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91 女神様、本気出す
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「ち、中央神殿で式を上げることは出来なくなりました……女神の神像が、真っ二つに割れました……」
「な、何ですって?!」
女神様が本気を出して来た。
「西神殿の神像もです……この婚儀は執り行うのはおやめになった方が」
「お黙りっ」
わ、私の責任じゃないよね?
「東神殿もです……」
「み、南もです」
結局残ったのはなんか街外れの女神ではなくて男神を祀った小さな教会だった。
「う、ウチの神像も、あ、足元からひ、ヒビが!!」
「い、急いで執り行うのよ!!」
中央神殿から馬車に押し込まれて、街外れへ連行される。急遽過ぎて参列者も少なかったのに、更に皆置いてきぼりにされる。もー結婚式やめようよってほぼ全員思ったよね。この中で式をしたいのはスカーレット王女と王様だけだと思う。
「あっー!神像が砕け散りましたー!」
たくさんの女神達から詰め寄られ「やんのか?!おいっ!」って脅されまくって困って困って爆発四散した男神様の幻影が見えた気がする。カワイソス。
「ええい!もう良いわ、結婚証明書にサインするわよ!」
ドスドスとスカーレット王女が結婚証明書に近づき、おしゃれなペンを手に取ると、ボギャン!と凄い音がしてペンは真っ二つに裂けた。
「え……?か、替えを!」
ボギャッ!替えも瞬殺だ。女神様の強い意志を感じるッ!
「つ、次よ、次ー!」
何本持ってこようが全部バッキバキのボッキボキに折れるペン。ここまで執念でおり続ける女神様も女神様だし、あるだけペンを持って来させる王女も王女だ……やっぱ女子って怖いかもしんない。唯一の身内として出席しているマシェも青い顔で砕けてゴミになっていく元ペンの山を見ている。
「お、王女様、この教会にある最後のペンです」
「およこしっ!」
バッギャーーーン!スカーレット王女が手に取った途端、最高にいい音を立てて砕け散ったよ。ああ、最後の一本だから派手に行ったんだなあ……女神様の勝ち誇ったドヤ顔が見える気がする。
「お、王女様……これほどまでに神より拒絶された事象は知りえません……この婚儀は取りやめになさいませ」
「うるさいわねっ!私がやるといったらやるのよ!」
もうスカーレット王女も徹底抗戦の構えだ。自身の相当過剰なお肉?脂肪?を既製品のウエディングドレスの中に無理やり押し込んでいる。王族のドレスともなれば基本はオーダーメイドなのだが、スカーレット王女は自分のサイズを相当過少申告していたせいで、届いたドレスは何もかも小さすぎた。お直しをするにも期間が短すぎるからもう凄いことになっている。
あ、今の大声のせいで脇から裂けてきた……どうするんだろう、これ。
そんなことが事細かに分かるのは私が隣に立たされているからである。そう、いたんです私。
「わ、私は結婚式なんて嫌です」
「申し訳ありません、リキュシュ王子……これも命令なのです」
お城の騎士達に連行されてきちゃったんだよね。
「……ホント、どっちが姫かわからんな」
「こっちだろ……ありゃ姫じゃねえよ」
ボソボソと現役フィフナー騎士達が囁き合っている……わ、私だって姫ではないですよ!?でもこの騎士達、大暴れするスカーレット王女から私を守ってくれてる。その辺は感謝だ。
「リキュシュ王子、私達はレイクリフの同期でね。多少しかお役に立てないと思いますができる範囲でお護りさせていただきます」
何から守るというのだろう……?ここは一応神聖な教会なんだけれど……。
「キイイイ!!書けないじゃないのッ!もういいわっ血判でいい!結婚証明書に血でサインしなさいよ!」
「し、神聖なる神の御前でなんたることを!」
「うるさい!神なんていないわよっ!!」
こ、こわいっ!わめき立てるスカーレット王女と私の間に騎士達が立ってくれた。た、確かにアレから護って貰えるならとても嬉しいです!血走った目のスカーレット王女がこっちにやってくる、こ、怖いー!助けて、レイ殿ー!
「な、何ですって?!」
女神様が本気を出して来た。
「西神殿の神像もです……この婚儀は執り行うのはおやめになった方が」
「お黙りっ」
わ、私の責任じゃないよね?
「東神殿もです……」
「み、南もです」
結局残ったのはなんか街外れの女神ではなくて男神を祀った小さな教会だった。
「う、ウチの神像も、あ、足元からひ、ヒビが!!」
「い、急いで執り行うのよ!!」
中央神殿から馬車に押し込まれて、街外れへ連行される。急遽過ぎて参列者も少なかったのに、更に皆置いてきぼりにされる。もー結婚式やめようよってほぼ全員思ったよね。この中で式をしたいのはスカーレット王女と王様だけだと思う。
「あっー!神像が砕け散りましたー!」
たくさんの女神達から詰め寄られ「やんのか?!おいっ!」って脅されまくって困って困って爆発四散した男神様の幻影が見えた気がする。カワイソス。
「ええい!もう良いわ、結婚証明書にサインするわよ!」
ドスドスとスカーレット王女が結婚証明書に近づき、おしゃれなペンを手に取ると、ボギャン!と凄い音がしてペンは真っ二つに裂けた。
「え……?か、替えを!」
ボギャッ!替えも瞬殺だ。女神様の強い意志を感じるッ!
「つ、次よ、次ー!」
何本持ってこようが全部バッキバキのボッキボキに折れるペン。ここまで執念でおり続ける女神様も女神様だし、あるだけペンを持って来させる王女も王女だ……やっぱ女子って怖いかもしんない。唯一の身内として出席しているマシェも青い顔で砕けてゴミになっていく元ペンの山を見ている。
「お、王女様、この教会にある最後のペンです」
「およこしっ!」
バッギャーーーン!スカーレット王女が手に取った途端、最高にいい音を立てて砕け散ったよ。ああ、最後の一本だから派手に行ったんだなあ……女神様の勝ち誇ったドヤ顔が見える気がする。
「お、王女様……これほどまでに神より拒絶された事象は知りえません……この婚儀は取りやめになさいませ」
「うるさいわねっ!私がやるといったらやるのよ!」
もうスカーレット王女も徹底抗戦の構えだ。自身の相当過剰なお肉?脂肪?を既製品のウエディングドレスの中に無理やり押し込んでいる。王族のドレスともなれば基本はオーダーメイドなのだが、スカーレット王女は自分のサイズを相当過少申告していたせいで、届いたドレスは何もかも小さすぎた。お直しをするにも期間が短すぎるからもう凄いことになっている。
あ、今の大声のせいで脇から裂けてきた……どうするんだろう、これ。
そんなことが事細かに分かるのは私が隣に立たされているからである。そう、いたんです私。
「わ、私は結婚式なんて嫌です」
「申し訳ありません、リキュシュ王子……これも命令なのです」
お城の騎士達に連行されてきちゃったんだよね。
「……ホント、どっちが姫かわからんな」
「こっちだろ……ありゃ姫じゃねえよ」
ボソボソと現役フィフナー騎士達が囁き合っている……わ、私だって姫ではないですよ!?でもこの騎士達、大暴れするスカーレット王女から私を守ってくれてる。その辺は感謝だ。
「リキュシュ王子、私達はレイクリフの同期でね。多少しかお役に立てないと思いますができる範囲でお護りさせていただきます」
何から守るというのだろう……?ここは一応神聖な教会なんだけれど……。
「キイイイ!!書けないじゃないのッ!もういいわっ血判でいい!結婚証明書に血でサインしなさいよ!」
「し、神聖なる神の御前でなんたることを!」
「うるさい!神なんていないわよっ!!」
こ、こわいっ!わめき立てるスカーレット王女と私の間に騎士達が立ってくれた。た、確かにアレから護って貰えるならとても嬉しいです!血走った目のスカーレット王女がこっちにやってくる、こ、怖いー!助けて、レイ殿ー!
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