【完結】僕とファイさんの恋愛事情。月と僕と貴方の世界。

鏑木 うりこ

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45 俺は昔の仲間の仲間と相対する

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「んまあ、やばい闇魔族の事はわかった。なんかエロい事になったのもそれしか思いつかなかったんだからしょうがない。しかしキースを連れ去ったのは許せんな!」

 マリアルフが小さな胸に義憤いっぱいにしている。

「と、言うわけで久しぶりにやろうと思う。「国潰し」」

「そうだな、それができるのがアリゲの醍醐味だしな!」

 アリアゲートオンラインは、NPCとプレイヤーの距離がとても近い。運営が保護している国や街以外はなんと壊す事が出来るのだ。
 勿論それ相応のリスクや戦力は必要だが、普通では出来ない事が出来て、出来るとなるとやってみたくなる。

「「白夜」では国盗りが一回、国潰しが一回って所、そっちは?」

「「ソリスト」は国盗りが3回。でもフォートレイがいるから!」

「「「ステイツ・キラー!」」」

 俺も知ってる。国潰しが楽しくて楽しくて仕方がないフォートレイ・エンドは有名人だ。攻略より国を潰すのが大好きな超絶腹黒女だ。
 あちこちで暗躍しすぎてNPCから手配書が回っているという異色のプレイヤーだと噂だ。

 なんか大物過ぎないかぁ??

「そりゃ、願ってもない人材だが協力してくれるのか?」

「大丈夫!フォウはファイのファンなんだ!ファイのアークメイジがうちのクランにいるから、こっち来たくらいだよ!」

 俺のファンってどう言う事よ??俺、全然普通なんだけど??にこにことマリアは笑っているが、この際だ。協力してもらおう。

「お、おう……協力してくれるならありがたいが」

「すぐ呼ぶね!」

 マリアルフは楽しそうにメッセージを飛ばしているようだが、良いのか?そんな有名人に来てもらって。なんだか事が大きくなってきて俺の手に負えなくなってきている気がするんだが、大丈夫だろうか。まあ困ったら時透に丸投げすればいいか、うん、それがいい。


「は、はわ……はわわ……ほ、本物のファイ……カッコいい、尊い」

 変なのが来た。黒髪のロングで前髪で目まですっぽり覆われている、小さい女の子だ。150センチないだろうその子は俺の目の前で両手を組んで

「はわわ、はわわ」

 を繰り返している。

「ま、幻の無印ファイ錬金術師……素敵、素敵すぎる……アイテム受け渡しとかの時しか出てこない超レアキャラが、はわ、わ、私の目の前に……かっこいい、超かっこいい……はわわ……」

「えーと?マリアルフ、これ誰?」

 困惑する俺は取り敢えず連れてきたマリアルフに助けを求めた。子供じゃないよな?アリゲは軽い年齢制限あったはず。

「はわーー!コレって指さされた!うー!さいっこう!もう死んでも良い……はわわーー!」

 ますます困ってマリアルフの方を見ると

「その子が「ステイツ・キラー」国潰しのフォートレイ・エンドだよー?フォウって呼んでね!」

「え?!このちっこい子が、各国から指名手配されてるフォートレイ?!」

「はひぃーー!フォートレイ・エンドでしゅーーー!」

 大声に驚いた子猫のようにぴょん!と飛び上がった少女を俺達はただ呆然と見るしか無かった。ひ、人は見かけによらない、よな?
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