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56 上弦で僕は大切な人をご招待する
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作者より、突然の涙にご注意下さい。
ーーーーーーーーーーーーー
ざわざわ、ガタガタ。奥が騒がしい。
「いるんでしょう!絶対来てるんでしょう!僕にはわかるんですからね!ファイさん!ファイさーーん!」
「おやめください!陛下!お戻りを!」
「うるさい!うるさい!ファイさん!僕はここです!ファイさーーん!大好きー!ファイさーーーん!」
「宰相閣下より待つように言われておりますから!」
「ファイさーーん!あなたのキースはここでーす!ファイさーーん!愛してまーす!」
でかい声。でもほっとした。変わらず俺を必死で呼ぶ声。俺の事を好きだと、愛していると呼ぶキースの声。
……ほっとするってなんだ?違うウザいだけだろ。
「聞こえてる」
「?!ファイさん!ファイさーーーん!どいてー!僕はファイさんの元に帰るんだーー!そして目眩く愛と欲望のエッチな世界へ突入するんだーー!」
突入しねーよ、馬鹿じゃねぇの?
「一人で突入してろ」
うわーーーん!と叫びながら、兵士を3人引きずってキースが現れた。げっそりやつれた顔に、趣味の悪いびらびらレースとフリルのついた服を着ている。
「ぶっ?!キース!なんだそのセンスのない服は!」
「僕だって嫌ですよ!しかもこの服背中に宝石がついてて何かによしかかるたびに刺さるんです!最悪ですよ!選んだ人のセンスを疑います!」
流石にここまでくると兵士は手を離してくれ、キースは俺にしがみつく。
「あーーー!ファイさーん!会いたかったー!良いにおーい食べちゃいたい!お腹すいたー!舐めて良いですか?!」
「駄目に決まってんだろ」
「じゃあ指の先っぽくらいしゃぶらせて下さいよぉ」
「意味わからん」
キースはいつもの変態ぶりを爆発させて、俺の匂いをくんくん嗅いでいる。いや、俺臭くないぞ!
「あー!ファイさん、ファイさん!やっぱり最高だ!あー癒される!ってかもー駄目我慢できない!ねーファイさん、イッパツやらせて下さい!何でもしますから!お願い!抱かせてー!」
「ふっざけんな!」
お前は犬か!俺の周りをキャンキャンキャンキャン走り回って!
「でもこっち!こっち来てください!お願いです!キース一生のお願い!」
俺の腕をぐいぐいと引っ張るキース。お前の一生のお願いは俺は何度聞いたか忘れたな?それでもやけに強い力で引っ張るものだから、俺は仕方なしにキースと謁見の間とか言われる場所をでた。集まっていた偉い奴らはぽかんと口を開けて俺達を見送っていたから、キースの豹変ぶりに驚いたんだろう。
キースはそのまま裏口から外へ出た。小道を抜け、どんどん城の建物から離れていく。手入れが出来ていない庭。焼け焦げた木があちらこちら放置されている。それをも超えてどんどん進む。
「キース、どこへ?」
「こっちです」
木の生い茂る森を抜ける。キースの足に迷いはないから、知った道なんだろう。しばらく進むと森は途切れ、小さな焼け焦げた小屋が見えてきた。
王城の敷地内にあるにしてはみすぼらしい小屋。周りは草が茫々と茂り誰も踏み入れてないのだろう、ここにある事すら忘れられていたように見える。ためらうことなくキースは腰まで伸びた草を分け入り、もう柱しか残っていない焼け跡にたどり着いた。
「いらっしゃい、ファイさん。ここが僕の家だったところです」
顔は泣き笑いだった。
草に覆われた元室内に足を踏み入れる。ほぼすべてが燃やし尽くされた中に、焦げた鍋が数個転がっていた。貧しい暮らしが見て取れる。
「ただいま、母さん。今日はね、僕の大好きな人を連れて来たよ。とっても強くてかっこいくて可愛くて素敵な人なんだ」
黒く焦げた燃え後の中からキースは一つ、壊れたどくろを拾い上げた。
「ね、母さん。素敵な人でしょう?ファイさんって言うの。僕はこの人に助けて貰って生きてるんだよ。母さん、やっぱり生きていたら良い事があったよ、母さんの言う通りだった」
黒く焦げたどくろを大切に抱きしめ、キースは静かに涙を流す。
「母さん、母さん。やっとこれた。こんなに近くにいたのにあいつら、僕がここに来ようとするのを止めるんだ。そして僕を王様に据えようとするんだ、最悪だろう?母さんをこんな風に捨てておいて。僕がここで母さんと生かされていたことを知ってるはずなのに」
