32 / 229
32 かのものの亡霊か否か
しおりを挟む
この国の宰相は慈悲将軍と呼ばれたイアン・ワイアードのことが嫌いだった。彼は貴族至上主義者であり、自身も侯爵家次男であった。その侯爵家も祖母に王妹を持つ生粋の上位貴族であったから、だかが伯爵家の三男が将軍と担ぎ上げられ、国民に絶大な人気があるのが非常に疎ましかったのだ。
それと彼の姉との婚約をイアン将軍が断ったのも個人的に好かなかった。50過ぎの離婚を2回された邪魔者をイアンに引き取らせようとしたが断られたのだ。
「我が家と縁続きになれるのだぞ? 普通泣いて喜ぶだろうに!」
だから、完全な冤罪と分かっていながら王太子を支持したのだ。国王もイアンのことを邪魔に思っていたらしく、慈悲将軍と呼ばれたイアンの罪は確定し、処刑されたのだ。
「さ、宰相様ぁお助け下さいー!」
「なにを……」
料理長に泣きつかれ、面倒だと思いつつも振り払うことはできない。この料理長の家から宰相家や彼個人に送られた黄金色のお菓子は相当な量だったからだ。
「厨房の、この国の、巨大保管庫が消えましたぁ!」
「消えた? 何故」
この国の保管庫がとても便利なことは誰しも知っていた。だが、いつからあったのか、誰が作ったのかを覚えていない貴族は多かった。いや、覚えていたくないと故意に忘れ去ったのかもしれない。
とにかく来て下さい、と強引に腕を引かれ、普段近づくこともない保管庫の前へ案内される。
「そんな馬鹿な」
そう言いながら扉を開け、絶句した。確かに何もないのだ。手入れが行き届いていない傷んだ床板の部屋がそこにあるだけ。本当に何もなかった。
「な、何故……一体? 料理長、どういうことか!」
「わたくしめにも分からないのです! 助けて下さい、宰相さまぁーー!」
「私がどうこうできることか?! 誰か、誰か心当たりがある者は?」
その場にいた料理長、副料理長は俯いて首を緩く横に振るが違和感がある。何か知っているが故意に隠しているそういう輩が取る行動にそっくりだ。
「……お前達より長く勤めている厨房関係者なら知っているかもしんな? どこにいる」
「ひ、ひえ……」
そうして宰相は厨房で賄いである豆スープにパンを浸して食べている料理人達に話を聞いた。
「ああ、料理長が保管庫の神様に供物を捧げなかったからみたいですよ、そこにあるでしょう? 保管庫の取り扱い説明書が。大切なことだから、代々の料理長は必ず読むようにってでっかく書いてありますもん。これを書いた人はものすごーく神様をものすごーく大切にしていたみたいですよ」
隠されていた取り扱い説明書にさっと目を通し、宰相は目頭を揉みながら料理長に声をかける。
「誠か」
「えーと……」
宰相はこれ以上料理長に言葉をかけるのを止めた。この料理長は無能であると切り捨てたのだ。多分、こんな騒動になるまで、取り扱い説明書の存在すら知らなかったのだろうし、今になって知ったとはいえ、この説明書の存在を自分に隠し助けを求める姿勢は度し難い。
そしてそんな料理長の尻について回るだけの副料理長も必要ないと切り捨てる。
宰相は料理長を無視して料理人達に声をかける。
「して、これからの夕食はどうなる?」
「どうもなりませんよ。何せ仕込みもないし、材料もない。料理長が何とかするんじゃないですか? 私達もこれを食べ終わったらここを辞めさせて貰いますし」
料理人の殆どがここを去るという。
「あーあ「可愛子ちゃん」がいた頃は良かったなぁ」
「おー、そうだ。パムさんが辺境に向かったろ? 行ってみないか、あの人から料理を学びたいなぁ」
「それ良いね。あの人の料理美味いもんなー! 量が多いけど!」
「それな!!」
好き勝手笑いながら料理人達は食事を終え、自ら使った食器を洗い片付け去っていく。
「あー賄いの豆スープなら少し残ってますよ。置いときますねー」
そして宰相は苦虫を噛み潰したような顔をするしかなかった。取り扱い説明書を書いた者の名がイアン・ワイアードであったからだ。
イアン・ワイアードが契約し、作り上げた巨大な保管庫だったからだ。
「……誰か、もう一度時空神と契約を結べる者を」
宰相は自分でも絶望的な呟きをしたと自答した。この長い王国の歴史の中でも時空神と関わりを持てた傑物は2.3人しかいない。当然今そんなことができる人間はいるはずがないのだ。
「……早急に何とかしろ。夕食が間に合わなくても明日の朝食を欠かすわけにはいかん。夕食も貴族街の信用あるリストランテより取り寄せるように」
「ひえ……あ、あのそれは私が行うのでしょうか」
「料理人が料理を用意出来ない訳がない。寝ぼけていないでさっさと動け! 夕食までもう時間もないぞ」
「ひいいー!」
叱責され、料理長と副料理長は駆け出した。
