12 / 117
俺
12 お勉強するんだって?
しおりを挟む
「そうだ!爺ちゃま。何か俺さ、美人になったねって言われたんだ。変じゃない?俺、男だよ?」
「ん?むむむむ……?リトはワシの可愛い孫じゃが……?リリーさんよりシュリに似ておるから……そう言われてみると、おや?去年とは雰囲気が違うか?違うのう……。そう言われてみると……ふむ?」
美人じゃ!カレンも、リリーも去年とは別人なほど美人になったが、リトよ、お前何があった??爺ちゃまにほっぺたをくりくりされる。
爺ちゃま、俺何もしてない。これは完全に愛と美の神様が加減を間違えたやつかな……!?
「むむ……リトを学園に通わせるには一波乱も二波乱もありそうじゃな?」
それでも爺ちゃまは笑ってくれたので、俺達はほっとした。
「ルシリア伯爵、この子達をあなたの元から学園へ通わせて頂けませんか?」
「良いのかね?リリーさん。あなたのご実家の方が……」
母さんは緩く首を振った。
「私たちが困っていた時に助けてくださったのは、ルシリア伯爵でした。私の元両親は何の援助もなかった。私の言われなき罪をまともに取り合おうとせず、追い出されました……私達はもう親子ではないのです」
昔の事だが、思い出して母さんは辛そうな顔をする。お嬢様だった母さんにはつらい生活だったんだろうな。
まあ、今度はオレが支えてやるよ!
結局俺たちは爺ちゃまの家にお世話になることにした。学園は秋入学なので、間に合えば次の秋に俺が、その次の秋にカレンが入ることになる……。
「試験が通ればねー!」
おれとカレンの勉強が始まった!何せ俺達、山奥の平民だぜ!文字を覚える所からなんだぜーー!!うわー……い!
爺ちゃまは俺が作ったガラス細工を何点か持ち帰った。
「リト?!お前は本当にビックリ箱のような孫だね!?」
爺ちゃま曰く、どうも売れそうなので、販売経路を探ってみるとの事。いくら爺ちゃまの家にお世話になるとしても、俺たち家族は6人だ。何か金を稼がないとと思っていたから、かなり嬉しい。
そして俺たちは家族の冬ごもりを始める。カレンは読み書きの練習。俺は……前世の知識もあるから、さらっと覚えちゃった!
「兄ちゃんだけ!なんで!!」
カレンに八つ当たりされた!ははっ!ごめんね!チートだよ!
家族で魔性のコタツに入りながら、カレンの勉強を見る。下の弟達、ザザやシュルだって、学園に通う予定なんだから、笑ってないで勉強しなさい!
「にーちゃ、リンもおべんきょー!」
「ははっ!リンが最初に覚えちゃうかもな!」
ぶすっと膨れるカレン、火の粉が飛んできた!と逃げ回るザザとシュル。あーいーうー!と文字を読み出すリン。
「あらあら!うちの子たちはみんな元気ね!」
とふかふかのパンを持ってきてくれた。何度か失敗しつつも、りんごからりんご酵母をつくる事に成功して、りんごパンを焼けるようになったのだ!
これが凄く美味しい!そしてりんご酵母ジュースも美味しくて、作ってくれた母さんも天才だし、酵母用の瓶を作った俺は天才だし、パン焼き窯をみんなで作ったのでうちの家族のはみんな大天才だ!
「うわーい!」
両手にパンを持って頬張る下の子達、カレンもペンをおいて一休み。サラやんもパンを口に入れてみるがすぐ燃えてしまったようだ。
「でもりんごの良い匂いがしたぞ」
と、舌をペロペロさせて夜中に教えてくれたので、満足したようだった。
厳しくも、楽しい冬は過ぎて行き、春になる。雪は溶けて、早春の花が咲く。あちらこちらから野草の芽が出て、新鮮な山菜が食べられるようになる。
……俺たちは住み慣れたこの山を降りて、学園に通うために貴族の家に引っ越す。
「ん?むむむむ……?リトはワシの可愛い孫じゃが……?リリーさんよりシュリに似ておるから……そう言われてみると、おや?去年とは雰囲気が違うか?違うのう……。そう言われてみると……ふむ?」
美人じゃ!カレンも、リリーも去年とは別人なほど美人になったが、リトよ、お前何があった??爺ちゃまにほっぺたをくりくりされる。
爺ちゃま、俺何もしてない。これは完全に愛と美の神様が加減を間違えたやつかな……!?
