9 / 21
9 なんでみんなそうなのかな?
しおりを挟む
「北山薫さん、お、俺とけ、結婚を前提に付き合って下さい」
「忠臣ぃ……いきなり結婚ぶっ込んで来るのかぁ」
「こ、子供はいっぱい、たくさん、サッカーチームを作れるくらい……」
「十二人?!ふざけんな! 」
「き、嫌わないで……」
次の日朝早く、珍しくピンポンを鳴らして忠臣が来たと思ったら真っ赤なバラの花を抱えて来た。何やってんだ、忠臣。
「オミ兄おはよ」
「おはよ」
「忠臣君、朝ご飯は食べた?」
「まだス」
「母さん、忠臣君の分あるんだろ。食べて行きなさい」
「あざす」
その他はいつもと変わらなかった。
とりあえず、バラの花はうちに置いていつも通り学校に向かう。
「なあ、まじ?」
「うん、まじ」
「なあ、俺のどこがよかったの?」
「長くなる」
「簡潔に」
「……笑顔が、可愛いかった、から」
「……なにそれ、普通じゃん」
「うん、普通。でも俺……」
「うーん」
俺が前を歩いて、後ろに忠臣がついて来る。
「まぁた北山狐が大河内虎の威を借りてんぞ」
「……うーん」
「突っ込んでくんないと困るんだけど?」
友達から揶揄われていつもなら「ちげーよ」と大声を出す所なんだけどさ。
「うーん、忠臣がいない生活かあ」
「薫?!」
「想像出来ねぇなあ……なんでだろ」
焦った忠臣の声を無視して俺は考えていた。
「北山、観念したのか……」
「観念?」
「大河内のお嫁さんになることを」
何で友達が知ってんだ?ついでに言うとクラス全員知ってた。
「やっと!やっと!北山・大河内被害者の会が解放されるな!」
「ひ、被害者の会ってなんだよ!俺知らねーよ!」
俺の叫びにはクラス全員が忠臣の方を向いたからこいつが原因か。
「まあ一番悪いのは大河内なんだけど」
やっぱり忠臣のせいか。
「北山がふらふらしてるから、皆誘惑されるし、それを見た大河内はこえーし」
「えっ?俺、ふらふらなんてしてないし」
あれっ?!皆の目が冷たい。
「お前さあ、モテるって自覚ねーだろ! 」
「はあ?俺がモテるわけないじゃん。忠臣じゃあるまいし」
「それだよ、それ!」
クラス全員から文句言われた!!なんで?
「お前がどっかから男引っ掛けて来るだろ?」
「え?引っ掛けるなんてしねーし」
「してんだよ!俺らの努力て追っ払ってんの!!」
「知らねー!」
「まあ最後は大河内が出るんだけどな」
「そうよ!北山君に渡してって言われた手紙を突き返す私達の身にもなって欲しいわよ!返さないと大河内君に睨まれるし!」
「えー?!何それ……」
俺、女子から手紙なんて貰った事無いんですけど??
「大河内が握り潰してんだよ、物理的に」
「忠臣っ!! 」
「……ごめ……」
とにかく俺が知らない事ばっかりで
この数日驚きっぱなしだ。
「まー今度から自分で断ってよね!あと大河内君のリードちゃんと握ってて。北山君の事になると大河内君怖いんだから!」
「えっ忠臣って怖いの?」
クラス全員にドン引きされた。忠臣なんてボーッとしてるだけだろ?!
「あーやだやだ、早くつがいになって結婚しろ」
「俺ら頑張ってたんだから結婚式には呼べよ」
「溺愛よ、溺愛ー。近くで見るもんじゃないわね」
「もー少し離れて見たい奴だわねー」
言いたい放題言われたけれど、なんか反論しても全員から白い目で見られるので言い難い!!
「忠臣ぃ……いきなり結婚ぶっ込んで来るのかぁ」
「こ、子供はいっぱい、たくさん、サッカーチームを作れるくらい……」
「十二人?!ふざけんな! 」
「き、嫌わないで……」
次の日朝早く、珍しくピンポンを鳴らして忠臣が来たと思ったら真っ赤なバラの花を抱えて来た。何やってんだ、忠臣。
「オミ兄おはよ」
「おはよ」
「忠臣君、朝ご飯は食べた?」
「まだス」
「母さん、忠臣君の分あるんだろ。食べて行きなさい」
「あざす」
その他はいつもと変わらなかった。
とりあえず、バラの花はうちに置いていつも通り学校に向かう。
「なあ、まじ?」
「うん、まじ」
「なあ、俺のどこがよかったの?」
「長くなる」
「簡潔に」
「……笑顔が、可愛いかった、から」
「……なにそれ、普通じゃん」
「うん、普通。でも俺……」
「うーん」
俺が前を歩いて、後ろに忠臣がついて来る。
「まぁた北山狐が大河内虎の威を借りてんぞ」
「……うーん」
「突っ込んでくんないと困るんだけど?」
友達から揶揄われていつもなら「ちげーよ」と大声を出す所なんだけどさ。
「うーん、忠臣がいない生活かあ」
「薫?!」
「想像出来ねぇなあ……なんでだろ」
焦った忠臣の声を無視して俺は考えていた。
「北山、観念したのか……」
「観念?」
「大河内のお嫁さんになることを」
何で友達が知ってんだ?ついでに言うとクラス全員知ってた。
「やっと!やっと!北山・大河内被害者の会が解放されるな!」
「ひ、被害者の会ってなんだよ!俺知らねーよ!」
俺の叫びにはクラス全員が忠臣の方を向いたからこいつが原因か。
「まあ一番悪いのは大河内なんだけど」
やっぱり忠臣のせいか。
「北山がふらふらしてるから、皆誘惑されるし、それを見た大河内はこえーし」
「えっ?俺、ふらふらなんてしてないし」
あれっ?!皆の目が冷たい。
「お前さあ、モテるって自覚ねーだろ! 」
「はあ?俺がモテるわけないじゃん。忠臣じゃあるまいし」
「それだよ、それ!」
クラス全員から文句言われた!!なんで?
