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15 昔の秘密
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目を覚ますと王都のタウンハウスにある自分の部屋だった。
「あ……」
「アリシアちゃん!」
「おかあ、さま」
ベッドの横には少し顔色の悪いお母様がいて、心配そうに隣に置いてあった椅子に腰を下ろしていた。
「良かった! 目が覚めたのね。誰か、アリシアちゃんが起きたわ! カタリナ、アンー」
はい、奥様ー!と元気な声が聞こえて来て、アンが走って行った音がする。きっとお父様かお兄様にお伝えしに行ったのね。
「アリシア様! 良かった」
静かに扉を開けて入って来たのはカタリナで目の元が赤い……泣くほど心配をかけちゃったのね、ごめんなさい。
「アリシアちゃん、心配したのよ!」
「お母様もすみません」
「良いのよ。カタリナから全部聞いたわ……王太子だと思って甘く見ていたら結局あの陛下の子供だったのね。許せないわ」
何か我が家と王家は確執があるのかしら?しばらくするとお父様とお兄様もやって来る。その前に少し髪の毛を梳いてくれたカタリナは流石である。
「アリシア! 殿下に酷い侮辱を受けたそうだな……正式な抗議書を送って置いた、私も堪忍袋の尾が切れたぞ」
「もう少し分別のある王太子だと思っていたのに! ヴィクターめ。もう私も腹を決めましたよ、父上。あいつはダメだ!」
「お、お兄様もお父様も落ち着いて。特にお父様! 誰かお父様に椅子を! あと薬湯と、はい!深呼吸ー、すってーはいてー!」
「?!すー、はー、すー、はー……だ、大丈夫だ」
お父様だって倒れやすいんだから!
とりあえず、ゆったり座れる椅子を持って来てもらって、用意した薬湯を飲んで一息入れる。危なかったわ。
「それにしても王太子殿下のなさりようはほとほと呆れ返る。側妃を取ることを前提に婚約者になれとは意味が分からぬ」
お父様は深く溜息をつき、お母様と顔を合わせてまた溜息をつく。
「父上、母上。もしかしてあの噂は……噂ではないのですか。あの、陛下が」
お兄様が少しだけ顔色悪く言葉を選んで聞いている。社交界にほとんどでない私は知らないけれど何か国王陛下に良くない噂があるの?
「……ああ、本当だ。陛下はずっとナリシアに言い寄っていた。ナリシアはずっと断っていたし、私と言う婚約者がいたにも関わらずだ。あの陛下の息子だよ、ヴィクター殿下は」
「まさか、もう一つの噂も?」
今度はお母様が答える。
「ええ、旦那様も現王妃に言い寄られ続けていたわ。何度お断りしてもしつこくて……だから私達、学園を卒業したらすぐに結婚したのよ」
え、お父様も王妃様に!? 知らなかったわ……。
「どうせ彼らと結婚しても上手く行かなかったさ。彼らはフェンルースの容貌と伝説に惹かれたに過ぎない。互いを思いやり、愛を紡ぎ合えないのではいずれ破綻する。結婚生活はそんな一時的な好みで始めるものじゃないからね」
「私は旦那様と結婚出来てとても幸せですわ。アリシアちゃんは可愛いし、エヴァンは旦那様とは違うタイプの男前ですしね。しかもいつも頑張ってくれて……ありがとう」
「母上……」
ちょっといい感じの話になっているけれど、待って? もしかしてなんだけれど。
「もしかしてなんですけれど、国王様も王妃様も自分達の想いが実らなかったからって、殿下と私を結婚させようとしているのですか?」
「そのまさかなんだよ」
なにそれ、迷惑すぎる!!
「あ……」
「アリシアちゃん!」
「おかあ、さま」
ベッドの横には少し顔色の悪いお母様がいて、心配そうに隣に置いてあった椅子に腰を下ろしていた。
「良かった! 目が覚めたのね。誰か、アリシアちゃんが起きたわ! カタリナ、アンー」
はい、奥様ー!と元気な声が聞こえて来て、アンが走って行った音がする。きっとお父様かお兄様にお伝えしに行ったのね。
「アリシア様! 良かった」
静かに扉を開けて入って来たのはカタリナで目の元が赤い……泣くほど心配をかけちゃったのね、ごめんなさい。
「アリシアちゃん、心配したのよ!」
「お母様もすみません」
「良いのよ。カタリナから全部聞いたわ……王太子だと思って甘く見ていたら結局あの陛下の子供だったのね。許せないわ」
何か我が家と王家は確執があるのかしら?しばらくするとお父様とお兄様もやって来る。その前に少し髪の毛を梳いてくれたカタリナは流石である。
「アリシア! 殿下に酷い侮辱を受けたそうだな……正式な抗議書を送って置いた、私も堪忍袋の尾が切れたぞ」
「もう少し分別のある王太子だと思っていたのに! ヴィクターめ。もう私も腹を決めましたよ、父上。あいつはダメだ!」
「お、お兄様もお父様も落ち着いて。特にお父様! 誰かお父様に椅子を! あと薬湯と、はい!深呼吸ー、すってーはいてー!」
「?!すー、はー、すー、はー……だ、大丈夫だ」
お父様だって倒れやすいんだから!
とりあえず、ゆったり座れる椅子を持って来てもらって、用意した薬湯を飲んで一息入れる。危なかったわ。
「それにしても王太子殿下のなさりようはほとほと呆れ返る。側妃を取ることを前提に婚約者になれとは意味が分からぬ」
お父様は深く溜息をつき、お母様と顔を合わせてまた溜息をつく。
「父上、母上。もしかしてあの噂は……噂ではないのですか。あの、陛下が」
お兄様が少しだけ顔色悪く言葉を選んで聞いている。社交界にほとんどでない私は知らないけれど何か国王陛下に良くない噂があるの?
「……ああ、本当だ。陛下はずっとナリシアに言い寄っていた。ナリシアはずっと断っていたし、私と言う婚約者がいたにも関わらずだ。あの陛下の息子だよ、ヴィクター殿下は」
「まさか、もう一つの噂も?」
今度はお母様が答える。
「ええ、旦那様も現王妃に言い寄られ続けていたわ。何度お断りしてもしつこくて……だから私達、学園を卒業したらすぐに結婚したのよ」
え、お父様も王妃様に!? 知らなかったわ……。
「どうせ彼らと結婚しても上手く行かなかったさ。彼らはフェンルースの容貌と伝説に惹かれたに過ぎない。互いを思いやり、愛を紡ぎ合えないのではいずれ破綻する。結婚生活はそんな一時的な好みで始めるものじゃないからね」
「私は旦那様と結婚出来てとても幸せですわ。アリシアちゃんは可愛いし、エヴァンは旦那様とは違うタイプの男前ですしね。しかもいつも頑張ってくれて……ありがとう」
「母上……」
ちょっといい感じの話になっているけれど、待って? もしかしてなんだけれど。
「もしかしてなんですけれど、国王様も王妃様も自分達の想いが実らなかったからって、殿下と私を結婚させようとしているのですか?」
「そのまさかなんだよ」
なにそれ、迷惑すぎる!!
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