【完結】畑の肥やしとして呼ばれた魔王らしいんだけど?

鏑木 うりこ

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「お、お願い、して」

「あ、ああ……行くよ」

 僕はベッドの上でお尻を高く上げて、孔を開いて見せた。

「は、初めてだから」

「お、俺も」

 僕の名前は橋本佳奈人かなと。性癖は男性に抱かれたい男……!
 バイト先の木崎君に告白して

「うーん、男と付き合ったことないから良くわかんねーッスけど、お試しで良いなら」

 と、OKもらってから、今初めてのベッドイン!この日の為に、入念に準備をしてきれいに洗って、整えて整えて……。

「いくよ、かなと」

「うんっ」

 僕は流石にドキドキして目を閉じたんだ。

 なんかふわっとしたような、光ったような??とにかく僕は緊張しすぎて、周りの様子なんて分からなかったし、来るべき衝撃に備えてぎゅっと目を閉じていたのに……なかなか来ないんだよ。
 流石の僕も思わず催促しちゃうよ。

「ねぇ、早く」

「……?、!」

 え?木崎くん??何言ってるか分からない。でも、してくれるって言ったよね?

「ねえ、挿れて?」

「分かった」

 え?木崎……くん?

「ひ、ひゃあああーーーん!」

 僕が待ち望んでいた熱くて太いものは、木崎君のアレじゃなくて、知らない金髪の人のぶっといモノだった。

「やっ!やだ!誰、誰なのぉ!」

 僕はお尻の穴にぐっぷりぬっぷり咥え込みながら、涙目で背中を振り返る。

「ああ!良い、良いですよ、魔王様っ!魔王様の中はキツくて、凄い締め付けです!」

「や、やぁん!は、初めてだったのにぃーー!」

「それは、光栄ですよ、魔王様っ!」

「ううっ……酷いぃ……っあんっ!」

 ああ、でも僕はとっても混乱していた。何がなんだか分からない。僕と木崎君は僕の家の、僕のベッドの上で致そうとしていたのに、ここは僕の部屋じゃない。
 そして僕に突っ込んで、気持ちよさそうに腰を振り続ける人は木崎君じゃなくて、金髪のお兄さん。……はっきり言ってカッコいい、木崎君より好みの顔で、いい体をしている。
 そんな人が、僕の体で

「ああっ!良いです!もっと奥まで……っ!」

「やぁ!あん、あーーっ!」

 すごく善さそうにしていることと

「い、良いぃ……、きもち、いい……あん!」

 初めてのセックスは痛くて痛くて良いとかそんな事ないってネットで見たのに、凄く気持ちいいの。

「魔王様……ああ、イイですか!」

「い、良いですぅ……っ!もっとぉ、もっとしてぇ……!」

 だから、ここがどこかとか、貴方が誰かとか言う前におねだりをしてしまったんだ……。だって、だって凄かったんだもん。

「魔王様っ!魔王様っ!!」

「ぼ、ぼく、僕の名前はぁ、か、かなと、かなとですぅ!」

「かなと……かなと!合っていますか?」

 あれ?どこかで名前を簡単に教えちゃ行けないってこの世の常識って奴が言ってる。けど、教えちゃったよぅ?

「かなと、ああ!なんて可愛い人だ!さあ、では契約致しましょう。うんと、うなずいて、かなと」

 駄目だ、縛られるよ!と常識が警告するのに、

「きゃうん!」

 今まで届きそうで届かなかった奥をズドンと突かれて、変な声が出た。ああ!凄い、凄い気持ちいい!脳から気持ち良くなる何かがいっぱい溢れるのが自分でも分かった。

「あ!あああ、あああ…あ……」

「かなと、気持ち良い?」

「い、良い……」

 僕はほとんど正気が飛んでいた。バックでヤっていた体位を正面に変えられる。ああ、金髪さんの顔がよく見える。カッコいいなぁ……。

「かなとは最高に可愛い魔王様だ。私のものになって?ずっと愛すから」

「ひゃ……や、でもぉ僕達会ったばっかり……そんな、知らない人とぉ」

 愛し合えるの?そんなの分かんないじゃない??

「大丈夫、私達はこんなに体の相性が良いじゃないか。だから、大丈夫」

 えっ?!結局体なの?!でも、でもぉ……。

「ほら、イって良いよ?かなと!」

「やっ!あ、あーーーーっ!」

 さっきの気持ちいい奥をズンズン突かれ、僕は呆気なく絶頂した。

「ひ、ひ、ひぃっ、ぅう……っ」

「ああ!イったんだね?中がビクビクしてる……ああ、私もイきそうだ。中に、中に出して良いかい?」

 な、中出し……木崎君に中出ししてもらうの、夢だったのに……でも、木崎君はいないし、僕は金髪さんとずっぷりぬっぷりお楽しみ中だ。
 そしてすごく、気持ち良いんだ。

「う、うう……お、お願い、中に、中にいっぱい、出してぇ……」

 キュッと金髪さんに抱きついてしまった。

「心得た、かなと。可愛い私の魔王様。沢山種付けしてあげる」

「あ、ああ、嬉しい……っ」

 僕にも赤ちゃんが産めたら、そうずっと思ってた。それが叶っちゃうの?

「魔王・かなと。私を、メリアード・ウォルターを受け入れて」

「……はい、受け入れます……メリアード……」

 僕はこの時、この金髪さんの名前を知った。

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