俺は黙ってキースを見ていた。そういえば言っていたな、スペアの為だけに生かされていたキシャルティオ王子。王子とは名ばかりの生活。この王宮からも見えない森の中にひっそりと隔離されて置かれた小屋。畑と呼べる場所もほとんどなく、この親子はどうやって暮らしていたのか、考えるだけで怒りが湧いてくる。
「ファイさん。母さんを連れて行きたい。こんな所に残しておきたくないんだ、いいよね」
「ああ、勿論だ。そうだな、あの温泉の村なんかどうだ?じじいばばあと一緒なら多少は寂しくないんじゃねえか?冥土でもな」
あはっ、やっと少し笑った。
「あの村のおじいちゃんとおばあちゃんはなかなか死なないから、母さんはしばらくは一人だねえ」
「違いない」
俺はアイテムボックスの中からキースの母親の骨を入れられそうなきれいな入れ物を捜した。なんか花瓶みたいなのがあったからそれにしよう。口も広いし、どくろもすぽんと入りそうだ。
「なんか高そうな壺なんですけど、良いんですか?」
「あー?どっかのボスドロップだろ。売っても1000万にもなりゃしねえよ。こんな安物に詰めて申し訳ないけどな」
1000万は安物じゃないですよ!と声を上げたので、いつものキースが戻って来た気がした。キースの家だった場所を片付け、そして頭を下げる。
「なあ、キース。王様にならなくていいのか?」
キースはグギャ!と潰れたカエルみたいな変な声を出して、心底嫌そうな顔をした。
「その罰ゲームはあまりにひどすぎます。ファイさんでも酷いです。僕はとても傷つきました。もうエッチさせてくれるまで許しません」
「意味が分からん」
「分かんなくても良いですーーー!!もう何でもいいんでやらせてくださいよ!!どんだけ!どんだけ我慢してると思ってるんですか!!!!一ヵ月以上ですよ!もう、もう!死ぬ!死んでしまう!!!」
「や、やめろ!ここ外だろ!ふざけんな!やめろおおおお!!お前の母さんの前だろう!馬鹿か!馬鹿だろう!」
「母さんに僕たちがどれだけ愛し合ってるのか見せてあげますよおおおお!!」
「うぎゃあああああ!」
キースはキースだった。
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ざわざわ、ガタガタ。奥が騒がしい。
「いるんでしょう!絶対来てるんでしょう!僕にはわかるんですからね!ファイさん!ファイさーーん!」
「おやめください!陛下!お戻りを!」
「うるさい!うるさい!ファイさん!僕はここです!ファイさーーん!大好きー!ファイさーーーん!」
「宰相閣下より待つように言われておりますから!」
「ファイさーーん!あなたのキースはここでーす!ファイさーーん!愛してまーす!」
でかい声。でもほっとした。変わらず俺を必死で呼ぶ声。俺の事を好きだと、愛していると呼ぶキースの声。
……ほっとするってなんだ?違うウザいだけだろ。
「聞こえてる」
「?!ファイさん!ファイさーーーん!どいてー!僕はファイさんの元に帰るんだーー!そして目眩く愛と欲望のエッチな世界へ突入するんだーー!」
突入しねーよ、馬鹿じゃねぇの?
「一人で突入してろ」
うわーーーん!と叫びながら、兵士を3人引きずってキースが現れた。げっそりやつれた顔に、趣味の悪いびらびらレースとフリルのついた服を着ている。
「ぶっ?!キース!なんだそのセンスのない服は!」
「僕だって嫌ですよ!しかもこの服背中に宝石がついてて何かによしかかるたびに刺さるんです!最悪ですよ!選んだ人のセンスを疑います!」
流石にここまでくると兵士は手を離してくれ、キースは俺にしがみつく。
「あーーー!ファイさーん!会いたかったー!良いにおーい食べちゃいたい!お腹すいたー!舐めて良いですか?!」
「駄目に決まってんだろ」
「じゃあ指の先っぽくらいしゃぶらせて下さいよぉ」
「意味わからん」
キースはいつもの変態ぶりを爆発させて、俺の匂いをくんくん嗅いでいる。いや、俺臭くないぞ!
「あー!ファイさん、ファイさん!やっぱり最高だ!あー癒される!ってかもー駄目我慢できない!ねーファイさん、イッパツやらせて下さい!何でもしますから!お願い!抱かせてー!」
「ふっざけんな!」
お前は犬か!俺の周りをキャンキャンキャンキャン走り回って!
