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106 同じお祖父ちゃんでも違うんだ
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「ラセル、君のお父さんとお母さんのことを……どんな暮らしぶりだったか教えてくれないか? 」
「もちろんよ、お祖父ちゃん」
ぼくは元ルッソ家の人全員の前で、楽しい生活だったことを話して聞かせた。前国王のお祖父ちゃんの方は忙しいとかいって帰ってしまい、リトス伯爵は残ったけれど、近くのホテルに泊まるって行ってしまった。僕は皆の家に泊まらせてもらうことにしてたくさんたくさんお話ができた。
「あの剣しか握ったことがないテオが鍬をね!」
「姫様がお料理を……」
「お母さんのお料理はいつも味が薄いんだ。それでね、お父さんが味見をしてくれたんだ」
「そう……そうだったの……仲良く暮らしていたのね」
お祖母ちゃんは目に涙を浮かべていた……僕は気になったので質問をしてみる。
「でも、お父さんがお母さんと逃げたから、ルッソ家は……」
「そうだね、対外的にテオが泥をかぶった形だけれど、国王からたくさんお金が出たんだ……口止め料も含めていたんだろうけどね。それを元手にこうして商売で成功した。もう我が家は誰も恨んじゃいないよ」
「商売の方で成功しただろう?だからそっちの関係で爵位が貰えるかもしれないって話も出てる。どうだ?すごいだろう」
「わー! 」
元ルッソ家の人達は本当に僕が思い描いていた「お父さんの実家」だった。
「ラセル、ラセル。テオが子供の頃好きだったはちみつクッキーだよ。お前はどうだい?」
「あ!僕も好きです!お父さんがパン屋さん~良く買って来てた」
「ばあちゃん、はちみつクッキーが嫌いな子供はいねーよ!もーらいっ」
「こらこら!行儀が悪いぞ!」
従兄弟達は僕を特別扱いしない。会ってすぐでも仲良くしてくれる……!ただ、ご飯は元貴族の家だった名残か、きちんとテーブルマナーが出来ていた。
「ラセル、俺と一緒にやれば良いよ。まず、こっちのフォークでハンバーグを押さえてナイフでちっちゃめに切るんだ。いっぱい食べたくてもちっちゃめだぞ。大口を開けると怒られるからな!」
「う、うん……」
「音が鳴ってもいいぞ。でも正式な貴族になったら駄目だ、こういうマナーは覚えとけばいつか役に立つって母さんが言ってた」
「ジェイミーってば」
「それは言わない方が格好良かったわね?」
そして全員で大笑いをする。大笑いもマナー違反らしいけど楽しく食べるのも大事なことだって伯父さんが片目をウィンクしてそっと教えてくれる。
三日間滞在して、お母さんの方のお祖父ちゃんが迎えに来た。別れる時にお父さんの方のお祖父ちゃんが僕を抱きしめて耳元でそっと囁いた。
「……もし、王宮が息苦しいならウチに来なさい……大歓迎だからね」
「ありがとう、お祖父ちゃん」
名残惜しく手を振りながら元ルッソ家の人達と別れた。隠れてだけど、伯父さんの奥さんが泣いているみたいだった……ぼくが王宮へ連れていかれたままもう戻ってこれないんじゃないか?って想像してしまったみたいだった。
大丈夫だよ、僕はここまでの道のりを覚えたし、きっと僕とロイが本気を出せば王宮からだって抜け出せる。元ルッソ家にいる間はロイに会わなかったけれど、その間にロイはきっと色々な情報を仕入れているんだろうなって思ってる。
「一度リトス家へ。着替えてから王宮へ」
「かしこまりました」
お母さんの方のお祖父ちゃんの号令で、馬車は一度リトス伯爵の家へ向かう事になった。着替えかあ……また動きにくい堅苦しい服を着なくちゃいけないと思うと気分が落ち込んだけれど、この服を売ったお金は必要かもしれないと思い直して頑張ることにした。
「もちろんよ、お祖父ちゃん」
ぼくは元ルッソ家の人全員の前で、楽しい生活だったことを話して聞かせた。前国王のお祖父ちゃんの方は忙しいとかいって帰ってしまい、リトス伯爵は残ったけれど、近くのホテルに泊まるって行ってしまった。僕は皆の家に泊まらせてもらうことにしてたくさんたくさんお話ができた。
「あの剣しか握ったことがないテオが鍬をね!」
「姫様がお料理を……」
「お母さんのお料理はいつも味が薄いんだ。それでね、お父さんが味見をしてくれたんだ」
「そう……そうだったの……仲良く暮らしていたのね」
お祖母ちゃんは目に涙を浮かべていた……僕は気になったので質問をしてみる。
「でも、お父さんがお母さんと逃げたから、ルッソ家は……」
「そうだね、対外的にテオが泥をかぶった形だけれど、国王からたくさんお金が出たんだ……口止め料も含めていたんだろうけどね。それを元手にこうして商売で成功した。もう我が家は誰も恨んじゃいないよ」
「商売の方で成功しただろう?だからそっちの関係で爵位が貰えるかもしれないって話も出てる。どうだ?すごいだろう」
「わー! 」
元ルッソ家の人達は本当に僕が思い描いていた「お父さんの実家」だった。
「ラセル、ラセル。テオが子供の頃好きだったはちみつクッキーだよ。お前はどうだい?」
「あ!僕も好きです!お父さんがパン屋さん~良く買って来てた」
「ばあちゃん、はちみつクッキーが嫌いな子供はいねーよ!もーらいっ」
「こらこら!行儀が悪いぞ!」
従兄弟達は僕を特別扱いしない。会ってすぐでも仲良くしてくれる……!ただ、ご飯は元貴族の家だった名残か、きちんとテーブルマナーが出来ていた。
「ラセル、俺と一緒にやれば良いよ。まず、こっちのフォークでハンバーグを押さえてナイフでちっちゃめに切るんだ。いっぱい食べたくてもちっちゃめだぞ。大口を開けると怒られるからな!」
「う、うん……」
「音が鳴ってもいいぞ。でも正式な貴族になったら駄目だ、こういうマナーは覚えとけばいつか役に立つって母さんが言ってた」
「ジェイミーってば」
「それは言わない方が格好良かったわね?」
そして全員で大笑いをする。大笑いもマナー違反らしいけど楽しく食べるのも大事なことだって伯父さんが片目をウィンクしてそっと教えてくれる。
三日間滞在して、お母さんの方のお祖父ちゃんが迎えに来た。別れる時にお父さんの方のお祖父ちゃんが僕を抱きしめて耳元でそっと囁いた。
「……もし、王宮が息苦しいならウチに来なさい……大歓迎だからね」
「ありがとう、お祖父ちゃん」
名残惜しく手を振りながら元ルッソ家の人達と別れた。隠れてだけど、伯父さんの奥さんが泣いているみたいだった……ぼくが王宮へ連れていかれたままもう戻ってこれないんじゃないか?って想像してしまったみたいだった。
大丈夫だよ、僕はここまでの道のりを覚えたし、きっと僕とロイが本気を出せば王宮からだって抜け出せる。元ルッソ家にいる間はロイに会わなかったけれど、その間にロイはきっと色々な情報を仕入れているんだろうなって思ってる。
「一度リトス家へ。着替えてから王宮へ」
「かしこまりました」
お母さんの方のお祖父ちゃんの号令で、馬車は一度リトス伯爵の家へ向かう事になった。着替えかあ……また動きにくい堅苦しい服を着なくちゃいけないと思うと気分が落ち込んだけれど、この服を売ったお金は必要かもしれないと思い直して頑張ることにした。
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