「むむ……リトを学園に通わせるには一波乱も二波乱もありそうじゃな?」
それでも爺ちゃまは笑ってくれたので、俺達はほっとした。
「ルシリア伯爵、この子達をあなたの元から学園へ通わせて頂けませんか?」
「良いのかね?リリーさん。あなたのご実家の方が……」
母さんは緩く首を振った。
「私たちが困っていた時に助けてくださったのは、ルシリア伯爵でした。私の元両親は何の援助もなかった。私の言われなき罪をまともに取り合おうとせず、追い出されました……私達はもう親子ではないのです」
昔の事だが、思い出して母さんは辛そうな顔をする。お嬢様だった母さんにはつらい生活だったんだろうな。
まあ、今度はオレが支えてやるよ!
結局俺たちは爺ちゃまの家にお世話になることにした。学園は秋入学なので、間に合えば次の秋に俺が、その次の秋にカレンが入ることになる……。
「試験が通ればねー!」
おれとカレンの勉強が始まった!何せ俺達、山奥の平民だぜ!文字を覚える所からなんだぜーー!!うわー……い!
爺ちゃまは俺が作ったガラス細工を何点か持ち帰った。
「リト?!お前は本当にビックリ箱のような孫だね!?」
爺ちゃま曰く、どうも売れそうなので、販売経路を探ってみるとの事。いくら爺ちゃまの家にお世話になるとしても、俺たち家族は6人だ。何か金を稼がないとと思っていたから、かなり嬉しい。
そして俺たちは家族の冬ごもりを始める。カレンは読み書きの練習。俺は……前世の知識もあるから、さらっと覚えちゃった!
「兄ちゃんだけ!なんで!!」
カレンに八つ当たりされた!ははっ!ごめんね!チートだよ!
家族で魔性のコタツに入りながら、カレンの勉強を見る。下の弟達、ザザやシュルだって、学園に通う予定なんだから、笑ってないで勉強しなさい!
「にーちゃ、リンもおべんきょー!」
「ははっ!リンが最初に覚えちゃうかもな!」
ぶすっと膨れるカレン、火の粉が飛んできた!と逃げ回るザザとシュル。あーいーうー!と文字を読み出すリン。
「あらあら!うちの子たちはみんな元気ね!」
とふかふかのパンを持ってきてくれた。何度か失敗しつつも、りんごからりんご酵母をつくる事に成功して、りんごパンを焼けるようになったのだ!
これが凄く美味しい!そしてりんご酵母ジュースも美味しくて、作ってくれた母さんも天才だし、酵母用の瓶を作った俺は天才だし、パン焼き窯をみんなで作ったのでうちの家族のはみんな大天才だ!
「うわーい!」
両手にパンを持って頬張る下の子達、カレンもペンをおいて一休み。サラやんもパンを口に入れてみるがすぐ燃えてしまったようだ。
「でもりんごの良い匂いがしたぞ」
と、舌をペロペロさせて夜中に教えてくれたので、満足したようだった。
厳しくも、楽しい冬は過ぎて行き、春になる。雪は溶けて、早春の花が咲く。あちらこちらから野草の芽が出て、新鮮な山菜が食べられるようになる。
……俺たちは住み慣れたこの山を降りて、学園に通うために貴族の家に引っ越す。
69
あなたにおすすめの小説
嘘はいっていない
コーヤダーイ
BL
討伐対象である魔族、夢魔と人の間に生まれた男の子サキは、半分の血が魔族ということを秘密にしている。しかしサキにはもうひとつ、転生者という誰にも言えない秘密があった。
バレたら色々面倒そうだから、一生ひっそりと地味に生きていく予定である。
転生して王子になったボクは、王様になるまでノラリクラリと生きるはずだった
angel
BL
つまらないことで死んでしまったボクを不憫に思った神様が1つのゲームを持ちかけてきた。
『転生先で王様になれたら元の体に戻してあげる』と。
生まれ変わったボクは美貌の第一王子で兄弟もなく、将来王様になることが約束されていた。
「イージーゲームすぎね?」とは思ったが、この好条件をありがたく受け止め
現世に戻れるまでノラリクラリと王子様生活を楽しむはずだった…。
完結しました。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
寄るな。触るな。近付くな。
きっせつ
BL
ある日、ハースト伯爵家の次男、であるシュネーは前世の記憶を取り戻した。
頭を打って?
