
ワシは避けん! 走らん! 飛ばん! 番長たるものドンと迎え撃つものじゃ!
だから両手に武器を持つか盾を持っていないと、危ない時もあるんじゃがな、がっはっは。
そして後退はせん。振り向きもせん。たまに回転するのはご愛敬じゃ。
目の前に立つ敵を潰しまくるのみじゃ。む、流石に背後からの攻撃が多いのぅ。
仕方がない、槍を投げるか。槍を十本ほど投げてトロールを十五~十六匹壁に貼りつけて動けんようにしてやった。こういう時は武器スキルが沢山あると便利じゃの~。
番長は他のキャラが持っていない武器系のスキルを、全部詰め込んだキャラじゃ。剣、槍、鈍器、盾、素手。それ故に治療スキルを持っておらん。回復ポーション? そんなもんは軟弱モノが使うんじゃ! ワシを倒せるほど根性のあるやつになら負けて本望よ!
前進前進右折前進、前進左折前進前進。目の前に出てくる奴は足を潰して地面に這いつくばらせてからミンチにして、殴ってくる奴は拳を叩き壊す。時々棍棒を持っている奴も居るが、鈍器勝負なら受けて立つわい! もちろん勝つのはワシじゃ!
しかし流石にトロールは再生能力が凄いのう。頭を潰さないとダメじゃ、腹を潰した奴がいつの間にやら歩いておる。
このままではキリが無いわい。仕方がない、全て真っ二つにして動けなくした後で燃やすとするか。
メイスの代わりに巨大なハルバードを取り出した。遠心力も利用してひたすら斬りまくる。
武器のリーチが長いから楽じゃ。相手の攻撃が届く前にこっちの攻撃が当たるわい。
再生が終わらないうちに、全てのトロールを縦か横に斬って半分にせねばならんから時間が無いわい。走るのは主義に反するからな、早歩きじゃ! がっはっは、ワシの早歩きは常人が全速力で走るよりも早いぞい!
ワシの早歩きにトロールは付いてこれず、次々に地面に倒れていく。うむ、あとは槍で壁に貼りつけた奴らだけじゃな。
長い槍で刺されているからどうにもこうにも動けず、その場で暴れるしかできないトロールは頭を潰してやった。これ以上苦しませる必要もないからのぅ。
「うむ、あとはお前が終わらせるのじゃディータよ。調査などワシは出来んのでな」
きゃらくた~交代じゃ!
― ― ―
「私を苦しめた報いを受けな! ひゃーっはっはっは!」
おっと、番長の影響でしゃべり方が変わっちゃった。乙女にアルマジロ行為!
「ファイヤー・ウォール! ファイヤー・ウォール!」
焼却焼却~♪ 私は火で燃やしまくった。汚物は燃やすのが定番らしいよ?
沢山いたからすごく時間かかったけど、トロールは肉も残すのが嫌。炭! 灰になれ~って感じで火力マシマシで燃やしやった。
「女の子の体はいつもいい香りがしないとね」
いい香りといえば、王都には大衆浴場があるからのんびり入りたい。泳げるくらい大きいしアロマも焚きたい。
よし決めた! ダンジョン探索の報酬で家を建てよう! 一階はスイーツなお店で二階はフィットネス、三階はおっきいお風呂! 凄い! 夢の御殿だ!
そうと決まれば、この階のマッピッピを終わらせて一旦王都に戻ろう! こんな臭うんじゃ探索の気力が湧かないよね!
トロールが入ってきた場所から広間を出て探索を開始しようっと。
六階の探索は直ぐに終わった。トロールと戦った広間が半分以上を占めていたからね! あんなのに無駄遣いしないでよね! 多分この階は訓練場かなにかかな~?
よし、お風呂に入りにもーどろっと。
行きは怖いが帰りはよいよい、あっという間に外に出てこれたよ。
マッピッピの重要性が分かるよね~。まずはここを石に位置情報をマークしてっと、これでこのダンジョンにも直ぐに来れるようになったよ!
ユグドラに交代して王都にかーえろっと。
― ― ― ― ― ―
「ただいま戻りました。といっても一時的なきかん……」
「お疲れ様ですユグドラさん、ご無事でなによりです」
リアが居た。リアがギルドの制服を着て受付をしていた。
「結婚してください」
リアの手を握ってプロポーズしてしまうくらいにカワイイ。ダンジョンから帰ってきたせいかリアが光り輝いて見える。女神さまや。
「プッ、ユーさん二回目のプロポーズだね」
「ハッ! いかんいかん、可愛すぎて思わず嫁にプロポーズしてしまった」
「でも、なんだか嬉しいから何回してもいいよ」
「よし結婚しよう」
「おいお前! アセリアちゃんが嫌がってるだろうが!」
などという意味不明な叫び声と共に、俺の肩が引っ張られた。
そこには冒険者らしい男が十名程いて俺を睨みつけている。
「俺達のアセリアちゃんに何してやがる!」
「てめーなんかがアセリアちゃんに担当してもらえると思ってるのかよ!」
とかとか言ってるんだけど、なんだろうこいつらは。
リアも何が起こっているのか理解できていないようで、ただただ驚いている。
「あの、ユグドラさんは私の」
「大丈夫だ安心しなアセリアちゃん。俺達がしっかりと守ってやるぜ」
「あらアナタ達、ワタシは守ってくれないのかしら?」
隣で受付をしていたオネエが参加してきた。
「え? いやグレゴリィさんは新人冒険者をお願いします。俺達みたいな上級者はアセリアちゃんで大丈夫ですから」
なんだコイツ、凄く焦ってオネエから遠ざかっていくぞ。そうか、オネエの名前はグレゴリィっていうのか。まぁオネエでいいや。
「ふぅ~ん、だそうよ新人のユグドラちゃん」
「冒険者に登録して日が浅いのは本当ですし、新人ですね」
「ほら見ろ! 新人は新人らしくグレゴリィさんのお世話になってればいいんだよ!」
それとリアが受付で担当がどうのこうのは関係あるんだろうか。
「ところで担当ってなんですか?」
「ほとんど機能していないシステムなんだけどね、昔はあったのよ。冒険者ごとにギルドの担当者がいて、依頼や報酬は全て担当者から出されていた時期が」
「じゃあ最近は無いんですか?」
「効率が悪いのよ。担当者が居ないと依頼を受けられないとか、冒険者が一杯いると受付を休めないとか」
それはブラックなシステムだな。いや待て、それよりも重要な事を聞かないといけない。
「それはそうと、どうしてリアが受付をしているの?」
「だって、グレゴリィさんっていつ休んでるのか分からないくらいにギルドに居るし、受付の人数も少ないみたいだったから、お手伝いしようと思って」
え? と思ってオネエを見た。
「そうなのよ、受付はワタシと他に二人しか居ないのよ」
「それは……大変ですね」
すっかりオネエに同情してしまったが、置いてけぼりにしていた冒険者が割り込んできた。
「そんな事よりお前! アセリアちゃんに馴れ馴れしいんだよ!」
「え? だから俺とリアは」
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