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それはたぶん優しくて
39 わふわふとチョコレート
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「僕は君が大好きだ。だから、君が好きなものは好きでありたい!」
翌朝、吹っ切れたコーディ殿下はそう宣言した。脳がキャパオーバーしたか、本能に従ったか…。
「でも僕は思うんだ…カティスもカール君に会いたいんじゃないかって……」
殿下はコルトを膝に乗せる。ついでにカールも乗せる。さらについでにアレンも乗せた。
「僕はコルトに会えてとても嬉しいし、リィンに会えて嬉しい。そう思ってもカティスがリィンに会うのは嬉しくない……」
しょぼん、と俯いてしまう。
「パパ大丈夫?」
コルトがなでなでする。
「大丈夫だよ!ほら、元気!」
子供に心配されるコーディ殿下。3年くらいじゃ変わらない。
「ねーどうして、カールのパパとアレンのパパは来ないの?」
子供の無邪気で手痛い質問にコーディは
「そりゃ忙しいからさ。カールのパパはファディアンの王様だし、アレンのパパは帝国の王様だ。王様じゃないのは僕だけなんだ」
コーディは子供達に笑いかける。うん、この男にしといて良かった。自分の子供ばかり可愛いがり、他をないがしろにするような奴ではない。
「じゃあデンカはなにをしてるの?」
リィンが殿下って呼ぶから!と怒ってら
「王様の次に偉いらしいよ。よくわからないけど。あんまりお仕事ないから暇なんだ!あと、僕の名前はコーディだよ」
「コーディぱぱ」
「はい!」
「コーディパパ」「パパ!」
「はーい」
しばらくじゃれついていたら、すっかり仲良くなっていた。つまりはコーディ殿下の中身は大体3歳レベルだ。色々残念ワンコなのだ。
「さて、色々準備しないと」
私は立ち上がる。
「どうしたの、一緒に遊ぼうよ!」
殿下、あなたがそれ言う?すっかり馴染んじゃって。
「引越しをするんですよ」
「リィン‼︎またどこか行くの⁈やだよ!僕、嫌だーー!」
コーディ殿下は私の右足にがっしり組みついた。
「きゃーーーいやだーー!」
左足には子供達が真似して全員くっついた。教育上よろしくないぞ、殿下め!
「僕を置いて行かないでー!今度はどこへでもついていくんだからーー!」
「きゃーきゃー!」
子供が増えた。
「シターンに帰るんですよ…誰かにバレたらそうしようと、最初から決めてまして」
「へ?シターンのタウンハウス?あのチョコレートハウス?」
チョコレートハウスってなんですか…?
ちょこれーとーー!!子供達が騒ぎ出した…。やっぱり教育に悪影響を及ぼすな、殿下は。
「リィン、チョコレートケーキ大好きでしょ?だから家もチョコレート色にしておけばきっと帰ってくるって…執事が言ってたよ?」
「……」
3年も放置して、正直すまんかった。
「あと、いつ帰ってきてもいいように、メイドさんから、料理人まで毎日チョコレートケーキ作ってるから……」
「は⁈」
「余ったケーキは毎日配ってるから、あの辺有名なチョコレートゾーンだよ」
頭が痛い。
「帰りたくなくなってきたな……」
だが、我が家の絶品チョコレートケーキの足を思い出して、やはり帰ろうと私は心に誓った。
この田舎の村のはずれではチョコレートケーキは食べられないからね!
翌朝、吹っ切れたコーディ殿下はそう宣言した。脳がキャパオーバーしたか、本能に従ったか…。
「でも僕は思うんだ…カティスもカール君に会いたいんじゃないかって……」
殿下はコルトを膝に乗せる。ついでにカールも乗せる。さらについでにアレンも乗せた。
「僕はコルトに会えてとても嬉しいし、リィンに会えて嬉しい。そう思ってもカティスがリィンに会うのは嬉しくない……」
しょぼん、と俯いてしまう。
「パパ大丈夫?」
コルトがなでなでする。
「大丈夫だよ!ほら、元気!」
子供に心配されるコーディ殿下。3年くらいじゃ変わらない。
「ねーどうして、カールのパパとアレンのパパは来ないの?」
子供の無邪気で手痛い質問にコーディは
「そりゃ忙しいからさ。カールのパパはファディアンの王様だし、アレンのパパは帝国の王様だ。王様じゃないのは僕だけなんだ」
コーディは子供達に笑いかける。うん、この男にしといて良かった。自分の子供ばかり可愛いがり、他をないがしろにするような奴ではない。
「じゃあデンカはなにをしてるの?」
リィンが殿下って呼ぶから!と怒ってら
「王様の次に偉いらしいよ。よくわからないけど。あんまりお仕事ないから暇なんだ!あと、僕の名前はコーディだよ」
「コーディぱぱ」
「はい!」
「コーディパパ」「パパ!」
「はーい」
しばらくじゃれついていたら、すっかり仲良くなっていた。つまりはコーディ殿下の中身は大体3歳レベルだ。色々残念ワンコなのだ。
「さて、色々準備しないと」
私は立ち上がる。
「どうしたの、一緒に遊ぼうよ!」
殿下、あなたがそれ言う?すっかり馴染んじゃって。
「引越しをするんですよ」
「リィン‼︎またどこか行くの⁈やだよ!僕、嫌だーー!」
コーディ殿下は私の右足にがっしり組みついた。
「きゃーーーいやだーー!」
左足には子供達が真似して全員くっついた。教育上よろしくないぞ、殿下め!
「僕を置いて行かないでー!今度はどこへでもついていくんだからーー!」
「きゃーきゃー!」
子供が増えた。
「シターンに帰るんですよ…誰かにバレたらそうしようと、最初から決めてまして」
「へ?シターンのタウンハウス?あのチョコレートハウス?」
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ちょこれーとーー!!子供達が騒ぎ出した…。やっぱり教育に悪影響を及ぼすな、殿下は。
「リィン、チョコレートケーキ大好きでしょ?だから家もチョコレート色にしておけばきっと帰ってくるって…執事が言ってたよ?」
「……」
3年も放置して、正直すまんかった。
「あと、いつ帰ってきてもいいように、メイドさんから、料理人まで毎日チョコレートケーキ作ってるから……」
「は⁈」
「余ったケーキは毎日配ってるから、あの辺有名なチョコレートゾーンだよ」
頭が痛い。
「帰りたくなくなってきたな……」
だが、我が家の絶品チョコレートケーキの足を思い出して、やはり帰ろうと私は心に誓った。
この田舎の村のはずれではチョコレートケーキは食べられないからね!
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