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幻に侵された愛おしい君
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この世には、気づいてはならない感情がある。
その感情を持ってしまうことは、この関係を壊してしまうことになる。
人は、誰しもその感情を持っていない、でも、ふとした事で芽生えてしまうのだ。
誰もが自分は持つわけがない、そう思っている感情が。
私「ただいまー」
ある日、私が仕事から帰ると、私の恋人で同棲している彼、茅斗がスマホを手に涙目になっていた
茅斗「葵…」
私に気づいた彼は、涙目で私の方を向いた。
私「え?!どうしたの?!何があったの?!」
そう言いながら、私は彼の傍に座った。
そして、彼は経緯を話してくれた。
要約すると、イベントに当たった通知が来て、URLから飛んだサイトに自分の銀行番号、支店、名義、電話番号を入力してしまったこと、ギフトカードの請求で詐欺だと気づいて放置してたら、次からの通知で法的措置や難しい法律名、警察からの出頭命令やはがきが来ること、訪問者が向かうと書かれていたということだった。
私「(明らかな詐欺、そして、聞く限り住所も個人特定に繋がることも入力してないみたい、それに今日の朝は普通だったから、私の仕事中の事で、たった1日の間にここまで進むなんて、有り得ない)」
私はそう確信していた。
でも、法的措置や法律を書かれては、耐性や知識のない人は不安になり、相手の言う通りにしてしまうだろう。
彼は、怖がりながらもなにも払っていない、踏みとどまっていた。
そうして私は、彼の頭を抱き寄せた。
知識のない彼が、怖がりながらも相手の思いどおりにならないように抵抗している。
それがとても可愛く思えた。
私「大丈夫、私がいるよ、私が守るから」
そう、私が守る。
この子は、私が。
茅斗「でも…電話番号入力しちゃったし…名前も…」
どうもそこが不安らしい、本来、その情報だけでは個人の住所を特定することなど不可能だ。
でも、確かに電話番号を知られていることで、彼に迷惑電話がかかってきてさらに彼が怖がる可能性はある。
私「(なら…)」
私「じゃあ茅斗…携帯変えよっか」
私は彼を抱きしめたままそう言った。
不安なら変えてしまえばいい、彼の事を怖がらせるような可能性は、全て断ち切ればいい。
僕「え…?」
私「携帯変えて、電話番号も変えたら大丈夫でしょ?」
電話番号さえ変えてしまえば、こちらへの連絡手段も途絶える。
僕「あ…そっか…でも…」
私「でも?」
僕「住所も知られてるかも…」
住所、確かにそれを知られていては厄介だ、でも、さっきの話を聞く限り、住所がわかるようなものは無かったし、住所も書いて無さそうだった。
私「住所は書いたの?」
茅斗「書いてないけど…でも、電話番号と名前書いたし…」
うん、やはり大丈夫そうだ。
私「(それにしても…)」
名前や電話番号を書いただけで、書いてもいない住所を知られると思っている、そしてそれに怯えている彼、とても愛おしい。
全部、私がまもってあげる。
私が全部やってあげるよ。
私「そっか、じゃあ、念の為お外に出ちゃダメだよ?私が全部やってあげる、だから安心して?」
私は彼の頬を撫でながらそう言った。
すると、安心したのか、また彼が涙を流していた。
可愛い
私「(可愛い可愛い可愛い!)」
私は
私「(可愛い)」
彼の頭を
私「(可愛い可愛い)」
撫で続けた。
そして、数日が経ったある日、ふと玄関を見ると、靴を履いている彼が目に入った。
私「何してるの!」
私は思わず叫んでしまった。
普段は叫ぶことも無い私が叫んだからか、彼は少し困惑気味に振り向き
茅斗「え…外に出ようかなって…買い物とか」
どうして?なんで外に出ようとしてるの?
