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12 るりの記憶(ルリルー視点)
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私は佐藤るりだった。趣味で書いていた小説が高評価を受けて書籍化して、なんと三巻まで発行された。嬉しくて色々書きまくったわ!
そしてあの日、またまた乗った列車の車両にキャロラインとミシェールっぽい二人組の可愛い女性が目の前に座ったの!
もう、私の中で小説に具体性とか、色が増えた瞬間よね!
少しキャロラインはギャルっぽいけど、とても楽しそうにお嬢様のミシェールと話をしている。ああ!私のジャンルじゃないけど、百合ってこういうのを発展するさせるのかしら!ってドキドキしてたら
「ちょ、恋リフみたー!今回もマジでよかった!」
「Webの時から追いかけてますが、3巻良かったですわよね~!」
えっ!キャロラインとミシェール!?今なんて言った?!恋リフ?!恋リフって私の書いてる「恋と愛のリフレイン」のことよね!えっ!読んでくれてるの?!
私の作品を読んでくれているっていうだけでテンションははち切れんばかりだ。思わず二人をジロジロ見てしまう。あっ目が合っちゃった!恥ずかしい!さっと視線は外すが、耳はもうピクピクさせている。
「はー!やっぱり隣国王子好きだわ~好み!マジ好き!」
「キサラは隣国王子推しですもんね!」
「操は宰相レイジットじゃん?この~冷徹眼鏡好き~!」
「おほほ!誉め言葉ですわ「あなたの心臓を止めてしまいましょうか!」」
「マジやべーとまる~!」
あーーー!まじでマジで!私の小説じゃない!嬉しい嬉しい!二人に抱きつきたい!キャロラインはキサラさんで隣国王子推し、ミシェールは操さんで宰相レイジット推し?やだー!マニアック!
ああ!創作意欲が滝のように溢れてきたわ!あーもうスマホ開いてレンテルド編の続きを書きたい!
私の推しのハチワレネコミミ騎士団長ミュット君!表紙の絵師様とも懇意にさせて貰っていてミュット君の設定を教えたら神絵を貰ってたのよ!
ああ!前の二人に見せたい!絶対二人なら
「またたび持ってきますね!」
とか
「ちゃおにゅーる、あるのかしら?」
って喜んで聞いてくれると思うの!ああ!神様!ありがとう!
良いぞ、佐藤るり!其方の願い叶えよう!
え?そんな声が頭に響いたと思ったら、大きな音がして、何も分からなくなった。事故だったらしい。
「佐藤るり!お前の小説はわたくしも大好きです。お前を恋リフのヒロインにして上げましょう」
「え?嫌です。私はミュット君の国の騎士団専属トリマーのルルになりたいです」
「お前に巻き込まれた二人はキャロラインとミシェールでしたね?」
巻き込んだ?!えっ!わ、私は何て事を!
真っ白な中で、私は誰かと話をした。多分偉い人だろう。でもその人は人の話を聞いてくれなかったの。酷い!
「さあ!ルリルー・ディアンデ子爵令嬢として王太子と恋をしておいで!」
「嫌です!私、セドリックあんまり好きじゃないの!」
「いってらっしゃーい!楽しんでね!お礼は要らないわよー」
「ぎゃーーー!」
私はこうして記憶を持ったままルリルーとしてこの世界に誕生した。
そしてあの日、またまた乗った列車の車両にキャロラインとミシェールっぽい二人組の可愛い女性が目の前に座ったの!
もう、私の中で小説に具体性とか、色が増えた瞬間よね!
少しキャロラインはギャルっぽいけど、とても楽しそうにお嬢様のミシェールと話をしている。ああ!私のジャンルじゃないけど、百合ってこういうのを発展するさせるのかしら!ってドキドキしてたら
「ちょ、恋リフみたー!今回もマジでよかった!」
「Webの時から追いかけてますが、3巻良かったですわよね~!」
えっ!キャロラインとミシェール!?今なんて言った?!恋リフ?!恋リフって私の書いてる「恋と愛のリフレイン」のことよね!えっ!読んでくれてるの?!
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「はー!やっぱり隣国王子好きだわ~好み!マジ好き!」
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「操は宰相レイジットじゃん?この~冷徹眼鏡好き~!」
「おほほ!誉め言葉ですわ「あなたの心臓を止めてしまいましょうか!」」
「マジやべーとまる~!」
あーーー!まじでマジで!私の小説じゃない!嬉しい嬉しい!二人に抱きつきたい!キャロラインはキサラさんで隣国王子推し、ミシェールは操さんで宰相レイジット推し?やだー!マニアック!
ああ!創作意欲が滝のように溢れてきたわ!あーもうスマホ開いてレンテルド編の続きを書きたい!
私の推しのハチワレネコミミ騎士団長ミュット君!表紙の絵師様とも懇意にさせて貰っていてミュット君の設定を教えたら神絵を貰ってたのよ!
ああ!前の二人に見せたい!絶対二人なら
「またたび持ってきますね!」
とか
「ちゃおにゅーる、あるのかしら?」
って喜んで聞いてくれると思うの!ああ!神様!ありがとう!
良いぞ、佐藤るり!其方の願い叶えよう!
え?そんな声が頭に響いたと思ったら、大きな音がして、何も分からなくなった。事故だったらしい。
「佐藤るり!お前の小説はわたくしも大好きです。お前を恋リフのヒロインにして上げましょう」
「え?嫌です。私はミュット君の国の騎士団専属トリマーのルルになりたいです」
「お前に巻き込まれた二人はキャロラインとミシェールでしたね?」
巻き込んだ?!えっ!わ、私は何て事を!
真っ白な中で、私は誰かと話をした。多分偉い人だろう。でもその人は人の話を聞いてくれなかったの。酷い!
「さあ!ルリルー・ディアンデ子爵令嬢として王太子と恋をしておいで!」
「嫌です!私、セドリックあんまり好きじゃないの!」
「いってらっしゃーい!楽しんでね!お礼は要らないわよー」
「ぎゃーーー!」
私はこうして記憶を持ったままルリルーとしてこの世界に誕生した。
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