「でもこっち!こっち来てください!お願いです!キース一生のお願い!」
俺の腕をぐいぐいと引っ張るキース。お前の一生のお願いは俺は何度聞いたか忘れたな?それでもやけに強い力で引っ張るものだから、俺は仕方なしにキースと謁見の間とか言われる場所をでた。集まっていた偉い奴らはぽかんと口を開けて俺達を見送っていたから、キースの豹変ぶりに驚いたんだろう。
キースはそのまま裏口から外へ出た。小道を抜け、どんどん城の建物から離れていく。手入れが出来ていない庭。焼け焦げた木があちらこちら放置されている。それをも超えてどんどん進む。
「キース、どこへ?」
「こっちです」
木の生い茂る森を抜ける。キースの足に迷いはないから、知った道なんだろう。しばらく進むと森は途切れ、小さな焼け焦げた小屋が見えてきた。
王城の敷地内にあるにしてはみすぼらしい小屋。周りは草が茫々と茂り誰も踏み入れてないのだろう、ここにある事すら忘れられていたように見える。ためらうことなくキースは腰まで伸びた草を分け入り、もう柱しか残っていない焼け跡にたどり着いた。
「いらっしゃい、ファイさん。ここが僕の家だったところです」
顔は泣き笑いだった。
草に覆われた元室内に足を踏み入れる。ほぼすべてが燃やし尽くされた中に、焦げた鍋が数個転がっていた。貧しい暮らしが見て取れる。
「ただいま、母さん。今日はね、僕の大好きな人を連れて来たよ。とっても強くてかっこいくて可愛くて素敵な人なんだ」
黒く焦げた燃え後の中からキースは一つ、壊れたどくろを拾い上げた。
「ね、母さん。素敵な人でしょう?ファイさんって言うの。僕はこの人に助けて貰って生きてるんだよ。母さん、やっぱり生きていたら良い事があったよ、母さんの言う通りだった」
黒く焦げたどくろを大切に抱きしめ、キースは静かに涙を流す。
「母さん、母さん。やっとこれた。こんなに近くにいたのにあいつら、僕がここに来ようとするのを止めるんだ。そして僕を王様に据えようとするんだ、最悪だろう?母さんをこんな風に捨てておいて。僕がここで母さんと生かされていたことを知ってるはずなのに」
俺は黙ってキースを見ていた。そういえば言っていたな、スペアの為だけに生かされていたキシャルティオ王子。王子とは名ばかりの生活。この王宮からも見えない森の中にひっそりと隔離されて置かれた小屋。畑と呼べる場所もほとんどなく、この親子はどうやって暮らしていたのか、考えるだけで怒りが湧いてくる。
「ファイさん。母さんを連れて行きたい。こんな所に残しておきたくないんだ、いいよね」
「ああ、勿論だ。そうだな、あの温泉の村なんかどうだ?じじいばばあと一緒なら多少は寂しくないんじゃねえか?冥土でもな」
あはっ、やっと少し笑った。
「あの村のおじいちゃんとおばあちゃんはなかなか死なないから、母さんはしばらくは一人だねえ」
「違いない」
俺はアイテムボックスの中からキースの母親の骨を入れられそうなきれいな入れ物を捜した。なんか花瓶みたいなのがあったからそれにしよう。口も広いし、どくろもすぽんと入りそうだ。
「なんか高そうな壺なんですけど、良いんですか?」
「あー?どっかのボスドロップだろ。売っても1000万にもなりゃしねえよ。こんな安物に詰めて申し訳ないけどな」
1000万は安物じゃないですよ!と声を上げたので、いつものキースが戻って来た気がした。キースの家だった場所を片付け、そして頭を下げる。
「なあ、キース。王様にならなくていいのか?」
キースはグギャ!と潰れたカエルみたいな変な声を出して、心底嫌そうな顔をした。
「その罰ゲームはあまりにひどすぎます。ファイさんでも酷いです。僕はとても傷つきました。もうエッチさせてくれるまで許しません」
「意味が分からん」
「分かんなくても良いですーーー!!もう何でもいいんでやらせてくださいよ!!どんだけ!どんだけ我慢してると思ってるんですか!!!!一ヵ月以上ですよ!もう、もう!死ぬ!死んでしまう!!!」
「や、やめろ!ここ外だろ!ふざけんな!やめろおおおお!!お前の母さんの前だろう!馬鹿か!馬鹿だろう!」
「母さんに僕たちがどれだけ愛し合ってるのか見せてあげますよおおおお!!」
「うぎゃあああああ!」
キースはキースだった。
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