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最初の僕と最後の君
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孤独な僕に普通に接してくれた…
孤独な僕に笑いかけてくれた…
孤独だった僕を変えてくれた…
そんな初恋の人は、みんなより少しだけ、短い命を燃やしていた。
───昔の僕は、無知だった。
無知すぎたが故の行動で、皆離れていった。
空気の読めてない行動、デリカシーのない言動、そんな嫌われることをしていることすら、昔の僕は知らなかった。
小学校を卒業しても、中学校は小学校の子たちがそのまま上がってくる感じのところだから、僕は義務教育を孤独で終わった。
高校生になった僕は、もうそんな事にはなりたくない、友達を作りたい、そう思って昔の行動の何がいけなかったのかを考え、直して過ごしていた、でも、次第にボロが出てくる、気づけばまた、クラスから浮いていた。
そのまま、1年生が終わった。
あぁ、このまま高校も孤独なのかなと諦めかけていた。
でも、2年生の始め、クラス替えによって出会ったある少女に、僕は救われることとなった。
始まりは2年生最初の朝、学校の昇降口でクラスを確認し、その教室へ向かうと、僕よりも先に1人の少女が席で本を読んでいた。
僕「お、おはよう…」
声をかける、すると少女は振り返り、僕の顔を見て微笑んだ後
少女「おはよう!」
そう、元気に返してくれた、それだけなのに、とても嬉しかった。
今まで、挨拶をしても返ってこないか、顔も向けられず言われるだけだったから。
僕は嬉しい反面、まさか返事を返してもらってるとは思ってなくて、その場で固まっていた。
そんな僕を見て不思議に思ったのか、少女は席を立ち僕の方に来て
少女「大丈夫?」
僕「えっ?あっ、うん、大丈夫」
少女「ならよかった!私舞咲(まえ)って言うの!よろしくね!」
僕「よろしく…!」
舞咲…それが後の初恋の人の名前となった。
ぼくらの学年は4クラスある、1年から2年へ上がった時のクラス替えで、1年生の時と同じクラスの人は30人中6人ほどだった。
またやり直せるかも…と、思ってはいたが、1年の時同じクラスで今も同じになった子が凄く影響力のある子だった。
だから僕の噂はすぐに広まって、また僕はクラスから浮いてしまった。
でも、舞咲だけは僕に何も変わらない態度で接してくれていた。
いつもと変わらない舞咲の笑顔、声、それを思うだけで学校に行きたいと思えるようになった。
好きになっていた。
でも、ある日僕は聞いてしまった、クラスの子たちが舞咲の陰口を言っているのを…
舞咲自身ではなく、僕と関わっていることについてだ…
それはある日の放課後、僕が教室に忘れ物を取りに行った時、教室ではいわゆる陽キャラという子が集まって話していた。
僕はその中に入っていく勇気は無く、教室の外で立っているだけだった。
その時、ふと耳に入ってきた、舞咲の名前、
「なんであんなやつと…」
「自分の評価あげたいんじゃない?…」
のような内容だった。
舞咲は、僕だけじゃなく誰にでも優しい、だからその子たちは舞咲が自分の評価をあげようとしているように見えたのだろう。
それから僕は、少し舞咲と距離を置いた。
舞咲「ねぇねぇ!一緒に帰ろ!」
僕「あ…ごめん…用事あるから…」
嘘だ、用事なんてない、一緒に帰りたい…
舞咲「そっか……わかった!じゃあまた明日ね!」
一瞬の寂しげな顔、僕には見えてしまった。
ごめんね…ごめん…でも、君が悪く言われるのはいやなんだ…
次の日も、そのまた次の日も、僕は極力舞咲と話さないようにしていた。
そんな日が続いたある日の放課後、みんな帰った教室で、僕は舞咲に問い詰められていた。
その表情はいつもの優しい舞咲じゃなく、怒っているようで、でも悲しみの籠った表情だった。
舞咲「ねぇ、なんで最近私の事避けるの…」
そんな問いに、僕は視線を合わせず答える
僕「避けてなんか…」
舞咲「目、見てよ」
僕「…」
僕は、目を逸らしたまま黙っていた。
舞咲「そう…」
そう言った舞咲の声は震えていた。
舞咲「ごめん…ねっ…」
震える声でそう言いながら舞咲は走って教室を出ていってしまった。
僕にはわかった、舞咲は、泣いていた。
僕は何をしているんだろう…舞咲を悲しませないために距離を置いていたのに、僕が舞咲を泣かせてしまった…
次の日、舞咲は来なかった。
その日の学校はすごく静かだった、まるで誰も、何も喋ってないみたいに、僕の頭に音が届かなかった。
放課後、先生に舞咲のことを聞いてみる。
少し渋ったあと、告げられる。
