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49 妖精の夜は一部に秘密
しおりを挟むやーい、ヘッタクソ!
おいこら、それはやめるって言ったじゃねーか!
そうだった……悪いな、アリシア。んーでもまあちょっとは上手くなってるぜ
許す代わりにここにいる人達に幸運でも頂戴な、と思いながら簡単な歌を歌っている。素朴な童謡みたいなものの方がウケが良いらしくて、難しい音程の上下がないからなんとかなっているのがありがたい。
それとお兄様の笛が凄く上手!お父様と違って途中でピュッ!という外れた高音もなくて、低く流れるような良い音色……!
うん、エヴァンは音楽のセンスがある。
フェンルースの皆は音楽のセンスがないからな~
あれはあれで面白いけどね!ぷくく!
フェンルース家の人達ってセンスなかったんだ……知らなかった。
お、聖女いんじゃん、聖女
神ってんなー髪の毛引っ張ったろ
神ってるってなんなのかしら?と思ったけれど、ミオさんは光の玉に囲まれて、本当に髪の毛を引っ張られている。
「わっわっ!妖精はいたずら好きって本当なんだぁ~面白いわあ!よろしくね」
全然怒ってないし、むしろ喜んでいる……流石聖女だわ。
ははっ!おもしれー女!
気に入った、俺らもあいつのこと助けてやろうぜ!
あ、いいねぇ~でもさ、面白いっていえばあっちのおっさん共もおもしれーこと考えてるよ
妖精達はこの夜会の会場内を自由に飛び回っている。こんなに大量の妖精の光の玉が現れたのは初めてのことで、皆驚いてくれたし、喜んでくれた。
お、王家乗っ取り?すげーたのしそう!
いいねぇ~これは楽しそうだ!
ファルク様のお父様、リッツプール大公と、ブランシェ様のお父様、ルストバーン公がにこやかに話しをしているところに集まって行く。
「おや、妖精が……」
「ふむ、我らの密談が彼らには楽しいものに感じるのでしょうか」
「ほう、ならばご期待に添えるよう頑張らねばならんかな? 」
妖精達は本当に楽しそうで、更に幻想的な光を放って飛び回る。
「あら……私にも姿が見えるわ」
「なんと……おお、本当だ。まさに絵本でみたのと同じ姿!」
エヴァンは音楽のセンスがあるから、アリシアに歌を教えてやれ
「分かりました。その方がアリシアも楽しく歌えるでしょうしね」
そうだぞ、楽しい歌はこっちも楽しくなるからな!頼んだぞ
「承りました」
お、お兄様が普通に妖精と話をしている!?お父様とお母様にも妖精の姿が見えているみたいだし、この夜会はとても特別になった。
妖精の夜と後に名づけられたこの夜会は伝説になり、参加者は一年健康に恵まれ、幸運が降り注ぎ、妖精の加護を存分に賜った。
「やっぱりリッツプール大公家は違う」
「ああ、まったく違う!どこかのだれかとはな」
瞬時にそんな噂が駆け巡る。そしてリッツプール家の夜会に出た貴族達がほとんど王家主催、国王の誕生日会に欠席したので波紋は爆発的に広がったのだった。
フェンルース家は普通に皆、疲労困憊でダウンした。でも誰も風邪は引いていないので妖精の加護はとてもありがたいものだった。
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