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帝国風キノコ
42 正妃襲来
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世の中にはその道のプロがいて、そう言う者の手に掛かれば、どんなものでも最高の仕上がりになる。
「どこの美キノコですか?」
どうやら本日手配された方々は完全無欠のプロ集団で、背がそこそこ高い男の俺を完全な美女へと作り替えた。
「嘘だろ」
どの角度からみてもお胸の小さい素敵な花嫁さんが鏡に映っていた。
「むしろ引くわ」
「お褒めに預かり光栄です」
最後の最後までプロだった。逃げ出す暇もなく、長い廊下を正装した騎士に手を取られ、俺が転ばない速度で歩かされる。
当然、騎士は逃亡防止のためだし、豪奢なレースが何重にも重なっているウェディングドレスの下には足枷が嵌っている。
歩くたびにシャラリシャラリと涼やかな音を立てるのは、囚人の足枷の鎖なんだぜ。
ゆっくりゆっくり歩を進め、何度も転びそうになりながら、アホ皇帝の前まで辿り着く。騎士は一礼し、後退して俺は当然残される。
花嫁のヴェールが厚すぎて辺りのざわめきしか聞こえないが、キノコはプロの手により保護され、上手に隠されている。
司祭の祈りが始まった。定型文だな!
「汝、神龍帝国 783代皇帝 テイゼル・ディノ・グラフィード……」
もういいや、どうせ「はいと言え」だろう。「いいえ」と言っても「死ね!」と言っても無かったことにされ、はいと言うまで進まないやつだ。俺知ってる。
「はいと言え」
いただきましたー!定型文ーー!捻りも何もないな!クソが!
「早く言わんと今晩後悔するぞ」
何と言っても後悔しそうですけどね。あーはいはい、こんな茶番は早く終わらせよう。
「はいはい」
「一回!」
「はぁい」
「よろしい。では誓いの口付けを」
ゆっくりとヴェールがめくりあげられる。アホが驚いた顔でアホヅラでこっちを見ていた。
特殊技術で作り上げられた顔を見たもんだからな。アホヅラをみたらなんだか胸がすーっとした。
セオリー通り、目を閉じて口付けを交わし。アホは俺を抱き上げて参列者に笑顔を振りまいた。俺は目を伏せ無言を貫く。恥ずかしいわ!普通に!
そのままパーティーなかったのが幸いだが、初夜の部屋で押し倒されているのは納得いかない。
「まだ日は高いが?」
「ルド、お前化けるんだな」
「俺じゃない。化粧師が凄かっただけだ」
本当に凄かった。俺の顔の雰囲気を残したまま、美女に変身させる技は匠そのものだった。
「その顔のまま、鳴けよ。楽しませてくれ」
今すぐにタオルでめちゃくちゃに顔を拭いてしまいたかったが、それも叶わずこのアホの願いは成就した。
次の日、化粧がすっかり取れて素の顔に戻った俺に
「やっぱりいつもの顔が良いな」
と言ったので、一発殴ってやった。
「それでは、出かけて来るので大人しくしているように」
「……。」
新しく作ったと言う宮殿のベッドの上に俺は括られている。手も足も枷をかけられ、鎖で繋がれて更に猿轡を噛まされて。
しかも部屋の隅には侍女と騎士の目視の見張りまで。
「……。」
「食事どきは外す事を許可する」
なにがしたいの?
暇で暇で昨晩飛んで、まだ空中に漂っている胞子の数を数えていたら、廊下がバタバタとうるさい。
誰か来たようだ。アホにしては早過ぎるから……うーんそうだなぁ、正妃か第1側妃とか?なんと俺は第8側妃らしい。そんなにいるのに、なんで俺なんか連れてきたんだ?訳わからん。
「失礼するわよ!」
「正妃様!ここは第8側妃様の宮でございます!正妃様とて、ここへの出入りは認められておりません!」
騎士と侍女は立ち上がるが、正妃の護衛と睨み合う。
ベッドの上に括り付けられている俺をみて、正妃はぎょっとしたが、扇を握り直した。
「お、男の身ながら!陛下に取り入ろうなどと!身の程を知りなさい!浅ましい!」
「……」
「何とかお言い!」
「……」
猿轡、猿轡~。トントン、少し動く手で口を指差す。喋れないのよね。
「っ!誰か外しておやり!」
やったね。これ痛いし苦しいんだ。大人しくしていると、正妃の取り巻きがゆっくりと外してくれた。ありがたい!