舞咲が持病で倒れた、と
その言葉を聞いた瞬間から、ぼくの記憶がなかった。ただ、気づけば病室で寝ている舞咲の横に立っていた。
僕は、汗だくだった、雪でも降りそうなほど寒い日だというのに、僕は真夏かってほど汗をかいていた。
舞咲は、眠っている。
穏やかな表情とは裏腹に、医者によると深刻な状態らしい、もう、1日も持たないとか…
僕は…僕は…
僕「僕は…!」
舞咲のベッドに泣きつきながら僕は言葉を紡ぐ。
聞こえてない、聞こえない、そんなの分かっていた、だけど、言っていた。
僕「ごめん…!ごめんよ…!僕が悪いのに…舞咲を…悲しませたくなかったんだ…ごめん…」
後悔の言葉が出てくる。最後の言葉が、あんなのは…嫌だ…せめて最後に…
──話したかった。
ベッドに顔を埋めながら、泣いていた。
そんな時、不意に僕の頭に誰かの手が乗せられる。
僕「…え?」
顔を上げる、そこには、舞咲が弱々しく目を開け、手を動かして僕の頭を撫でてくれていた。
僕「舞咲…!」
僕は思わず舞咲の手を握る。
弱々しくも、握り返してくれる。
舞咲「ごめんね…」
僕がまだ言葉も出ない程泣いている時、小さな声で、でもはっきりと舞咲は言った。
僕「なんで…舞咲が謝るの…悪いのは、僕だけなのに…」
舞咲「君は…私の悪口を聞いて…私のために…距離置いてたんだよね…わかって…たよ…」
僕「!」
バレていた、舞咲はわかっていたんだ。
舞咲「でもね…わたし…は…そんなのどうでもよかったんだよ…」
僕「どうでもいい訳ないよ…!悪口言われてるんだよ?悲しく…ないの?」
舞咲は小さく首を横に振る
舞咲「君と…話せるなら…そんなの…興味無かった…」
その言葉を聞いて、僕が今まで胸に留めてきた思いを、好意を、言葉を、伝えることにした。
僕「舞咲…僕は君が好きだよ…」
舞咲「うん…!わた…しも…!」
そう言いながら弱々しく微笑んだ舞咲の目からは、小さな涙の雫が輝いていた。
僕の人生で…最初の告白で、舞咲にとっては最後の告白で、そんなお互いの最初と最後を飾った告白は、静かな病室に溶けていく。
僕たちは、舞咲が旅立つその時まで手を握っていた。
数分後、舞咲の手から力が抜ける、医者が、舞咲の死を告げる。
舞咲の表情は、とても穏やかだった。
──それからの僕は、自分でも驚くほど今までの空気の読めなさが無くなっていた。
きっと、舞咲のおかげだろう、僕は舞咲に失礼なことを言っては怒られていたから、でも怒ったあとは笑ってくれた。
彼女は最後に、僕にそんな贈り物をくれたのだ。
孤独な僕に笑いかけてくれた…
孤独だった僕を変えてくれた…
そんな初恋の人は、みんなより少しだけ、短い命を燃やしていた。
───昔の僕は、無知だった。
無知すぎたが故の行動で、皆離れていった。
空気の読めてない行動、デリカシーのない言動、そんな嫌われることをしていることすら、昔の僕は知らなかった。
小学校を卒業しても、中学校は小学校の子たちがそのまま上がってくる感じのところだから、僕は義務教育を孤独で終わった。
高校生になった僕は、もうそんな事にはなりたくない、友達を作りたい、そう思って昔の行動の何がいけなかったのかを考え、直して過ごしていた、でも、次第にボロが出てくる、気づけばまた、クラスから浮いていた。
そのまま、1年生が終わった。
あぁ、このまま高校も孤独なのかなと諦めかけていた。
でも、2年生の始め、クラス替えによって出会ったある少女に、僕は救われることとなった。
始まりは2年生最初の朝、学校の昇降口でクラスを確認し、その教室へ向かうと、僕よりも先に1人の少女が席で本を読んでいた。
僕「お、おはよう…」
声をかける、すると少女は振り返り、僕の顔を見て微笑んだ後
少女「おはよう!」
そう、元気に返してくれた、それだけなのに、とても嬉しかった。
今まで、挨拶をしても返ってこないか、顔も向けられず言われるだけだったから。
僕は嬉しい反面、まさか返事を返してもらってるとは思ってなくて、その場で固まっていた。
そんな僕を見て不思議に思ったのか、少女は席を立ち僕の方に来て
少女「大丈夫?」
僕「えっ?あっ、うん、大丈夫」
少女「ならよかった!私舞咲(まえ)って言うの!よろしくね!」
僕「よろしく…!」
舞咲…それが後の初恋の人の名前となった。
ぼくらの学年は4クラスある、1年から2年へ上がった時のクラス替えで、1年生の時と同じクラスの人は30人中6人ほどだった。
またやり直せるかも…と、思ってはいたが、1年の時同じクラスで今も同じになった子が凄く影響力のある子だった。
だから僕の噂はすぐに広まって、また僕はクラスから浮いてしまった。
でも、舞咲だけは僕に何も変わらない態度で接してくれていた。
