【完結】アタシは恐怖の魅了使い!王子様を恐怖のずんどこに叩き込む為に転生したぞ!

鏑木 うりこ

文字の大きさ
39 / 58

39 回り込む

しおりを挟む
 学園は平和を取り戻したと思います。お兄様とフローラ様も仲良く登校していますし、王太子様も婚約者の公爵令嬢の支えもあり、少しづつ元気を取り戻しているようです。
 笑顔でお話ししている姿を良く見かけます。

「うん、一年の魅了使いはジュリエッタとショーンだけだな。他はいない様だ」

「そう何人もいてはたまったものではありませんものね」

「四人もいたなどと言ったら歴史がひっくり返る事件だからな!」

 帰ったら発表しなくては、報告書を見ながら笑っている。

「ショーンの奴はきちんとコントロール出来ているし、他にちょっかいかけるタイプでもないようだし……脅してあるし大丈夫だと信じたいな」

 不穏な言葉も入っていたけれど、聞かなかった事にした!きっとショーンさんなら大丈夫よ!

「ジュリエッタは俺が安全を保証してやるから、まあ良いだろうってお前が本気を出せば俺が負けるんだけどなー!」

 あはは!と大口を開けて笑うラグルさんを張り付いたような笑顔で見てしまう。
 何というか第二王子の癖にこの人、気品がないというか……。本当に王子様なんだろうか?

「本当にラグルさんって王子様なんですか?なんというか……」

「仕方ねーだろ?教育係も何もかも魅了しちまったんだから。勉強も何もかもやり始めたのがだいぶ物事が分かり始めたあとだからな!なかなか身につかねーんだ」

 そうか、子供が魅了を使えるという事は、したくない勉強は全てしなかったと言うことか!
 やりなくない、良いよね?と教育係に問えば必ず良いですよ、と答えるのだから。

「あと、研究院の方ばっか力入れてたからな。王家の教育はさっぱりだぜ!」

 あらまあ!……でも馬鹿みたいに畏まっているよりマシなのかしらね?

「私もマナーは最低限しか分かりませんよ」

「あー気にすんな!どうとでもなるんだからな!」

 魅了の力で誤魔化すのは良くないと思いますけど、くるくると指先に魅了の糸を巻きつけて、いたずらっ子の様に笑う顔はとても魅力的に見えたのですけれども。


 学園のサマーホリデーが始まると同時に馬車に飛び乗って、狭い狭い我が家の領地に逃げ込んだのでした。

「よう!遅かったな!」

 しかし、回り込まれていたのでした。どういう事なの?!?!

「お前の家畜配合術が見たくてな!」

「そこですか……」

 逃げた婚約者を追いかけて来たのかと思ったりしたのに、何か違うようです。

「す、すみません!ジュリエッタ様!ラグル様はこのように男性としてはちょっと残念なものでして!」

 騎士さんにフォローされても、私も困るのですが……。
しおりを挟む
感想 13

あなたにおすすめの小説

【完結】第一王子と侍従令嬢の将来の夢

かずえ
恋愛
第一王子は、常に毒を盛られ、すっかり生きることに疲れていた。子爵令嬢は目が悪く、日常生活にも支障が出るほどであったが、育児放棄され、とにかく日々を送ることに必死だった。 12歳で出会った二人は、大人になることを目標に、協力しあう契約を交わす。

【完結】ヤンデレ乙女ゲームの転生ヒロインは、囮を差し出して攻略対象を回避する。はずが、隣国の王子様にばれてしまいました(詰み)

瀬里@SMARTOON8/31公開予定
恋愛
 ヤンデレだらけの乙女ゲームに転生してしまったヒロイン、アシュリー。周りには、攻略対象のヤンデレ達が勢ぞろい。  しかし、彼女は、実現したい夢のために、何としても攻略対象を回避したいのだ。  そこで彼女は、ヤンデレ攻略対象を回避する妙案を思いつく。  それは、「ヒロイン養成講座」で攻略対象好みの囮(私のコピー)を養成して、ヤンデレたちに差し出すこと。(もちろん希望者)  しかし、そこへ隣国からきた第五王子様にこの活動がばれてしまった!!  王子は、黙っている代償に、アシュリーに恋人契約を要求してきて!?  全14話です+番外編4話

冷徹宰相様の嫁探し

菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。 その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。 マレーヌは思う。 いやいやいやっ。 私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!? 実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。 (「小説家になろう」でも公開しています)

幽霊じゃありません!足だってありますから‼

かな
恋愛
私はトバルズ国の公爵令嬢アーリス・イソラ。8歳の時に木の根に引っかかって頭をぶつけたことにより、前世に流行った乙女ゲームの悪役令嬢に転生してしまったことに気づいた。だが、婚約破棄しても国外追放か修道院行きという緩い断罪だった為、自立する為のスキルを学びつつ、国外追放後のスローライフを夢見ていた。 断罪イベントを終えた数日後、目覚めたら幽霊と騒がれてしまい困惑することに…。えっ?私、生きてますけど ※ご都合主義はご愛嬌ということで見逃してください(*・ω・)*_ _)ペコリ ※遅筆なので、ゆっくり更新になるかもしれません。

次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢

さら
恋愛
 名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。  しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。  王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。  戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。  一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。

【完結】一番腹黒いのはだあれ?

やまぐちこはる
恋愛
■□■ 貧しいコイント子爵家のソンドールは、貴族学院には進学せず、騎士学校に通って若くして正騎士となった有望株である。 三歳でコイント家に養子に来たソンドールの生家はパートルム公爵家。 しかし、関わりを持たずに生きてきたため、自分が公爵家生まれだったことなどすっかり忘れていた。 ある日、実の父がソンドールに会いに来て、自分の出自を改めて知り、勝手なことを言う実父に憤りながらも、生家の騒動に巻き込まれていく。

【完結】立場を弁えぬモブ令嬢Aは、ヒロインをぶっ潰し、ついでに恋も叶えちゃいます!

MEIKO
ファンタジー
最近まで死の病に冒されていたランドン伯爵家令嬢のアリシア。十六歳になったのを機に、胸をときめかせながら帝都学園にやって来た。「病も克服したし、今日からドキドキワクワクの学園生活が始まるんだわ!」そう思いながら一歩踏み入れた瞬間浮かれ過ぎてコケた。その時、突然奇妙な記憶が呼び醒まされる。見たこともない子爵家の令嬢ルーシーが、学園に通う見目麗しい男性達との恋模様を繰り広げる乙女ゲームの場面が、次から次へと思い浮かぶ。この記憶って、もしかして前世?かつての自分は、日本人の女子高生だったことを思い出す。そして目の前で転んでしまった私を心配そうに見つめる美しい令嬢キャロラインは、断罪される側の人間なのだと気付く…。「こんな見た目も心も綺麗な方が、そんな目に遭っていいいわけ!?」おまけに婚約者までもがヒロインに懸想していて、自分に見向きもしない。そう愕然としたアリシアは、自らキャロライン嬢の取り巻きAとなり、断罪を阻止し婚約者の目を覚まさせようと暗躍することを決める。ヒロインのヤロウ…赦すまじ!  笑って泣けるコメディです。この作品のアイデアが浮かんだ時、男女の恋愛以外には考えられず、BLじゃない物語は初挑戦です。貴族的表現を取り入れていますが、あくまで違う世界です。おかしいところもあるかと思いますが、ご了承下さいね。

転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。

琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。 ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!! スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。 ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!? 氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。 このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。

処理中です...