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166 人の心配より自分の心配でした
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「領地ィ!!」
「草しかない!」
「うおおおおお!!」
「みてみて! イアン!! ぼくはどこにいるでしょう!」
「全然分かんないきゅーん!」
ミニィが膝をつき、パムが驚き、タムが飛び込んでどんな草か調べに行き……ラセルの背の高さより高い草がいっぱいの中を走って行った。
なんか凄い領地を指定されたようだ。
「ミニィ、ここは昔の耕作地だ。草に埋もれて何かを栽培した後がある。いちごかな?」
草をかき分けて下の方で細々と命を繋いでいた真っ赤な実を一つ手に、タムが戻って来て、そしてまた潜って行った。
「私に下さい! ふむ……?普通のいちごですね」
「何か凄い効能があるいちごじゃないんですか!?」
「普通の奴です。どちらかというと普通よりすっぱい奴ですね。土地が痩せていますこれ」
パムの見立てにミニィはもう一度がっくり項垂れた。
「義父上! 何か、何か作戦を立ててください! お願いします」
「こ、これから頑張ろうね……ミニィ」
「酷い~!もっと豊かな土地を下さいよ、陛下ぁーー!」
南の方だけどとても酷い領を頂いたものだ……なんていうか成程、これは欲しがる人が少なかったんだろうね。だから新参者に押し付けたって側面もありそう。
「安心しろ! 俺達は鎌を使うのも上手だぞ!」
「ふふ、六銛のヘイズ改め、六鎌のヘイズと呼んでいただきましょう!」
何気に順応しているヘイズ兄弟。銛より鎌の方が強そうだしね。いつになったら六剣に戻れるんだろう……わからんが暫く先だろうなぁ。
リア伯爵の領から足の遅い安い馬車に乗り続いでミニィが伯爵として受け取った領にまっすぐ来てみたら、草ボーボーだった訳だ。畑はほとんどなくて、草や森に埋め尽くされてかけている。かなり中心地に近づけば村と町の中間位の集落があるらしい。だいぶ人がいなくなって寂れているってクレヤボンスが大笑いしてた。
「人の領をなんとかするより自分の所ですよ! 信じられない!!」
「でも自分の土地があるって凄いことだよ、ミニィ。すごいすごい!」
「……そ、そうですか? えへ、えへへ……」
「領主様すごい、かっこいい! よっ義父上!」
「うふふ、もっと褒めてください~」
なんとかミニィを宥めすかして、町らしき所に向かう。タムは姿が見えないので置いていく……きっと何か掴んで戻ってきてくれるだろう、だってタムの大好きな草いっぱいだもんね。
「イアンみてみて、この草しゅっとしててとっても長くて丈夫なの」
ラセルがぼーぼーに伸びていて草を何本か持って帰ってきた。何本、というより細身の剣くらいの太さと鋭さがあるなあ、これ。
「これ、気をつけないと切れそうね」
「おう!俺ら傷だらけになっちまったぜ」
「うわ」
ヘイズ達は痒そうにむき出しの腕をかいている……何本も細い赤い線が走っているから草で引っ掛けて切れたんだろう……鋭すぎない?
