【完結】僕とファイさんの恋愛事情。月と僕と貴方の世界。

鏑木 うりこ

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41 俺は上下関係を正そうとする

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「俺は納得いきません!いくら何でも皆さんはこのクランの代表なんですよ!なんで錬金術師なんかにペコペコするんですか!」

 ふむ。後からやって来た名前も良く知らない奴に、俺は責められているらしい。どうでも俺が弱い錬金術師で、新顔なのに、古参の連中と仲良くやり取りしているのが気に入らないらしい。まあそうだな。前いたとはいえ、抜けてまた入りなおしたのなら、新参者だもんな。

「お前、何言って……」

 時透や、お調子者の技巧弓兵ロビン・フットのレクシーが何か言う前に俺が口を開いていた。

「そういえば、そうだな。俺は新参になるしな……あ、あれかお前ら。俺からモノ借りてるからか?」

「そ、そんなことないし!?全然ないし!」

 レクシーがブンブン頭を振るけど、そうだな。貸し借りしてたらそういう感じになるよな。

「そうだな、悪かった。今後そう言うのはやめようか。返してくれ、装備」

「うきゃーーーーーー!」

 レクシーが発狂したが、どうしたんだ???泣きながら今装備しているものを外して俺の前のテーブルに並べて行く。

「はい…… 星降りの山羊角メテオストーム・デビルズホーン。疾風怒濤の肩掛け……狩猟家幸運ブーツ……」

「おう」

 俺に文句を言ってきたヤツがぎょっと目を剥いた。

「そ、それってレクシー様の最強装備じゃないですか……!」

「全部ファイから借りてるものだよ!!こんなもん簡単に揃えられるか!」

 レクシーは涙目だが仕方がないだろう?俺のクジ運最悪で、欲しい竜騎士装備はほとんど出ないんだから。どうしても欲しくてクジを回したらいらん装備ばかり増えていくんだ。

「おい、くま。時透。お前らにもなんか貸してたよな?あとジャグ、お前には金貸してるな。れいれいもなんだっけ……慈愛系一式貸してんだろ。おでん……には何にも貸してないか?」

「剣闘士のグローブです!」「それはお前にやったろ?」「も、もらえませんんんんこんな高額装備ィ!」

 俺の目の前に装備の山が出来上がったけど、どれもこれも錬金術師じゃ装備出来ないし、竜騎士でも装備出来ない物ばかりだ。

「ね、ねえねえ、ファイちゃん……その 世界樹の月光ムーンライト・ワンド真打……ファイちゃん使える人いないよね??ね??」

「いねえけど、装備の貸し借りはやっぱり駄目だろう?」

 涙目で時透が聞いてくるけど、だからそう言うのが上下関係を崩すんだろう?まあワンド、時透の戦闘スタイルにあってて、俺も一緒に攻略した時便利だったけどな~。装備の山から一つづつアイテムボックスにしまっていく。クジで出たけど使えねーから愛着も何もないんだけどなあ。新品でこいつらに貸し出したから俺よりこいつらの方が良く使い込んでる。

「あ!買い取るか!?」

「「「そんな大金すぐに用意できるわけないし!!」」」

 キれられた、解せぬ。


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