「イアン・ワイアード……死んでもなお亡霊のように纏わりつく……!」
それと彼の姉との婚約をイアン将軍が断ったのも個人的に好かなかった。50過ぎの離婚を2回された邪魔者をイアンに引き取らせようとしたが断られたのだ。
「我が家と縁続きになれるのだぞ? 普通泣いて喜ぶだろうに!」
だから、完全な冤罪と分かっていながら王太子を支持したのだ。国王もイアンのことを邪魔に思っていたらしく、慈悲将軍と呼ばれたイアンの罪は確定し、処刑されたのだ。
「さ、宰相様ぁお助け下さいー!」
「なにを……」
料理長に泣きつかれ、面倒だと思いつつも振り払うことはできない。この料理長の家から宰相家や彼個人に送られた黄金色のお菓子は相当な量だったからだ。
「厨房の、この国の、巨大保管庫が消えましたぁ!」
「消えた? 何故」
この国の保管庫がとても便利なことは誰しも知っていた。だが、いつからあったのか、誰が作ったのかを覚えていない貴族は多かった。いや、覚えていたくないと故意に忘れ去ったのかもしれない。
とにかく来て下さい、と強引に腕を引かれ、普段近づくこともない保管庫の前へ案内される。
「そんな馬鹿な」
そう言いながら扉を開け、絶句した。確かに何もないのだ。手入れが行き届いていない傷んだ床板の部屋がそこにあるだけ。本当に何もなかった。
「な、何故……一体? 料理長、どういうことか!」
「わたくしめにも分からないのです! 助けて下さい、宰相さまぁーー!」
「私がどうこうできることか?! 誰か、誰か心当たりがある者は?」
その場にいた料理長、副料理長は俯いて首を緩く横に振るが違和感がある。何か知っているが故意に隠しているそういう輩が取る行動にそっくりだ。
「……お前達より長く勤めている厨房関係者なら知っているかもしんな? どこにいる」
「ひ、ひえ……」
そうして宰相は厨房で賄いである豆スープにパンを浸して食べている料理人達に話を聞いた。
「ああ、料理長が保管庫の神様に供物を捧げなかったからみたいですよ、そこにあるでしょう? 保管庫の取り扱い説明書が。大切なことだから、代々の料理長は必ず読むようにってでっかく書いてありますもん。これを書いた人はものすごーく神様をものすごーく大切にしていたみたいですよ」
隠されていた取り扱い説明書にさっと目を通し、宰相は目頭を揉みながら料理長に声をかける。
「誠か」
「えーと……」
宰相はこれ以上料理長に言葉をかけるのを止めた。この料理長は無能であると切り捨てたのだ。多分、こんな騒動になるまで、取り扱い説明書の存在すら知らなかったのだろうし、今になって知ったとはいえ、この説明書の存在を自分に隠し助けを求める姿勢は度し難い。
そしてそんな料理長の尻について回るだけの副料理長も必要ないと切り捨てる。
宰相は料理長を無視して料理人達に声をかける。
「して、これからの夕食はどうなる?」
「どうもなりませんよ。何せ仕込みもないし、材料もない。料理長が何とかするんじゃないですか? 私達もこれを食べ終わったらここを辞めさせて貰いますし」
料理人の殆どがここを去るという。
「あーあ「可愛子ちゃん」がいた頃は良かったなぁ」
「おー、そうだ。パムさんが辺境に向かったろ? 行ってみないか、あの人から料理を学びたいなぁ」
「それ良いね。あの人の料理美味いもんなー! 量が多いけど!」
「それな!!」
好き勝手笑いながら料理人達は食事を終え、自ら使った食器を洗い片付け去っていく。
「あー賄いの豆スープなら少し残ってますよ。置いときますねー」
そして宰相は苦虫を噛み潰したような顔をするしかなかった。取り扱い説明書を書いた者の名がイアン・ワイアードであったからだ。
イアン・ワイアードが契約し、作り上げた巨大な保管庫だったからだ。
「……誰か、もう一度時空神と契約を結べる者を」
宰相は自分でも絶望的な呟きをしたと自答した。この長い王国の歴史の中でも時空神と関わりを持てた傑物は2.3人しかいない。当然今そんなことができる人間はいるはずがないのだ。
「……早急に何とかしろ。夕食が間に合わなくても明日の朝食を欠かすわけにはいかん。夕食も貴族街の信用あるリストランテより取り寄せるように」
「ひえ……あ、あのそれは私が行うのでしょうか」
「料理人が料理を用意出来ない訳がない。寝ぼけていないでさっさと動け! 夕食までもう時間もないぞ」
「ひいいー!」
叱責され、料理長と副料理長は駆け出した。
「イアン・ワイアード……死んでもなお亡霊のように纏わりつく……!」
146
あなたにおすすめの小説
売れ残りオメガの従僕なる日々
灰鷹
BL
王弟騎士α(23才)× 地方貴族庶子Ω(18才)
※ 第12回BL大賞では、たくさんの応援をありがとうございました!