病気で生死を彷徨って?
いいえ、でもそれはある意味衝撃な出来事。人の情事を目撃して、衝撃のあまり思い出したのだ。しかも、男と男の情事で…。
見たくもないものを見せられて。その上、シュネーだった筈の今世の自身は情事を見た衝撃で何処かへ行ってしまったのだ。
シュネーは何処かに行ってしまった今世の自身の代わりにシュネーを変態から守りつつ、貴族や騎士がいるフェルメルン王国で生きていく。
しかし問題は山積みで、情事を目撃した事でエリアスという侯爵家嫡男にも目を付けられてしまう。シュネーは今世の自身が帰ってくるまで自身を守りきれるのか。
ーーーーーーーーーーー
初めての投稿です。
結構ノリに任せて書いているのでかなり読み辛いし、分かり辛いかもしれませんがよろしくお願いします。主人公がボーイズでラブするのはかなり先になる予定です。
※ストックが切れ次第緩やかに投稿していきます。
転生したら嫌われ者No.01のザコキャラだった 〜引き篭もりニートは落ちぶれ王族に転生しました〜
隍沸喰(隍沸かゆ)
BL
引き篭もりニートの俺は大人にも子供にも人気の話題のゲーム『WoRLD oF SHiSUTo』の次回作を遂に手に入れたが、その直後に死亡してしまった。
目覚めたらその世界で最も嫌われ、前世でも嫌われ続けていたあの落ちぶれた元王族《ヴァントリア・オルテイル》になっていた。
同じ檻に入っていた子供を看病したのに殺されかけ、王である兄には冷たくされ…………それでもめげずに頑張ります!
俺を襲ったことで連れて行かれた子供を助けるために、まずは脱獄からだ!
重複投稿:小説家になろう(ムーンライトノベルズ)
注意:
残酷な描写あり
表紙は力不足な自作イラスト
誤字脱字が多いです!
お気に入り・感想ありがとうございます。
皆さんありがとうございました!
BLランキング1位(2021/8/1 20:02)
HOTランキング15位(2021/8/1 20:02)
他サイト日間BLランキング2位(2019/2/21 20:00)
ツンデレ、執着キャラ、おバカ主人公、魔法、主人公嫌われ→愛されです。
いらないと思いますが感想・ファンアート?などのSNSタグは #嫌01 です。私も宣伝や時々描くイラストに使っています。利用していただいて構いません!
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
* ゆるゆ
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが、びっくりして憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
ノィユとヴィルの動画を作ってみました!(笑)
インスタ @yuruyu0
Youtube @BL小説動画 です!
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったらお話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです!
ヴィル×ノィユのお話です。
本編完結しました!
『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました!
時々おまけのお話を更新するかもです。
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
記憶を無くしたら家族に愛されました
レン
BL
リオンは第三王子で横暴で傲慢で侍女や執事が少しでも気に入らなかったら物を投げたり怒鳴ったりする。家族の前でも態度はあまり変わらない…
家族からも煩わしく思われたていて嫌われていた… そんなある日階段から落ちて意識をなくした…数日後目を覚ましたらリオンの様子がいつもと違くて…
妹を救うためにヒロインを口説いたら、王子に求愛されました。
藤原遊
BL
乙女ゲームの悪役令息に転生したアラン。
妹リリィが「悪役令嬢として断罪される」未来を変えるため、
彼は決意する――ヒロインを先に口説けば、妹は破滅しない、と。
だがその“奇行”を見ていた王太子シリウスが、
なぜかアラン本人に興味を持ち始める。
「君は、なぜそこまで必死なんだ?」
「妹のためです!」
……噛み合わないはずの会話が、少しずつ心を動かしていく。
妹は完璧令嬢、でも内心は隠れ腐女子。
ヒロインは巻き込まれて腐女子覚醒。
そして王子と悪役令息は、誰も知らない“仮面の恋”へ――。
断罪回避から始まる勘違い転生BL×宮廷ラブストーリー。
誰も不幸にならない、偽りと真実のハッピーエンド。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる