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ボクが悪役令息?!
7 ボクは幸せになったよ!
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ボクはそうやって殿下の婚約者に戻して貰えたし、今でも令嬢達とはバチバチやりながら切磋琢磨している。
「ほーーーっほっほっほ!新しいスィーツを嗜んでいないとはアメシス様は遅れていましてよおお!」
「うるさい、ボクは最近水路の図面書きに忙しいの!そんなこと言ってると君んちの領に水路通さないからね」
「そう思って買ってきて差し上げましたわよ」
「水路作っとくね」
こんな利権の混じったお茶会をしてみたり
「わ、わたくしの婚約者が浮気をしているようなのでございます!」
「紫の探偵団の出番ですわ!!」
悪行を重ねる浮気者を成敗したり大忙しだった。
「ん、むふっ!」
「ふふ、今日は大人しいね」
「私だって公式の場では大人しく立っていることくらいできますよ」
「偉い偉い」
殿下と一緒に国の要人をお迎えしたり、外交のお手伝いや書類整理のお手伝いもするようになった。外国語もたくさん覚えて、おしゃべりできるようになると優しい言葉をかけられることも増えて来た。
それに正式に王太子の婚約者になったことで、セーイロンとかダジリーンからも少しならばとお茶の輸入も可能になって、クレスト家のルーカスに頼んで販売ルートも作って貰った。
そしていい時期を見計らって殿下と結婚式をするんだ!アラン達も呼びたいからアランの赤ちゃんがそこそこ大きくなった頃が良いなって殿下に話をしたら「とても素敵だね」って褒めて貰えた。褒めてもらえるご褒美付きならいっぱい相談しなくちゃねって思ったのは内緒だぞ。
結局ボクと殿下は2年後にめちゃくちゃ派手な結婚式をした。国内外からたくさんお客様を呼んで、皆お祝いしてくれたんだけど。
「ねー……アラン。呼ぶから少しは間を空けてねって言ったよねぇ?」
「で、でも……出来ちゃうんだもん……皆可愛いし……!」
アランはまたお腹がぽんぽこして来てる。1人目のメイナート、2人目のジェリンナそして3人目だよ?!早くない?!?!ほんとあんまり揺れない馬車を開発しといて良かった!
流石にボクはタングストン公爵を睨んだね!
「こ、これでもちゃんと期間を空けてるんだよ??」
「嘘だーーー!がっつくケダモノがいるんだーーーー!」
ぎろり!ってしたけどあんまり効いてないみたい!ムキャーーー!後で殿下に相談だ!!
「アメシス、今日の主役がそんな顔しちゃ駄目だよ。もっと笑って、可愛らしく、ね?」
「えっ!やだ、ボク変な顔してた?!うわー、笑顔笑顔!」
「そうそう」
アランに言われてボクは眉間の皺を伸ばした。そうだそうだ、今日は怒ってる場合じゃないんだ!
「じゃあ、行って来るね!」
「うん」
ボクは笑顔で殿下の元に向かう。お父様が涙と鼻水まみれで待っててくれた。
「アベジズゥゥウきでいになっでぇぇ!マリーデルにもみぜだがっだぁあ!」
マリーデルはボクの死んだお母様。お母様はボクが6歳の時に死んじゃったんだ。因みにボクはお母様似だから、お母様はとっても綺麗な人だったよ。
「もー!ちゃんとしてよ、お父様!殿下の所までボクを連れてってくれなきゃ困るんだからね!」
「うえええええ……」
ボクは男の子だけど、ドレスを着せてもらった。真っ白なウエディングドレスであちこちに紫のバラが飾られている凄く綺麗で豪華なやつ!
この紫のバラは王妃様が配合したバラで名前は「ディアアメシス」って付けてくれたんだ。へへへ、嬉しいな。そう言えばこの国で咲かなかった水色のはアランの国に持っていったら咲いたみたい。
「あれはネージュでなければ花開けぬものだったのね。ならば向こうにお任せしましょう。我が国には紫があれば良いもの」
そんなことを言ってくださったので、ボクは王妃様にも許して貰えたみたいだったし、大切に育てたバラをこんなにいっぱいくれた。きっと言葉以上にボクのことを気に入ってくれてるみたい。
そして扉が開かれて、キラキラ輝く教会の通路の先に殿下が笑顔で待っててくれる。
「シス……アメシス……!」
「殿下……サフィールさま……!」
ゆっくり歩いてボクは殿下の手を取った。
ボクは幸せになったよ!!
おしまい!
「ほーーーっほっほっほ!新しいスィーツを嗜んでいないとはアメシス様は遅れていましてよおお!」
「うるさい、ボクは最近水路の図面書きに忙しいの!そんなこと言ってると君んちの領に水路通さないからね」
「そう思って買ってきて差し上げましたわよ」
「水路作っとくね」
こんな利権の混じったお茶会をしてみたり
「わ、わたくしの婚約者が浮気をしているようなのでございます!」
「紫の探偵団の出番ですわ!!」
悪行を重ねる浮気者を成敗したり大忙しだった。
「ん、むふっ!」
「ふふ、今日は大人しいね」
「私だって公式の場では大人しく立っていることくらいできますよ」
「偉い偉い」
殿下と一緒に国の要人をお迎えしたり、外交のお手伝いや書類整理のお手伝いもするようになった。外国語もたくさん覚えて、おしゃべりできるようになると優しい言葉をかけられることも増えて来た。
それに正式に王太子の婚約者になったことで、セーイロンとかダジリーンからも少しならばとお茶の輸入も可能になって、クレスト家のルーカスに頼んで販売ルートも作って貰った。
そしていい時期を見計らって殿下と結婚式をするんだ!アラン達も呼びたいからアランの赤ちゃんがそこそこ大きくなった頃が良いなって殿下に話をしたら「とても素敵だね」って褒めて貰えた。褒めてもらえるご褒美付きならいっぱい相談しなくちゃねって思ったのは内緒だぞ。
結局ボクと殿下は2年後にめちゃくちゃ派手な結婚式をした。国内外からたくさんお客様を呼んで、皆お祝いしてくれたんだけど。
「ねー……アラン。呼ぶから少しは間を空けてねって言ったよねぇ?」
「で、でも……出来ちゃうんだもん……皆可愛いし……!」
アランはまたお腹がぽんぽこして来てる。1人目のメイナート、2人目のジェリンナそして3人目だよ?!早くない?!?!ほんとあんまり揺れない馬車を開発しといて良かった!
流石にボクはタングストン公爵を睨んだね!
「こ、これでもちゃんと期間を空けてるんだよ??」
「嘘だーーー!がっつくケダモノがいるんだーーーー!」
ぎろり!ってしたけどあんまり効いてないみたい!ムキャーーー!後で殿下に相談だ!!
「アメシス、今日の主役がそんな顔しちゃ駄目だよ。もっと笑って、可愛らしく、ね?」
「えっ!やだ、ボク変な顔してた?!うわー、笑顔笑顔!」
「そうそう」
アランに言われてボクは眉間の皺を伸ばした。そうだそうだ、今日は怒ってる場合じゃないんだ!
「じゃあ、行って来るね!」
「うん」
ボクは笑顔で殿下の元に向かう。お父様が涙と鼻水まみれで待っててくれた。
「アベジズゥゥウきでいになっでぇぇ!マリーデルにもみぜだがっだぁあ!」
マリーデルはボクの死んだお母様。お母様はボクが6歳の時に死んじゃったんだ。因みにボクはお母様似だから、お母様はとっても綺麗な人だったよ。
「もー!ちゃんとしてよ、お父様!殿下の所までボクを連れてってくれなきゃ困るんだからね!」
「うえええええ……」
ボクは男の子だけど、ドレスを着せてもらった。真っ白なウエディングドレスであちこちに紫のバラが飾られている凄く綺麗で豪華なやつ!
この紫のバラは王妃様が配合したバラで名前は「ディアアメシス」って付けてくれたんだ。へへへ、嬉しいな。そう言えばこの国で咲かなかった水色のはアランの国に持っていったら咲いたみたい。
「あれはネージュでなければ花開けぬものだったのね。ならば向こうにお任せしましょう。我が国には紫があれば良いもの」
そんなことを言ってくださったので、ボクは王妃様にも許して貰えたみたいだったし、大切に育てたバラをこんなにいっぱいくれた。きっと言葉以上にボクのことを気に入ってくれてるみたい。
そして扉が開かれて、キラキラ輝く教会の通路の先に殿下が笑顔で待っててくれる。
「シス……アメシス……!」
「殿下……サフィールさま……!」
ゆっくり歩いてボクは殿下の手を取った。
ボクは幸せになったよ!!
おしまい!
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