いつもと変わらない舞咲の笑顔、声、それを思うだけで学校に行きたいと思えるようになった。
好きになっていた。
でも、ある日僕は聞いてしまった、クラスの子たちが舞咲の陰口を言っているのを…
舞咲自身ではなく、僕と関わっていることについてだ…
それはある日の放課後、僕が教室に忘れ物を取りに行った時、教室ではいわゆる陽キャラという子が集まって話していた。
僕はその中に入っていく勇気は無く、教室の外で立っているだけだった。
その時、ふと耳に入ってきた、舞咲の名前、
「なんであんなやつと…」
「自分の評価あげたいんじゃない?…」
のような内容だった。
舞咲は、僕だけじゃなく誰にでも優しい、だからその子たちは舞咲が自分の評価をあげようとしているように見えたのだろう。
それから僕は、少し舞咲と距離を置いた。
舞咲「ねぇねぇ!一緒に帰ろ!」
僕「あ…ごめん…用事あるから…」
嘘だ、用事なんてない、一緒に帰りたい…
舞咲「そっか……わかった!じゃあまた明日ね!」
一瞬の寂しげな顔、僕には見えてしまった。
ごめんね…ごめん…でも、君が悪く言われるのはいやなんだ…
次の日も、そのまた次の日も、僕は極力舞咲と話さないようにしていた。
そんな日が続いたある日の放課後、みんな帰った教室で、僕は舞咲に問い詰められていた。
その表情はいつもの優しい舞咲じゃなく、怒っているようで、でも悲しみの籠った表情だった。
舞咲「ねぇ、なんで最近私の事避けるの…」
そんな問いに、僕は視線を合わせず答える
僕「避けてなんか…」
舞咲「目、見てよ」
僕「…」
僕は、目を逸らしたまま黙っていた。
舞咲「そう…」
そう言った舞咲の声は震えていた。
舞咲「ごめん…ねっ…」
震える声でそう言いながら舞咲は走って教室を出ていってしまった。
僕にはわかった、舞咲は、泣いていた。
僕は何をしているんだろう…舞咲を悲しませないために距離を置いていたのに、僕が舞咲を泣かせてしまった…
次の日、舞咲は来なかった。
その日の学校はすごく静かだった、まるで誰も、何も喋ってないみたいに、僕の頭に音が届かなかった。
放課後、先生に舞咲のことを聞いてみる。
少し渋ったあと、告げられる。
舞咲が持病で倒れた、と
その言葉を聞いた瞬間から、ぼくの記憶がなかった。ただ、気づけば病室で寝ている舞咲の横に立っていた。
僕は、汗だくだった、雪でも降りそうなほど寒い日だというのに、僕は真夏かってほど汗をかいていた。
舞咲は、眠っている。
穏やかな表情とは裏腹に、医者によると深刻な状態らしい、もう、1日も持たないとか…
僕は…僕は…
僕「僕は…!」
舞咲のベッドに泣きつきながら僕は言葉を紡ぐ。
聞こえてない、聞こえない、そんなの分かっていた、だけど、言っていた。
僕「ごめん…!ごめんよ…!僕が悪いのに…舞咲を…悲しませたくなかったんだ…ごめん…」
後悔の言葉が出てくる。最後の言葉が、あんなのは…嫌だ…せめて最後に…
──話したかった。
ベッドに顔を埋めながら、泣いていた。
そんな時、不意に僕の頭に誰かの手が乗せられる。
僕「…え?」
顔を上げる、そこには、舞咲が弱々しく目を開け、手を動かして僕の頭を撫でてくれていた。
僕「舞咲…!」
僕は思わず舞咲の手を握る。
弱々しくも、握り返してくれる。
舞咲「ごめんね…」
僕がまだ言葉も出ない程泣いている時、小さな声で、でもはっきりと舞咲は言った。
僕「なんで…舞咲が謝るの…悪いのは、僕だけなのに…」
舞咲「君は…私の悪口を聞いて…私のために…距離置いてたんだよね…わかって…たよ…」
僕「!」
バレていた、舞咲はわかっていたんだ。
舞咲「でもね…わたし…は…そんなのどうでもよかったんだよ…」
僕「どうでもいい訳ないよ…!悪口言われてるんだよ?悲しく…ないの?」
舞咲は小さく首を横に振る
舞咲「君と…話せるなら…そんなの…興味無かった…」
その言葉を聞いて、僕が今まで胸に留めてきた思いを、好意を、言葉を、伝えることにした。
僕「舞咲…僕は君が好きだよ…」
舞咲「うん…!わた…しも…!」
そう言いながら弱々しく微笑んだ舞咲の目からは、小さな涙の雫が輝いていた。
僕の人生で…最初の告白で、舞咲にとっては最後の告白で、そんなお互いの最初と最後を飾った告白は、静かな病室に溶けていく。
僕たちは、舞咲が旅立つその時まで手を握っていた。
数分後、舞咲の手から力が抜ける、医者が、舞咲の死を告げる。
舞咲の表情は、とても穏やかだった。
──それからの僕は、自分でも驚くほど今までの空気の読めなさが無くなっていた。
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