【完結】家庭菜園士の強野菜無双!俺の野菜は激強い、魔王も勇者もチート野菜で一捻り!

鏑木 うりこ

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20 西から肉が来たりて

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 コーディ達はもう少し家で虹モヤ野菜が採れるのを待つ事にした。

「レベルは野菜を食えば上がるけど、技とか、魔法とかはどうしようもないからな?」
「わぁーってるって。だから俺は王都で修業してたんだよ」

 コーディとダナンは剣を打ち合っているし、シシリーは分厚い本を開いて魔法を覚えているようだ。マリアンヌはというと……。
「女神様ーー!お願いしますー!」
「いやじゃーーータトんちでまで仕事したくなーい!」

 チビ天使の神ちゃんを追いかけ回して、色々習っているらしい。

「そもそもだよ?神ちゃんがコーディを勇者として招き寄せたからこんな事になってるんだ。ちゃんとマリアンヌに色々教えなよ、そうじゃないと晩御飯のおかず減らすよ?」
「タトは悪魔か!!」
「ただの家庭菜園士です」

 そんな感じで渋々だが、マリアンヌにいろんな心得なんかを教えているようだ。うんうん、頑張れ。コーディ達はレベルは結局105で止まってしまった。ミニトメィト一個だもんなあ……限界突破としてはアリなんだけど、流石になあ……。

「もっとでっかいキャベッチみたいなのを丸ごとくえりゃちがうんだろうけどな」
「虹モヤキャベッチかあ……ミンチ肉巻いて、スープで煮て食べたいなあ……美味しいよね。あれ」

 ロールキャベツ美味いなあ……。豚的なお肉がそろそろやってこないかなあ……?俺達が腹を鳴らして西の山を見る。あっちからいつも来るんだよね、お肉。お肉じゃなかった、魔物……魔王軍だっけ。そろそろこないだの熊肉は底をついたんだよなあ……。
 そしたらタイムリーな事に、村の奴が息を切らして俺んちに駆け込んできた。

「タ、タト!大変だ!!西の山から肉が!」
「来たか!肉が!コーディ大変だ!西から肉が来たぞ!手を貸せ!」
「タト?肉は来ないだろう……?何言ってんだぁ?」

 うるせえ黙れ幸田、肉ったら肉なんだよ!!

「黙れコーディ!豚肉が来るんだ!生姜焼き、トンカツ、ポークソテーにハンバーグに足がついてやってくるみたいなもんだぞ!」
「何それ素敵……キュンッ」

 熊の肉も美味いけれど、やっぱり豚肉は違うよ!!勿論村でも豚肉は皆大好物で、西からやってくる肉の中では断トツに人気なんだ!!



「に、肉……?!」
「ああ、肉だ……」

 美味い肉だよ、と教え得るとダナンは目をキラキラさせたし、シシリーもマリアンヌも手を貸してくれることになった。西には俺達が簡易で作った柵がある。その陰からやってくる肉軍団をよだれを垂らしながらみんな見ている。

「ま、待ってくださいあれはオークの軍隊じゃないですか!」
「二足歩行の豚肉はあんまりおいしくない。でも食べれるよ?」
「そうでなくて!あれも魔物ですけれど!?絶対軍ですよ、指揮系統があります。オークジェネラルにオークマジシャンもいるじゃないですか!」

 え?そうだっけ?

「そんな上に上に乗ってる奴はどうでもいいんだ。俺達の肉はあいつらの乗り物だよ……」

 オークのなんだか偉そうなやつらは動物に乗ってやってくる。豚とイノシシを掛け合わせたようなでっかいイノブーっていう肉に乗ってくるんだ。

「おお……いいイノブーが……10匹はいるね……絶対全部捕らえよう!」

 よだれをふきふき、俺は村の仲間と合図をする。イノブーは凶暴で人間には絶対懐かないんだけど、オークには絶対服従していて、オークのちょっと偉い豚(人?)はあのイノブーに乗ってくる。上の奴なんて飾りです、偉い人にはわからんのですよ。

「よし、いいな?皆。コーディ達も」
「良いぜって言いたいけど、タト達、武器は?」

 コーディがまた変な顔をしているけど、全員持ってるじゃねえか。

「コレだけど?」
「いやまて、タト。それは……それはさ、武器じゃないよね?」
「いや、武器だよ。まあ見てなって。行くぞーーーっ」
「おーーー!」

 俺は一番にオークの群れの中に突っ込んで行った。勿論狙うのは一番大きいイノブーだ!!

「に”ぐーーーーーー!!!!」
「ブヒー!?」

 俺、オーク語知らないからブヒーって聞こえるんだよね!

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