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38 助けて!(アメシス視点
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殴られた!前世も含めて親にも殴られた事なんて無かったのに!じんじん腫れる頬を縛られたままの手でそっと触れる。痛い、痛いよう!この美しい顔に傷が残ったらどうしてくれるんだ?!
ボクが目を覚ましたら汚い廃屋の中だった。
「ここ、どこ……?」
「おい、可愛いつがい様が目を覚ましたぜ」
「くくく、本当だ……」
ボクは身を固くした……な、なにこいつら……!汚くて人相が悪くていかにも悪いことしてそうって顔してる!
「ここは王都郊外の捨てられた屋敷だよ、俺達がねぐらに使ってるのさ」
「貴族の奥様にゃあ刺激が強すぎるかぁ?」
下品な笑いが起こった。薄汚い男達は5.6人いて怖い顔をしている……ボク、ボクは……そうだ、アクアに会おうとタングストン家を訪ねて潜り込む場所を探してたらこいつらに捕まったんだ!
「ボ、ボクを解放しろ……!すぐに……」
すぐに誰が来てくれるんだ……?ボクは少し考えて青くなった。ここはボクの国じゃない……だからサフィール殿下は助けに来てくれない……ボクの国だとしても……婚約解消になった馬鹿なボクなんて助けてくれないか……。お父様もこの国にボクが来ている事は知らない。
アクアは!?アクアなら……タングストン公爵なら!
「タ、タングストン公爵が黙っていないぞ!」
「ヒヒヒ、いつ来てくれるだろうなあ?愛しの旦那様はぁ」
「たあっぷり金を請求してやったから、早く持って来てくれるといいなぁ?そうじゃないと可愛い奥様が二目と見られん顔になってしまうかもしれんからなあ……?」
「え……?」
こ、こいつらボクをアクアだと勘違いしてる?
「ボ、ボクはーーーーー」
アメシスだ、と言おうとして口をつぐんだ。アメシス・クレストだとこの国で言って通じるか?いいや、通じるはずもないだろう……。くそ……早く助けに来いよ、アクアぁ……。
一日経ってもアクアはボクを助けに来なかった。
「クソッおせぇ!タングストン家なら大切な奥様に有り金払うだろう!?」
「金額がバカでかすぎたんじゃねえ?きっと集めんのに時間かかってんだよ!」
ボクは食べる物も水も貰えずにぐったりしていた。喉が渇いたけれど、こいつらに頼むのは嫌だった……。いやと言えば嫌な考えが浮かんでは消え、浮かんでは消えしているんだ……。
アクアはボクを助けに来てくれるのか?
タングストン家にはきっとアクアを攫ったから身代金を寄越せとこいつらから連絡が行ったんだろう。でもアクアはちゃんとタングストン家にいるんだ。だからお金を用意する必要はない。じゃあ、ボクは……どうなるの?アクアはボクを助けに来てくれるよね!?
やめてアメシス!私はそんなことしたくない……私は平民に戻りたいんだ!
泣いて嫌がって叫ぶアクアの声と顔を思い出す。そうだ、アクアはボクの事を嫌っている。アクアに色々な面倒を押し付けたり悪い事をさせたり……アクアが悪い事をしたって言いふらしたのはボク。そんなボクをアクアは助ける?助けるわけない……!どうしよう……どうしよう……!
「う、ううう……死にたくないよう……助けて、殿下ぁ……助けてアクアぁ……」
「ちっ奥様が泣いちまったぜ?」
「タングストンの野郎、いくら何でも遅くねえか!?奥様を見捨てるってのかあ??」
そしてボクは正体がばれてしまう。目の色を変える薬だってずっと効いてる訳じゃない、効果が切れたんだ。
「おい、こいつ。目の色が紫だぞ?」
「はぁ?タングストンのお月様は目の色が水色だろう!?」
「最初は水色だった!でも今は違う、紫だ!!」
「てめえ!タングストンの嫁じゃねえな!?」
「くそっ!だから金を持って来ねえのか!!騙しやがって!」
勝手に間違えたのに、汚い男達は次々にボクを詰ってくる。ついに一人がボクの襟首を持って掴み上げた。く、苦しい……!
「この野郎……てめえのせいで!大金が入るのがぱあじゃねえか!」
「し、知らないよ……勝手に間違えたのはそっち……ぎゃんっ!」
「黙れッ!」
叩かれた!叩かれた!凄く痛い!痛い、痛いよう……涙がボロボロ溢れてくる。どうして、どうしてボクがこんな目に合わなきゃいけないの??助けて、殿下……助けてお父様……助けてアクアぁ……。
「くそっこうなりゃこのガキをどっかに売りつけるしかねえな」
このガキってボクのこと!?
「そうだな、タングストンのお月様にゃ劣るがまあ見れる顔だし、きっとこいつはオメガだ。物好きに高く売れるだろうよ!」
う、売る!?ボクを??ボクを物好きに売るだって!?信じられない!!やめてそんなの嫌だ!!
「い、嫌だ……そんなの嫌だ……ボクは、ボクは幸せになるんだ……」
「幸せぇ?そんなのなれるわけねーだろ。お前は色ボケした金持ちにでも引き取ってもらうぜ!」
い、嫌だ嫌だ嫌だ!!助けて、誰か助けてーーーー!
ボクが目を覚ましたら汚い廃屋の中だった。
「ここ、どこ……?」
「おい、可愛いつがい様が目を覚ましたぜ」
「くくく、本当だ……」
ボクは身を固くした……な、なにこいつら……!汚くて人相が悪くていかにも悪いことしてそうって顔してる!
「ここは王都郊外の捨てられた屋敷だよ、俺達がねぐらに使ってるのさ」
「貴族の奥様にゃあ刺激が強すぎるかぁ?」
下品な笑いが起こった。薄汚い男達は5.6人いて怖い顔をしている……ボク、ボクは……そうだ、アクアに会おうとタングストン家を訪ねて潜り込む場所を探してたらこいつらに捕まったんだ!
「ボ、ボクを解放しろ……!すぐに……」
すぐに誰が来てくれるんだ……?ボクは少し考えて青くなった。ここはボクの国じゃない……だからサフィール殿下は助けに来てくれない……ボクの国だとしても……婚約解消になった馬鹿なボクなんて助けてくれないか……。お父様もこの国にボクが来ている事は知らない。
アクアは!?アクアなら……タングストン公爵なら!
「タ、タングストン公爵が黙っていないぞ!」
「ヒヒヒ、いつ来てくれるだろうなあ?愛しの旦那様はぁ」
「たあっぷり金を請求してやったから、早く持って来てくれるといいなぁ?そうじゃないと可愛い奥様が二目と見られん顔になってしまうかもしれんからなあ……?」
「え……?」
こ、こいつらボクをアクアだと勘違いしてる?
「ボ、ボクはーーーーー」
アメシスだ、と言おうとして口をつぐんだ。アメシス・クレストだとこの国で言って通じるか?いいや、通じるはずもないだろう……。くそ……早く助けに来いよ、アクアぁ……。
一日経ってもアクアはボクを助けに来なかった。
「クソッおせぇ!タングストン家なら大切な奥様に有り金払うだろう!?」
「金額がバカでかすぎたんじゃねえ?きっと集めんのに時間かかってんだよ!」
ボクは食べる物も水も貰えずにぐったりしていた。喉が渇いたけれど、こいつらに頼むのは嫌だった……。いやと言えば嫌な考えが浮かんでは消え、浮かんでは消えしているんだ……。
アクアはボクを助けに来てくれるのか?
タングストン家にはきっとアクアを攫ったから身代金を寄越せとこいつらから連絡が行ったんだろう。でもアクアはちゃんとタングストン家にいるんだ。だからお金を用意する必要はない。じゃあ、ボクは……どうなるの?アクアはボクを助けに来てくれるよね!?
やめてアメシス!私はそんなことしたくない……私は平民に戻りたいんだ!
泣いて嫌がって叫ぶアクアの声と顔を思い出す。そうだ、アクアはボクの事を嫌っている。アクアに色々な面倒を押し付けたり悪い事をさせたり……アクアが悪い事をしたって言いふらしたのはボク。そんなボクをアクアは助ける?助けるわけない……!どうしよう……どうしよう……!
「う、ううう……死にたくないよう……助けて、殿下ぁ……助けてアクアぁ……」
「ちっ奥様が泣いちまったぜ?」
「タングストンの野郎、いくら何でも遅くねえか!?奥様を見捨てるってのかあ??」
そしてボクは正体がばれてしまう。目の色を変える薬だってずっと効いてる訳じゃない、効果が切れたんだ。
「おい、こいつ。目の色が紫だぞ?」
「はぁ?タングストンのお月様は目の色が水色だろう!?」
「最初は水色だった!でも今は違う、紫だ!!」
「てめえ!タングストンの嫁じゃねえな!?」
「くそっ!だから金を持って来ねえのか!!騙しやがって!」
勝手に間違えたのに、汚い男達は次々にボクを詰ってくる。ついに一人がボクの襟首を持って掴み上げた。く、苦しい……!
「この野郎……てめえのせいで!大金が入るのがぱあじゃねえか!」
「し、知らないよ……勝手に間違えたのはそっち……ぎゃんっ!」
「黙れッ!」
叩かれた!叩かれた!凄く痛い!痛い、痛いよう……涙がボロボロ溢れてくる。どうして、どうしてボクがこんな目に合わなきゃいけないの??助けて、殿下……助けてお父様……助けてアクアぁ……。
「くそっこうなりゃこのガキをどっかに売りつけるしかねえな」
このガキってボクのこと!?
「そうだな、タングストンのお月様にゃ劣るがまあ見れる顔だし、きっとこいつはオメガだ。物好きに高く売れるだろうよ!」
う、売る!?ボクを??ボクを物好きに売るだって!?信じられない!!やめてそんなの嫌だ!!
「い、嫌だ……そんなの嫌だ……ボクは、ボクは幸せになるんだ……」
「幸せぇ?そんなのなれるわけねーだろ。お前は色ボケした金持ちにでも引き取ってもらうぜ!」
い、嫌だ嫌だ嫌だ!!助けて、誰か助けてーーーー!
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