【完結】悪役令嬢はご病弱!溺愛されても断罪後は引き篭もりますわよ?

鏑木 うりこ

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27 秘密の登場人物

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「わ、私もあっちが良い……!」


 私の朝は早くからカタリナに揺り起こされる所から始まる。しばらくはベッドの中で動けない……多分、低血圧というやつなのよ。
 気合いを入れてノロノロと起き上がるとまずは白湯を飲む、それから薬湯を飲む。既にお腹いっぱいなんだけど。

「お嬢様、髪を巻きましょう」
「嫌よ……時間が気合いかかるじゃない……それより横になりたいー」

 ごく簡単な髪型にしてもらって休憩。それから食堂で朝ご飯……はオートミールみたいなふにゃふにゃした物と、ドリンクを少し。固形物は無理よ……。

「最近アリシアお嬢様の真似をして野菜ドリンクを頼むお嬢様が増えたよ!これ、準備が楽で良いね」
「あら、お役に立てているなら嬉しいです」
「残った果物を入れてもなんとかなるところも良い!」
「うふふ」

 色々と都合をつけてもらっている食堂の女将さんとは仲良しになった。

「ここは女子寮だからね。ガッツリ食う子は少ない。それより体型や肌を気にするのは当たり前となれば、野菜スープや野菜ドリンクは皆に高評価だね……ていうか朝飯はこの程度で良いんだねえ、女の子は」
「あ、もしよければなんですが、朝ごはんとお昼ご飯の間のお休み時間に食べる雑穀クッキーなど売って貰えたら助かります……私、いっぺんに食べられないので」
「お安い御用さ!」

 ふう……助かるわ。でもこのクッキーいつの間にか私以外にも食べる人が増えて、朝食のセットメニューに仲間入りしてたのよね。朝の野菜ドリンクをお願いすると持ち運びできるクッキーもついてくるの。

「やっぱりあの……途中で、お、お腹が……鳴るのは恥ずかしすぎるので!! 」
「え……そうなんですか?」
「アリシア様が考案したこのクッキー付きセット、最高です!お肌の調子も良くなりました!」
「私考案ではないのですが……」

 いくら違うと言っても私が作ったことになってしまっている……まあ害もないし良いのかなあ?とにかく私はなんとか学園生活をこなして行っているけれど、困ったことにイベントが起きないのよ。私が聖女ミオをちょっとだけ、ほんのちょーっとだけ虐めるイベントが。


「ちょっと貴女、何様のつもりなの?」
「え?」

 だ、誰かしら!?私の台詞を丸ごと持っていっちゃった人は!?驚いて振り返ると、そこには物凄い巻き巻き髪の気合の入った結構きついお化粧の学生……?が取り巻きを従えて立っていた。す、すごい……きっとあの髪と化粧は朝から2時間も3時間もかけて作ってる力作だわ!
 凄い気合の入った髪型とお化粧に圧倒されている場合じゃないわ。後ろで控えているカタリナがツンツンと突いてくる。ええそうね、挨拶をしなくては。

「ごきげんよう、ナタレイア・ミステル公爵令嬢」

 何度やっても上手にできないカーテシーを転ばない程度にやって頭を下げなくてはならないわ。彼女の方が私より一つ年上であり、家柄も上ですもの……ついでにいえばゲームでは出て来ないモブな方なんですけどね!






*******


 ミステル公爵令嬢の名前がツッコミ侍女カタリナと被り過ぎたので変更しました!

カトレア→ナタレイア

分かりづらくて申し訳ない!


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