ユリウスが暮らすシャマラーン帝国では、平民のオメガは18才になると、宮廷で開かれる選定の儀に参加することが義務付けられている。王族の妾となるオメガを選ぶためのその儀式に参加し、誰にも選ばれずに売れ残ったユリウスは、国王陛下から「第3王弟に謀反の疑いがあるため、身辺を探るように」という密命を受け、オメガ嫌いと噂される第3王弟ラインハルトの従僕になった。
無口で無愛想な彼の優しい一面を知り、任務とは裏腹にラインハルトに惹かれていくユリウスであったが、働き始めて3カ月が過ぎたところで第3王弟殿下が辺境伯令嬢の婿養子になるという噂を聞き、従僕も解雇される。
過労死転生した公務員、魔力がないだけで辺境に追放されたので、忠犬騎士と知識チートでざまぁしながら領地経営はじめます
水凪しおん
BL
過労死した元公務員の俺が転生したのは、魔法と剣が存在する異世界の、どうしようもない貧乏貴族の三男だった。
家族からは能無しと蔑まれ、与えられたのは「ゴミ捨て場」と揶揄される荒れ果てた辺境の領地。これは、事実上の追放だ。
絶望的な状況の中、俺に付き従ったのは、無口で無骨だが、その瞳に確かな忠誠を宿す一人の護衛騎士だけだった。
「大丈夫だ。俺がいる」
彼の言葉を胸に、俺は決意する。公務員として培った知識と経験、そして持ち前のしぶとさで、この最悪な領地を最高の楽園に変えてみせると。
これは、不遇な貴族と忠実な騎士が織りなす、絶望の淵から始まる領地改革ファンタジー。そして、固い絆で結ばれた二人が、やがて王国を揺るがす運命に立ち向かう物語。
無能と罵った家族に、見て見ぬふりをした者たちに、最高の「ざまぁ」をお見舞いしてやろうじゃないか!
転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした
リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。
仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!
原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!
だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?
原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に!
見どころ
・転生
・主従
・推しである原作悪役に溺愛される
・前世の経験と知識を活かす
・政治的な駆け引きとバトル要素(少し)
・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程)
・黒猫もふもふ
番外編では。
・もふもふ獣人化
・切ない裏側
・少年時代
などなど
最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。
男装の麗人と呼ばれる俺は正真正銘の男なのだが~双子の姉のせいでややこしい事態になっている~
さいはて旅行社
BL
双子の姉が失踪した。
そのせいで、弟である俺が騎士学校を休学して、姉の通っている貴族学校に姉として通うことになってしまった。
姉は男子の制服を着ていたため、服装に違和感はない。
だが、姉は男装の麗人として女子生徒に恐ろしいほど大人気だった。
その女子生徒たちは今、何も知らずに俺を囲んでいる。
女性に囲まれて嬉しい、わけもなく、彼女たちの理想の王子様像を演技しなければならない上に、男性が女子寮の部屋に一歩入っただけでも騒ぎになる貴族学校。
もしこの事実がバレたら退学ぐらいで済むわけがない。。。
周辺国家の情勢がキナ臭くなっていくなかで、俺は双子の姉が戻って来るまで、協力してくれる仲間たちに笑われながらでも、無事にバレずに女子生徒たちの理想の王子様像を演じ切れるのか?
侯爵家の命令でそんなことまでやらないといけない自分を救ってくれるヒロインでもヒーローでも現れるのか?
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
-----------------------------------------
0時,6時,12時,18時に2話ずつ更新
【完結】召喚された勇者は贄として、魔王に美味しく頂かれました
綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢
BL
美しき異形の魔王×勇者の名目で召喚された生贄、執着激しいヤンデレの愛の行方は?
最初から贄として召喚するなんて、ひどいんじゃないか?
人生に何の不満もなく生きてきた俺は、突然異世界に召喚された。
よくある話なのか? 正直帰りたい。勇者として呼ばれたのに、碌な装備もないまま魔王を鎮める贄として差し出され、美味しく頂かれてしまった。美しい異形の魔王はなぜか俺に執着し、閉じ込めて溺愛し始める。ひたすら優しい魔王に、徐々に俺も絆されていく。もういっか、帰れなくても……。
ハッピーエンド確定
※は性的描写あり
【完結】2021/10/31
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、エブリスタ
2021/10/03 エブリスタ、BLカテゴリー 1位
秋風の色
梅川 ノン
BL
兄彰久は、長年の思いを成就させて蒼と結ばれた。
しかし、蒼に思いを抱いていたのは尚久も同じであった。叶わなかった蒼への想い。その空虚な心を抱いたまま尚久は帰国する。
渡米から九年、蒼の結婚から四年半が過ぎていた。外科医として、兄に負けない技術を身に着けての帰国だった。
帰国した尚久は、二人目の患者として尚希と出会う。尚希は十五歳のベータの少年。
どこか寂しげで、おとなしい尚希のことが気にかかり、尚久はプライベートでも会うようになる。
初めは恋ではなかったが……
エリートアルファと、平凡なベータの恋。攻めが十二歳年上のオメガバースです。
「春風の香」の攻め彰久の弟尚久の恋の物語になります。「春風の香」の外伝になります。単独でも読めますが、「春風の香」を読んでいただくと、より楽しんでもらえるのではと思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる