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181 結果はやっぱりそうだよね
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「やあっ」
「ギャッ!!」
何の技もなく、決闘が始まって最初に一振り。ラセルが持ってきた木剣がリメルの全身鎧の兜の部分……てっぺんに振り上げて振り下ろした。それだけだった。
ボコッといい音がしてああ、ラセル随分手加減したんだなあ、まあ初撃は様子見というし、と思ったら大きいけれどくぐもった声が聞こえたなと思ったら静かになった。
「さて、この程度じゃ流石に鉄の鎧は平気だよね」
「……」
リメルに声をかけるけれど返事がない。首を傾げるラセル、それでもリメルは微動だにしないし返事もない。そして……。
「わっ」
前方にグラリと傾いたと思うと、地響きを立てて倒れてしまった。
「ど、どうしたの? 転んだの?? 一人で立てる?」
「……」
リメルからの返事はなく、慌てて見届け人として新たに選出された剣術の教授と学園長が小走りにやってくる。
「ラセル・ワイアード。下がって待っていてください」
「はい……」
青い顔の教授に下がるよう指示され、訳が分からずラセルも距離を取る。一瞬の出来事に見ていたレオン以下全員がぽかんと呆気に取られ……そしてざわめき始めると同時に、剣術の教授は首を横に振り声を上げる。
「担架を持ってきてくれ。リメル・ダイアンはこれ以上の戦闘は不可能だ。完全に気を失っている」
「えっ! 軽く当てただけですよ。どうして?」
一番驚いたのはラセルだし、私もその結果を聞いて驚きを隠せない。本当に軽く当てただけだったんだから。
「脳震盪を起こしている」
「えっあんなに軽くなのに?!」
「それと着慣れぬ鉄の全身鎧で疲労困憊のようだ……この勝負はラセル・ワイアードの勝利である」
「勝負にもなってませんよぉ~」
せっかく色々準備したのに何だったんだ……私もラセルも感想は「がっかり」しかなかった。
それはレオンやセドリックもそうだったし、フィンは怪我の心配をしていたのでホッと胸を撫で下ろしていた。
「も、もし大怪我したらわたしの治癒魔法で助けてあげようと思ってたんです! ほら見て、神官の錫杖も持ってきてたんですよ!」
今日はフィンの後ろにはいつもいない付き人らしき神官がいて高そうな赤い布に包まれた長い物を大切そうに持っていた。
「わぁー、ありがとうフィン様」
「えへへ、ラセルが怪我したらやだもん!」
全身鎧を脱がされ、担架に乗せられたリメルはきれいに無視してフィンとラセルは笑い合っている。きっと担架の担い手はフィンが回復魔法をかけてくれる事をちょっとは期待したみたいだったけど、フィンの視界の中にリメルは入ってなかった、残念。
「まあ、何にせよラセルの勝利だ。これ以後、鎧の彼はとやかくいうことはないだろう」
「助かります」
「それでよいのだな?学園長と教授も」
学園長と教授はリメルの鎧の頭部を手に取って良く吟味していたが、レオンに言われてこくりと頷いた。
「勿論ですとも。それと再戦は一年後以降でなければ行うことは許しません」
「そうなんだ! 助かるー」
こうして早々の決闘は幕を閉じ、ラセルの強さは学園中に知れ渡った。ついでにリメルの悪評も広がったけれど、こればっかりは仕方がないと思うんだ。
「ギャッ!!」
何の技もなく、決闘が始まって最初に一振り。ラセルが持ってきた木剣がリメルの全身鎧の兜の部分……てっぺんに振り上げて振り下ろした。それだけだった。
ボコッといい音がしてああ、ラセル随分手加減したんだなあ、まあ初撃は様子見というし、と思ったら大きいけれどくぐもった声が聞こえたなと思ったら静かになった。
「さて、この程度じゃ流石に鉄の鎧は平気だよね」
「……」
リメルに声をかけるけれど返事がない。首を傾げるラセル、それでもリメルは微動だにしないし返事もない。そして……。
「わっ」
前方にグラリと傾いたと思うと、地響きを立てて倒れてしまった。
「ど、どうしたの? 転んだの?? 一人で立てる?」
「……」
リメルからの返事はなく、慌てて見届け人として新たに選出された剣術の教授と学園長が小走りにやってくる。
「ラセル・ワイアード。下がって待っていてください」
「はい……」
青い顔の教授に下がるよう指示され、訳が分からずラセルも距離を取る。一瞬の出来事に見ていたレオン以下全員がぽかんと呆気に取られ……そしてざわめき始めると同時に、剣術の教授は首を横に振り声を上げる。
「担架を持ってきてくれ。リメル・ダイアンはこれ以上の戦闘は不可能だ。完全に気を失っている」
「えっ! 軽く当てただけですよ。どうして?」
一番驚いたのはラセルだし、私もその結果を聞いて驚きを隠せない。本当に軽く当てただけだったんだから。
「脳震盪を起こしている」
「えっあんなに軽くなのに?!」
「それと着慣れぬ鉄の全身鎧で疲労困憊のようだ……この勝負はラセル・ワイアードの勝利である」
「勝負にもなってませんよぉ~」
せっかく色々準備したのに何だったんだ……私もラセルも感想は「がっかり」しかなかった。
それはレオンやセドリックもそうだったし、フィンは怪我の心配をしていたのでホッと胸を撫で下ろしていた。
「も、もし大怪我したらわたしの治癒魔法で助けてあげようと思ってたんです! ほら見て、神官の錫杖も持ってきてたんですよ!」
今日はフィンの後ろにはいつもいない付き人らしき神官がいて高そうな赤い布に包まれた長い物を大切そうに持っていた。
「わぁー、ありがとうフィン様」
「えへへ、ラセルが怪我したらやだもん!」
全身鎧を脱がされ、担架に乗せられたリメルはきれいに無視してフィンとラセルは笑い合っている。きっと担架の担い手はフィンが回復魔法をかけてくれる事をちょっとは期待したみたいだったけど、フィンの視界の中にリメルは入ってなかった、残念。
「まあ、何にせよラセルの勝利だ。これ以後、鎧の彼はとやかくいうことはないだろう」
「助かります」
「それでよいのだな?学園長と教授も」
学園長と教授はリメルの鎧の頭部を手に取って良く吟味していたが、レオンに言われてこくりと頷いた。
「勿論ですとも。それと再戦は一年後以降でなければ行うことは許しません」
「そうなんだ! 助かるー」
こうして早々の決闘は幕を閉じ、ラセルの強さは学園中に知れ渡った。ついでにリメルの悪評も広がったけれど、こればっかりは仕方がないと思うんだ。
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