私の茅斗は、あんなに怯えていたのに。
私「住所知られてるんだよ?もし見つかったら、追いかけられて捕まるかもしれないんだよ?」
茅斗「でも結局来てないし…」
そりゃ来るわけない、嘘だもの、来れるはずが無いもの。
私「そんなの関係ないの、住所知られてるんだよ?」
やめて…
私「見つかっちゃったら、私と離れないといけないんだよ?それでもいいの?嫌でしょ?」
私の元から離れようとしないで…
僕「それは…嫌だ」
私「(…うん)」
そうだよね、君は私とずっと一緒なんだから。
私は彼を抱きしめながら
私「うん…それでいいよ」
私「私が全部やる、だから、なんでも欲しいものがあったら言ってね、私がするから、あなたと離れるのは嫌なの」
そう、私が全部するの、君の事はなんでも私に任せたらいい…
離れるなんて考えられない。
可愛い可愛い私の茅斗…ずっと私が守ってあげる、だからあなたは私に依存すればいい、私無しには生きていけないように…でも大丈夫、私は離れないから。
その感情を持ってしまうことは、この関係を壊してしまうことになる。
人は、誰しもその感情を持っていない、でも、ふとした事で芽生えてしまうのだ。
誰もが自分は持つわけがない、そう思っている感情が。
私「ただいまー」
ある日、私が仕事から帰ると、私の恋人で同棲している彼、茅斗がスマホを手に涙目になっていた
茅斗「葵…」
私に気づいた彼は、涙目で私の方を向いた。
私「え?!どうしたの?!何があったの?!」
そう言いながら、私は彼の傍に座った。
そして、彼は経緯を話してくれた。
要約すると、イベントに当たった通知が来て、URLから飛んだサイトに自分の銀行番号、支店、名義、電話番号を入力してしまったこと、ギフトカードの請求で詐欺だと気づいて放置してたら、次からの通知で法的措置や難しい法律名、警察からの出頭命令やはがきが来ること、訪問者が向かうと書かれていたということだった。
私「(明らかな詐欺、そして、聞く限り住所も個人特定に繋がることも入力してないみたい、それに今日の朝は普通だったから、私の仕事中の事で、たった1日の間にここまで進むなんて、有り得ない)」
私はそう確信していた。
でも、法的措置や法律を書かれては、耐性や知識のない人は不安になり、相手の言う通りにしてしまうだろう。
彼は、怖がりながらもなにも払っていない、踏みとどまっていた。
そうして私は、彼の頭を抱き寄せた。
知識のない彼が、怖がりながらも相手の思いどおりにならないように抵抗している。
それがとても可愛く思えた。
私「大丈夫、私がいるよ、私が守るから」
そう、私が守る。
この子は、私が。
茅斗「でも…電話番号入力しちゃったし…名前も…」
どうもそこが不安らしい、本来、その情報だけでは個人の住所を特定することなど不可能だ。
でも、確かに電話番号を知られていることで、彼に迷惑電話がかかってきてさらに彼が怖がる可能性はある。
私「(なら…)」
私「じゃあ茅斗…携帯変えよっか」
私は彼を抱きしめたままそう言った。
不安なら変えてしまえばいい、彼の事を怖がらせるような可能性は、全て断ち切ればいい。
僕「え…?」
私「携帯変えて、電話番号も変えたら大丈夫でしょ?」
電話番号さえ変えてしまえば、こちらへの連絡手段も途絶える。
僕「あ…そっか…でも…」
私「でも?」
僕「住所も知られてるかも…」
住所、確かにそれを知られていては厄介だ、でも、さっきの話を聞く限り、住所がわかるようなものは無かったし、住所も書いて無さそうだった。
私「住所は書いたの?」
茅斗「書いてないけど…でも、電話番号と名前書いたし…」
うん、やはり大丈夫そうだ。
私「(それにしても…)」
名前や電話番号を書いただけで、書いてもいない住所を知られると思っている、そしてそれに怯えている彼、とても愛おしい。
全部、私がまもってあげる。
私が全部やってあげるよ。
私「そっか、じゃあ、念の為お外に出ちゃダメだよ?私が全部やってあげる、だから安心して?」
私は彼の頬を撫でながらそう言った。
すると、安心したのか、また彼が涙を流していた。
可愛い
私「(可愛い可愛い可愛い!)」
私は
私「(可愛い)」
彼の頭を
私「(可愛い可愛い)」
撫で続けた。
そして、数日が経ったある日、ふと玄関を見ると、靴を履いている彼が目に入った。
私「何してるの!」
私は思わず叫んでしまった。
普段は叫ぶことも無い私が叫んだからか、彼は少し困惑気味に振り向き
茅斗「え…外に出ようかなって…買い物とか」
どうして?なんで外に出ようとしてるの?
私の茅斗は、あんなに怯えていたのに。
私「住所知られてるんだよ?もし見つかったら、追いかけられて捕まるかもしれないんだよ?」
茅斗「でも結局来てないし…」
そりゃ来るわけない、嘘だもの、来れるはずが無いもの。
私「そんなの関係ないの、住所知られてるんだよ?」
やめて…
私「見つかっちゃったら、私と離れないといけないんだよ?それでもいいの?嫌でしょ?」
私の元から離れようとしないで…
僕「それは…嫌だ」
私「(…うん)」
そうだよね、君は私とずっと一緒なんだから。
私は彼を抱きしめながら
私「うん…それでいいよ」
私「私が全部やる、だから、なんでも欲しいものがあったら言ってね、私がするから、あなたと離れるのは嫌なの」
そう、私が全部するの、君の事はなんでも私に任せたらいい…
離れるなんて考えられない。
可愛い可愛い私の茅斗…ずっと私が守ってあげる、だからあなたは私に依存すればいい、私無しには生きていけないように…でも大丈夫、私は離れないから。
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