「ふぅ」
俺お付きの騎士と侍女は いけません!とか一生懸命訴えているが、正妃様は聞く耳を持たない。
「何か言ったらどうなの?!」
「……あんたが」
「な、何よ」
「あんたが皇帝を満足させないから、悪いんだろう?こっちとしても良い迷惑なんだよ!誰が男の嫁になりたいかって言うんだ!変な言いがかり付けられて無理やり連れてこられた!迷惑なんだよ!」
反論されると思っていなかったのか、正妃はきょとんとしたが、すぐにブルブルと肩を震わせ始めた。よしよし
「正妃っていう割にどうなんだ?愛されてるのか?愛される努力をしてんのか??何で俺の所に来るんだ?なあ!あんた、もっと何とかしろよ!」
「こ、この……この!このこの!ぶ、無礼者がーーー!!」
扇を大きく振りかぶった。よし、狙い通りだ。あまり動かない体でも、衝撃に弱い本体キノコなら、あの扇の直撃を受ければ儚く散ってゆくはず。
正妃チャンには悪いが後でたんまり怒られておくれ!キノコは森に帰りまーす。……帰れると良いな!
まあこのまま干からびても別に良いや。十分長生きしたよね。キノコの癖にさ。
狙いを定めてキノコを差し出す。
バシン!と大きな音がした!が、キノコに衝撃は来なかった。あれぇ?困るんだよね、ちゃんと狙ってもらわないと。
しかし体のどこにも当たっていないぞ。そっと目を開けると、正妃様の姿ではなく、大きなモノが目の前にいた。
「あ、あ、ああ!へ、陛下……!」
男前なアホ陛下の頬は扇に打たれ、赤くなっていた。あちゃー……。
陛下!陛下!わたくしは!とかなんとか叫びながら正妃チャンは連れて行かれる。あー…あー……あーーーーあーーもーーー!
「これ、外してくれ」
手枷と足枷を見せる。後ろの騎士が開いたヤツの手のひらの上に鍵を乗せた。
かちゃんと小さな音がして、枷は外される。あまり長い時間ではなかったのに、跡がついている。ちょっと痛い。
「聞かせて欲しい。何故下らない噂のはずなのに、アレを条件にした?」
「我が帝国には龍巫女という存在がある。それは無視出来ぬ存在でな。それの占いにでたのよ。ゼードラウンの至宝、大聖女、姫を皇帝の妃にせよと」
くだらない!そう言いそうになったが、代弁するように言葉がつづいた。
「くだらない、そう思うであろう?だが、龍巫女の占いとはそれで済ませられるものではないのだ。占いに添えねば、帝国は倒れる。信じなくとも良いがそういうものなのだ」
「流石に信じられないな」
だろうな、と置いてから
「続きは聞きたいか?」
「聞きたくないが、聞かせたいんだろう?」
聞いたからには逃がさない、そう顔に書いてある。最初の理由も聞きたくは無かった。知れば何か厄介事に首を突っ込む事になるのは分かっていたが……ここまで人命がかかっては、腹をくくるしかない。そんな寝覚めの悪い事、俺には出来そうにないからね。
「今日、龍巫女に会って来た。占いは続きが現れたと言う。ゼードラウンの至宝に皇帝の子を産ませよ。さすれば千年の礎となろう、という事だ」
「……目眩が」
「孕んだか?」
「人違いかな?」
「順調に進んでおると出ている。残念だが、ゼードラウンから嫁いできたのはお前しか居ない」
「わあ」
絶句、圧倒的絶句。人は余りに突拍子もない事を言われると真っ白になるね!キノコもだけどね!
「えー…と?帝国は倒れなくて良かった、ね?」
「そうだな、ルド」
はぁ、まったく龍巫女さんとやらはなんて占い結果を出してくれるんだ。キノコが子供産める訳ないでしょう!こちとら胞子で増えるんだい!全く困るんだよね!繁殖形態が違うんだから!
「今日はルドって呼ぶなって言わないのか?」
この野郎、気付いてて聞き直して来たな。腹黒!性悪!!
「ドレスは着ない。あとコルセットは勘弁しろ。ヒールの高い靴は問題外だ」
「ふふ、構わんよ。俺の事はゼルと呼んでもらおうかな?」
「くそっ……呑もう」
「可愛いルド。早く帰ってきて良かったよ」
「……この宮殿の使用人全員の処罰はなしで頼むよ……ゼル」
「ふふっ優しいな、俺の妻は」
本格的に帰れなくなったなー…あーあ。
「どこの美キノコですか?」
どうやら本日手配された方々は完全無欠のプロ集団で、背がそこそこ高い男の俺を完全な美女へと作り替えた。
「嘘だろ」
どの角度からみてもお胸の小さい素敵な花嫁さんが鏡に映っていた。
「むしろ引くわ」
「お褒めに預かり光栄です」
最後の最後までプロだった。逃げ出す暇もなく、長い廊下を正装した騎士に手を取られ、俺が転ばない速度で歩かされる。
当然、騎士は逃亡防止のためだし、豪奢なレースが何重にも重なっているウェディングドレスの下には足枷が嵌っている。
歩くたびにシャラリシャラリと涼やかな音を立てるのは、囚人の足枷の鎖なんだぜ。
ゆっくりゆっくり歩を進め、何度も転びそうになりながら、アホ皇帝の前まで辿り着く。騎士は一礼し、後退して俺は当然残される。
花嫁のヴェールが厚すぎて辺りのざわめきしか聞こえないが、キノコはプロの手により保護され、上手に隠されている。
司祭の祈りが始まった。定型文だな!
「汝、神龍帝国 783代皇帝 テイゼル・ディノ・グラフィード……」
もういいや、どうせ「はいと言え」だろう。「いいえ」と言っても「死ね!」と言っても無かったことにされ、はいと言うまで進まないやつだ。俺知ってる。
「はいと言え」
いただきましたー!定型文ーー!捻りも何もないな!クソが!
「早く言わんと今晩後悔するぞ」
何と言っても後悔しそうですけどね。あーはいはい、こんな茶番は早く終わらせよう。
「はいはい」
「一回!」
「はぁい」
「よろしい。では誓いの口付けを」
ゆっくりとヴェールがめくりあげられる。アホが驚いた顔でアホヅラでこっちを見ていた。
特殊技術で作り上げられた顔を見たもんだからな。アホヅラをみたらなんだか胸がすーっとした。
セオリー通り、目を閉じて口付けを交わし。アホは俺を抱き上げて参列者に笑顔を振りまいた。俺は目を伏せ無言を貫く。恥ずかしいわ!普通に!
そのままパーティーなかったのが幸いだが、初夜の部屋で押し倒されているのは納得いかない。
「まだ日は高いが?」
「ルド、お前化けるんだな」
「俺じゃない。化粧師が凄かっただけだ」
本当に凄かった。俺の顔の雰囲気を残したまま、美女に変身させる技は匠そのものだった。
「その顔のまま、鳴けよ。楽しませてくれ」
今すぐにタオルでめちゃくちゃに顔を拭いてしまいたかったが、それも叶わずこのアホの願いは成就した。
次の日、化粧がすっかり取れて素の顔に戻った俺に
「やっぱりいつもの顔が良いな」
と言ったので、一発殴ってやった。
「それでは、出かけて来るので大人しくしているように」
「……。」
新しく作ったと言う宮殿のベッドの上に俺は括られている。手も足も枷をかけられ、鎖で繋がれて更に猿轡を噛まされて。
しかも部屋の隅には侍女と騎士の目視の見張りまで。
「……。」
「食事どきは外す事を許可する」
なにがしたいの?
暇で暇で昨晩飛んで、まだ空中に漂っている胞子の数を数えていたら、廊下がバタバタとうるさい。
誰か来たようだ。アホにしては早過ぎるから……うーんそうだなぁ、正妃か第1側妃とか?なんと俺は第8側妃らしい。そんなにいるのに、なんで俺なんか連れてきたんだ?訳わからん。
「失礼するわよ!」
「正妃様!ここは第8側妃様の宮でございます!正妃様とて、ここへの出入りは認められておりません!」
騎士と侍女は立ち上がるが、正妃の護衛と睨み合う。
ベッドの上に括り付けられている俺をみて、正妃はぎょっとしたが、扇を握り直した。
「お、男の身ながら!陛下に取り入ろうなどと!身の程を知りなさい!浅ましい!」
「……」
「何とかお言い!」
「……」
猿轡、猿轡~。トントン、少し動く手で口を指差す。喋れないのよね。
「っ!誰か外しておやり!」
やったね。これ痛いし苦しいんだ。大人しくしていると、正妃の取り巻きがゆっくりと外してくれた。ありがたい!
「ふぅ」
俺お付きの騎士と侍女は いけません!とか一生懸命訴えているが、正妃様は聞く耳を持たない。
「何か言ったらどうなの?!」
「……あんたが」
「な、何よ」
「あんたが皇帝を満足させないから、悪いんだろう?こっちとしても良い迷惑なんだよ!誰が男の嫁になりたいかって言うんだ!変な言いがかり付けられて無理やり連れてこられた!迷惑なんだよ!」
反論されると思っていなかったのか、正妃はきょとんとしたが、すぐにブルブルと肩を震わせ始めた。よしよし
「正妃っていう割にどうなんだ?愛されてるのか?愛される努力をしてんのか??何で俺の所に来るんだ?なあ!あんた、もっと何とかしろよ!」
「こ、この……この!このこの!ぶ、無礼者がーーー!!」
扇を大きく振りかぶった。よし、狙い通りだ。あまり動かない体でも、衝撃に弱い本体キノコなら、あの扇の直撃を受ければ儚く散ってゆくはず。
正妃チャンには悪いが後でたんまり怒られておくれ!キノコは森に帰りまーす。……帰れると良いな!
まあこのまま干からびても別に良いや。十分長生きしたよね。キノコの癖にさ。
狙いを定めてキノコを差し出す。
バシン!と大きな音がした!が、キノコに衝撃は来なかった。あれぇ?困るんだよね、ちゃんと狙ってもらわないと。
しかし体のどこにも当たっていないぞ。そっと目を開けると、正妃様の姿ではなく、大きなモノが目の前にいた。
「あ、あ、ああ!へ、陛下……!」
男前なアホ陛下の頬は扇に打たれ、赤くなっていた。あちゃー……。
陛下!陛下!わたくしは!とかなんとか叫びながら正妃チャンは連れて行かれる。あー…あー……あーーーーあーーもーーー!
「これ、外してくれ」
手枷と足枷を見せる。後ろの騎士が開いたヤツの手のひらの上に鍵を乗せた。
かちゃんと小さな音がして、枷は外される。あまり長い時間ではなかったのに、跡がついている。ちょっと痛い。
「聞かせて欲しい。何故下らない噂のはずなのに、アレを条件にした?」
「我が帝国には龍巫女という存在がある。それは無視出来ぬ存在でな。それの占いにでたのよ。ゼードラウンの至宝、大聖女、姫を皇帝の妃にせよと」
くだらない!そう言いそうになったが、代弁するように言葉がつづいた。
「くだらない、そう思うであろう?だが、龍巫女の占いとはそれで済ませられるものではないのだ。占いに添えねば、帝国は倒れる。信じなくとも良いがそういうものなのだ」
「流石に信じられないな」
だろうな、と置いてから
「続きは聞きたいか?」
「聞きたくないが、聞かせたいんだろう?」
聞いたからには逃がさない、そう顔に書いてある。最初の理由も聞きたくは無かった。知れば何か厄介事に首を突っ込む事になるのは分かっていたが……ここまで人命がかかっては、腹をくくるしかない。そんな寝覚めの悪い事、俺には出来そうにないからね。
「今日、龍巫女に会って来た。占いは続きが現れたと言う。ゼードラウンの至宝に皇帝の子を産ませよ。さすれば千年の礎となろう、という事だ」
「……目眩が」
「孕んだか?」
「人違いかな?」
「順調に進んでおると出ている。残念だが、ゼードラウンから嫁いできたのはお前しか居ない」
「わあ」
絶句、圧倒的絶句。人は余りに突拍子もない事を言われると真っ白になるね!キノコもだけどね!
「えー…と?帝国は倒れなくて良かった、ね?」
「そうだな、ルド」
はぁ、まったく龍巫女さんとやらはなんて占い結果を出してくれるんだ。キノコが子供産める訳ないでしょう!こちとら胞子で増えるんだい!全く困るんだよね!繁殖形態が違うんだから!
「今日はルドって呼ぶなって言わないのか?」
この野郎、気付いてて聞き直して来たな。腹黒!性悪!!
「ドレスは着ない。あとコルセットは勘弁しろ。ヒールの高い靴は問題外だ」
「ふふ、構わんよ。俺の事はゼルと呼んでもらおうかな?」
「くそっ……呑もう」
「可愛いルド。早く帰ってきて良かったよ」
「……この宮殿の使用人全員の処罰はなしで頼むよ……ゼル」
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本格的に帰れなくなったなー…あーあ。
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