「繊維質がしっかりしてるんでしょうね。ザルとか作れそうな気がします」
「ザルで領を立て直すのかー……結構大変じゃないかな!?」
「確かに! 何個売れば良いんでしょう、あはは! いたっ!」
草を手に大笑いするリゼレン君のお尻をミニィは思いっきりつねり上げたみたい。
「アイザックは今日からずっとカゴ編みでもして貰おうかなぁ~?」
「わっ!ごめんなさい!ミニィ、失言でした」
ミニィとリゼレン君のやり取りも見慣れて来て、ラセルも心配しなくなって来た。
「じゃあぼくが教えてあげる!ぼく、田舎の子だからカゴくらい編めるんだよ」
「それは頼もしい。是非一緒に作ってくれ」
「もうっ! カゴより儲かる物を探しますよ!二人ともっ」
さて、この草ボーボーの領地、どうしようかなぁ?考えるのは楽しくてちょっとわくわくした。
「草しかない!」
「うおおおおお!!」
「みてみて! イアン!! ぼくはどこにいるでしょう!」
「全然分かんないきゅーん!」
ミニィが膝をつき、パムが驚き、タムが飛び込んでどんな草か調べに行き……ラセルの背の高さより高い草がいっぱいの中を走って行った。
なんか凄い領地を指定されたようだ。
「ミニィ、ここは昔の耕作地だ。草に埋もれて何かを栽培した後がある。いちごかな?」
草をかき分けて下の方で細々と命を繋いでいた真っ赤な実を一つ手に、タムが戻って来て、そしてまた潜って行った。
「私に下さい! ふむ……?普通のいちごですね」
「何か凄い効能があるいちごじゃないんですか!?」
「普通の奴です。どちらかというと普通よりすっぱい奴ですね。土地が痩せていますこれ」
パムの見立てにミニィはもう一度がっくり項垂れた。
「義父上! 何か、何か作戦を立ててください! お願いします」
「こ、これから頑張ろうね……ミニィ」
「酷い~!もっと豊かな土地を下さいよ、陛下ぁーー!」
南の方だけどとても酷い領を頂いたものだ……なんていうか成程、これは欲しがる人が少なかったんだろうね。だから新参者に押し付けたって側面もありそう。
「安心しろ! 俺達は鎌を使うのも上手だぞ!」
「ふふ、六銛のヘイズ改め、六鎌のヘイズと呼んでいただきましょう!」
何気に順応しているヘイズ兄弟。銛より鎌の方が強そうだしね。いつになったら六剣に戻れるんだろう……わからんが暫く先だろうなぁ。
リア伯爵の領から足の遅い安い馬車に乗り続いでミニィが伯爵として受け取った領にまっすぐ来てみたら、草ボーボーだった訳だ。畑はほとんどなくて、草や森に埋め尽くされてかけている。かなり中心地に近づけば村と町の中間位の集落があるらしい。だいぶ人がいなくなって寂れているってクレヤボンスが大笑いしてた。
「人の領をなんとかするより自分の所ですよ! 信じられない!!」
「でも自分の土地があるって凄いことだよ、ミニィ。すごいすごい!」
「……そ、そうですか? えへ、えへへ……」
「領主様すごい、かっこいい! よっ義父上!」
「うふふ、もっと褒めてください~」
なんとかミニィを宥めすかして、町らしき所に向かう。タムは姿が見えないので置いていく……きっと何か掴んで戻ってきてくれるだろう、だってタムの大好きな草いっぱいだもんね。
「イアンみてみて、この草しゅっとしててとっても長くて丈夫なの」
ラセルがぼーぼーに伸びていて草を何本か持って帰ってきた。何本、というより細身の剣くらいの太さと鋭さがあるなあ、これ。
「これ、気をつけないと切れそうね」
「おう!俺ら傷だらけになっちまったぜ」
「うわ」
ヘイズ達は痒そうにむき出しの腕をかいている……何本も細い赤い線が走っているから草で引っ掛けて切れたんだろう……鋭すぎない?
「繊維質がしっかりしてるんでしょうね。ザルとか作れそうな気がします」
「ザルで領を立て直すのかー……結構大変じゃないかな!?」
「確かに! 何個売れば良いんでしょう、あはは! いたっ!」
草を手に大笑いするリゼレン君のお尻をミニィは思いっきりつねり上げたみたい。
「アイザックは今日からずっとカゴ編みでもして貰おうかなぁ~?」
「わっ!ごめんなさい!ミニィ、失言でした」
ミニィとリゼレン君のやり取りも見慣れて来て、ラセルも心配しなくなって来た。
「じゃあぼくが教えてあげる!ぼく、田舎の子だからカゴくらい編めるんだよ」
「それは頼もしい。是非一緒に作ってくれ」
「もうっ! カゴより儲かる物を探しますよ!二人ともっ」
さて、この草ボーボーの領地、どうしようかなぁ?考えるのは楽しくてちょっとわくわくした。
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