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68 兄妹バトル
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「朝比奈さん!仕事終わった?!帰って!すぐに帰って!!」
「へ?」
就業時間になり、海野さんはバタバタと私を追い立てた。
「片付けとか良いから!私やっとくから!帰って!兄ちゃんが来ちゃう!!」
「え?え??」
海野さんは私に帰り支度を急がせると、会社の玄関まで押して来た。
「良いから!ね!帰って!」
「美智子ぉ!どう言う事だ!もう旦那がいるって?!」
「やべぇ!最悪じゃん!うわーーー!」
「え?」
会社の玄関から背が高く、がっしりした体つきの偉そうな人がやってきた。
「マジ最悪なんですけどぉー」
「ど、どうしたの??海野さん……」
「うわ!あ、あ、朝比奈さんっ!」
「はあ?」
私と海野さんと謎の男性は立ち止まった。
ばっ!と海野さんが私の前に立ちはだかる。
「兄ちゃん!兄ちゃんは負けたんだ!」
兄ちゃん?海野さんのお兄さんって事か。そして小声で私に囁く。
「アタシが時間を稼ぐから、隙を見て逃げるんだ!良いね?!返事ッ」
「は、はい!」
え?何、何がどうなってんの?
「美智子!そこをどけ!俺はあ、あ、朝比奈さんに!は、話がっ話があるんだ!」
私の方を見て
「あ!あ、朝比奈さん!やっと!やっと会えたぁああーー!」
声がでかい!思わず耳を塞いだ。
「吠えんな!馬鹿兄貴!場所を考えろ!」
すこーん!美智子さんは履いていたハイヒールの右をお兄さんに投げつけ、上手に頭に当たった。
「なにすんだぁ!美智子ぉ!」
「うっせぇ!やろうってんのかぁ!」
「やらいでかぁああ!!」
なんか、とても恐ろしい兄弟……兄妹ゲンカが始まった。
「ひ、ひぃ……」
怖い!怖すぎる!私は壁までゆっくり下がって壁伝いに出口へ向かってゆっくり移動する。
「クッソ兄貴ぃー!」
「ふっざけんなよっ!」
と、取っ組み合いのケンカ?!怖い怖すぎる!騒ぎを聞きつけて、会社の人が何人も出てきた。
「うわ!なんですか?!」
「え?本社社長?!」
「美智子!何やってんだ!」
あ、海野さんの旦那さんだ。
「ちょうど良い!隆ィ!兄貴殺んの手伝えやぁ!オラァ!」
う、海野さん?!人が変わってるぅ!!!
「お?おう?!任せろ!転ばせればいいかっ?」
「ふざけんな!海野ぉ!やられてたまっかよォ!」
命からがら会社の自動ドアの前にたどり着くと、のほほん、と人間大福が立っていた。
「あ、誠子。みてくれ、話題のパン屋特集に出ていたメロンパン買ったぞ。しかも5つも」
「大福~~!」
大福は私にズレてるズレてると言うが大福だって大幅にズレていると思う!
「鬼のケンカ?巻き込まれない内に離れた方がいいぞ、誠子」
「よく分からないけど、ここから逃げたい!」
大福にしがみついて、社屋から離れた。中からはガシャーンとか
「妹のくせに兄貴に楯突くとはー!」
とか
「うっせー!夫婦パワー見せてやんよぉ!行けッ隆!」
「え?あ!おう!」
とか色々聞こえて来ていたが聞かなかった事にした。
「鬼達って結構頑張って抑えて生きているから、たまに爆発するって聞いている。凄いなぁ」
「そ、そうなんだ……鬼なんだ、海野さん……」
その日の夜に会社からの一斉メールで「社屋破損による臨時休業のお知らせ」が届いた。
「へ?」
就業時間になり、海野さんはバタバタと私を追い立てた。
「片付けとか良いから!私やっとくから!帰って!兄ちゃんが来ちゃう!!」
「え?え??」
海野さんは私に帰り支度を急がせると、会社の玄関まで押して来た。
「良いから!ね!帰って!」
「美智子ぉ!どう言う事だ!もう旦那がいるって?!」
「やべぇ!最悪じゃん!うわーーー!」
「え?」
会社の玄関から背が高く、がっしりした体つきの偉そうな人がやってきた。
「マジ最悪なんですけどぉー」
「ど、どうしたの??海野さん……」
「うわ!あ、あ、朝比奈さんっ!」
「はあ?」
私と海野さんと謎の男性は立ち止まった。
ばっ!と海野さんが私の前に立ちはだかる。
「兄ちゃん!兄ちゃんは負けたんだ!」
兄ちゃん?海野さんのお兄さんって事か。そして小声で私に囁く。
「アタシが時間を稼ぐから、隙を見て逃げるんだ!良いね?!返事ッ」
「は、はい!」
え?何、何がどうなってんの?
「美智子!そこをどけ!俺はあ、あ、朝比奈さんに!は、話がっ話があるんだ!」
私の方を見て
「あ!あ、朝比奈さん!やっと!やっと会えたぁああーー!」
声がでかい!思わず耳を塞いだ。
「吠えんな!馬鹿兄貴!場所を考えろ!」
すこーん!美智子さんは履いていたハイヒールの右をお兄さんに投げつけ、上手に頭に当たった。
「なにすんだぁ!美智子ぉ!」
「うっせぇ!やろうってんのかぁ!」
「やらいでかぁああ!!」
なんか、とても恐ろしい兄弟……兄妹ゲンカが始まった。
「ひ、ひぃ……」
怖い!怖すぎる!私は壁までゆっくり下がって壁伝いに出口へ向かってゆっくり移動する。
「クッソ兄貴ぃー!」
「ふっざけんなよっ!」
と、取っ組み合いのケンカ?!怖い怖すぎる!騒ぎを聞きつけて、会社の人が何人も出てきた。
「うわ!なんですか?!」
「え?本社社長?!」
「美智子!何やってんだ!」
あ、海野さんの旦那さんだ。
「ちょうど良い!隆ィ!兄貴殺んの手伝えやぁ!オラァ!」
う、海野さん?!人が変わってるぅ!!!
「お?おう?!任せろ!転ばせればいいかっ?」
「ふざけんな!海野ぉ!やられてたまっかよォ!」
命からがら会社の自動ドアの前にたどり着くと、のほほん、と人間大福が立っていた。
「あ、誠子。みてくれ、話題のパン屋特集に出ていたメロンパン買ったぞ。しかも5つも」
「大福~~!」
大福は私にズレてるズレてると言うが大福だって大幅にズレていると思う!
「鬼のケンカ?巻き込まれない内に離れた方がいいぞ、誠子」
「よく分からないけど、ここから逃げたい!」
大福にしがみついて、社屋から離れた。中からはガシャーンとか
「妹のくせに兄貴に楯突くとはー!」
とか
「うっせー!夫婦パワー見せてやんよぉ!行けッ隆!」
「え?あ!おう!」
とか色々聞こえて来ていたが聞かなかった事にした。
「鬼達って結構頑張って抑えて生きているから、たまに爆発するって聞いている。凄いなぁ」
「そ、そうなんだ……鬼なんだ、海野さん……」
その日の夜に会社からの一斉メールで「社屋破損による臨時休業のお知らせ」が届いた。
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