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14 せめて秘密にしておけば良いのに
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「アリシア、君は何故私の婚約者になってくれないのだ?」
「え……」
再び呼吸のことを思い出して、九死に一生を得た殿下は突然言い出した。この話題、年に2回必ず断ってますよね?年に2回しか会わないのに、年に2回断る……つまりは会う度に言われ、会う度に断っているのだ。流石にしつこくないですか?
「あ、あの……その話は父の方からしっかりとご説明させていただいているとおもっておりましたが」
「アリシアが病弱で王妃が務まらないからなんて納得できると思うのか?!」
「え」
出来るよね?! 普通出来るよね?! 少しだけ顔を後ろに向けて、カタリナを見るとこくり、と静かに頷いた。横のクレスを見ると、少し考えていたけれどこちらも首を大きく縦に振った。
そっと周りを見ると、生徒達がちらほらいる。きっと皆気になって聞き耳を立てていたと思うから、聞いているわよね?
「確かに王妃様ならば政務や国の式典にも出席なさらねばならないし」
「国外視察もあるよな? かなり忙しいと父上から聞いた事がある」
「そうだよな、それを病弱な令嬢がこなせるとは思えない……」
「私もそう思いますわ。そんな無理をしたらアリシア様は倒れてしまうのでは?」
周りの反応は正しいと思うよ!この周囲で納得できていないのは殿下だけ。やめて欲しい。
「そんなに政務が辛いなら、政務官を置けば良い!」
意味がわからない……。それに王家ならば次の王子を産まなければならない。私は今でも子供を望むのは無理かも知れないと言われているのに……。
「殿下、ですから……それ以外にも」
「子供が必要なら側妃を召し抱えよう! ならば問題ないだろう!」
嘘でしょ……ざわりと空気が揺れて、周りの視線が厳しくなる。もうこの人やだぁ……っ!
「ア、アリシア様! お気を確かに! そこの方、お願いです、二年のエヴァン・フェンルース様を至急呼んで下さいっ! クレス様っ!」
カタリナの声が切れ切れに聞こえるけれど、私は怒りで感情が激しく揺すぶられている。こ、この方いくらなんでも酷い。
「殿下……殿下は、最初から自分以外の妻を娶る予定がある殿方を喜んで受け入れる女性がいると思われているのでしょうか?」
「えっ……だって、アリシアが」
「ならば、その側妃の方を最初から正妃にして下さい! わ、私はそんな不誠実な方、大っ嫌いですわっ!! 」
「だ、だいっきらい……」
思わず力の限り叫んでしまった。私は例え政略結婚だろうとも夫婦は尊敬し合うべきだと思っている。もしかしたら愛し合えないかも知れない。でも最初から相手を蔑ろにするのは良くないと思う。両親がとても愛し合っているからなのかも知れないけれど、殿下のお考えには豆粒一つ程も共感出来ないっ!!
「あっ……」
「アリシア様っ! クレス様ー!」
「アリシア嬢っ!」
頭に血が上りすぎて、足元からすーっと力が抜けてしまった。横にいたクレスが受け止めてくれたから床に転がる惨事は回避できたけど、また倒れちゃった……鉄分取ろうかな……。
「え……」
再び呼吸のことを思い出して、九死に一生を得た殿下は突然言い出した。この話題、年に2回必ず断ってますよね?年に2回しか会わないのに、年に2回断る……つまりは会う度に言われ、会う度に断っているのだ。流石にしつこくないですか?
「あ、あの……その話は父の方からしっかりとご説明させていただいているとおもっておりましたが」
「アリシアが病弱で王妃が務まらないからなんて納得できると思うのか?!」
「え」
出来るよね?! 普通出来るよね?! 少しだけ顔を後ろに向けて、カタリナを見るとこくり、と静かに頷いた。横のクレスを見ると、少し考えていたけれどこちらも首を大きく縦に振った。
そっと周りを見ると、生徒達がちらほらいる。きっと皆気になって聞き耳を立てていたと思うから、聞いているわよね?
「確かに王妃様ならば政務や国の式典にも出席なさらねばならないし」
「国外視察もあるよな? かなり忙しいと父上から聞いた事がある」
「そうだよな、それを病弱な令嬢がこなせるとは思えない……」
「私もそう思いますわ。そんな無理をしたらアリシア様は倒れてしまうのでは?」
周りの反応は正しいと思うよ!この周囲で納得できていないのは殿下だけ。やめて欲しい。
「そんなに政務が辛いなら、政務官を置けば良い!」
意味がわからない……。それに王家ならば次の王子を産まなければならない。私は今でも子供を望むのは無理かも知れないと言われているのに……。
「殿下、ですから……それ以外にも」
「子供が必要なら側妃を召し抱えよう! ならば問題ないだろう!」
嘘でしょ……ざわりと空気が揺れて、周りの視線が厳しくなる。もうこの人やだぁ……っ!
「ア、アリシア様! お気を確かに! そこの方、お願いです、二年のエヴァン・フェンルース様を至急呼んで下さいっ! クレス様っ!」
カタリナの声が切れ切れに聞こえるけれど、私は怒りで感情が激しく揺すぶられている。こ、この方いくらなんでも酷い。
「殿下……殿下は、最初から自分以外の妻を娶る予定がある殿方を喜んで受け入れる女性がいると思われているのでしょうか?」
「えっ……だって、アリシアが」
「ならば、その側妃の方を最初から正妃にして下さい! わ、私はそんな不誠実な方、大っ嫌いですわっ!! 」
「だ、だいっきらい……」
思わず力の限り叫んでしまった。私は例え政略結婚だろうとも夫婦は尊敬し合うべきだと思っている。もしかしたら愛し合えないかも知れない。でも最初から相手を蔑ろにするのは良くないと思う。両親がとても愛し合っているからなのかも知れないけれど、殿下のお考えには豆粒一つ程も共感出来ないっ!!
「あっ……」
「アリシア様っ! クレス様ー!」
「アリシア嬢っ!」
頭に血が上りすぎて、足元からすーっと力が抜けてしまった。横にいたクレスが受け止めてくれたから床に転がる惨事は回避できたけど、また倒れちゃった……鉄分取ろうかな……。
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