「お前がどっかから男引っ掛けて来るだろ?」
「え?引っ掛けるなんてしねーし」
「してんだよ!俺らの努力て追っ払ってんの!!」
「知らねー!」
「まあ最後は大河内が出るんだけどな」
「そうよ!北山君に渡してって言われた手紙を突き返す私達の身にもなって欲しいわよ!返さないと大河内君に睨まれるし!」
「えー?!何それ……」
俺、女子から手紙なんて貰った事無いんですけど??
「大河内が握り潰してんだよ、物理的に」
「忠臣っ!! 」
「……ごめ……」
とにかく俺が知らない事ばっかりで
この数日驚きっぱなしだ。
「まー今度から自分で断ってよね!あと大河内君のリードちゃんと握ってて。北山君の事になると大河内君怖いんだから!」
「えっ忠臣って怖いの?」
クラス全員にドン引きされた。忠臣なんてボーッとしてるだけだろ?!
「あーやだやだ、早くつがいになって結婚しろ」
「俺ら頑張ってたんだから結婚式には呼べよ」
「溺愛よ、溺愛ー。近くで見るもんじゃないわね」
「もー少し離れて見たい奴だわねー」
言いたい放題言われたけれど、なんか反論しても全員から白い目で見られるので言い難い!!
113
あなたにおすすめの小説
【完結 一気読み推奨】片想いの相手が「そろそろ恋愛したい」と言ったので、用済みの俺はニートになることにしました。
はぴねこ
BL
高校生の頃、片想いの親友に告白した。
彼はノンケだったから玉砕して友人関係も終わるものだと思っていた。
もしかすると気持ち悪いと軽蔑される覚悟までしていたのに、彼は「今は恋愛をしている時間がないんだ」と自分の夢を語ってくれた。
彼は会社を興した祖父のことをとても尊敬していて、自分も起業したいと熱く語ってくれた。
そして、俺の手を握って「できれば親友のお前には俺の右腕になってほしい」と言われた。
同性愛者の俺のことを気持ち悪いと遠ざけることもせずに、親友のままでいてくれた彼に俺は感謝して、同じ大学に進学して、大学の頃に彼と一緒にゲームを作成する会社を起業した。
あれから二十年間、本当に二人三脚で駆け抜けてきた。
そして、昨年売り出したVRMMOが世界的に大ヒットし、ゲーム大賞を取ったことを祝うパーティーで親友が語った言葉に俺の覚悟も決まった。
「俺もそろそろ恋愛したい」
親友のその言葉に、俺は、長年の片想いを終わらせる覚悟をした。
不憫な拗らせアラフォーが”愛”へと踏み出すお話です。
昨日まで塩対応だった侯爵令息様が泣きながら求婚してくる
遠間千早
BL
憧れていたけど塩対応だった侯爵令息様が、ある日突然屋敷の玄関を破壊して押し入ってきた。
「愛してる。許してくれ」と言われて呆気にとられるものの、話を聞くと彼は最悪な未来から時を巻き戻ってきたと言う。
未来で受を失ってしまった侯爵令息様(アルファ)×ずっと塩対応されていたのに突然求婚されてぽかんとする貧乏子爵の令息(オメガ)
自分のメンタルを救済するために書いた、短い話です。
ムーンライトで突発的に出した話ですが、こちらまだだったので上げておきます。
少し長いので、分割して更新します。受け視点→攻め視点になります。
[離婚宣告]平凡オメガは結婚式当日にアルファから離婚されたのに反撃できません
月歌(ツキウタ)
BL
結婚式の当日に平凡オメガはアルファから離婚を切り出された。お色直しの衣装係がアルファの運命の番だったから、離婚してくれって酷くない?
☆表紙絵
AIピカソとAIイラストメーカーで作成しました。
【完結】別れ……ますよね?
325号室の住人
BL
☆全3話、完結済
僕の恋人は、テレビドラマに数多く出演する俳優を生業としている。
ある朝、テレビから流れてきたニュースに、僕は恋人との別れを決意した。
義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。
石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。
実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。
そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。
血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。
この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。
扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
「出来損ない」オメガと幼馴染の王弟アルファの、発情初夜
鳥羽ミワ
BL
ウィリアムは王族の傍系に当たる貴族の長男で、オメガ。発情期が二十歳を過ぎても来ないことから、家族からは「欠陥品」の烙印を押されている。
そんなウィリアムは、政略結婚の駒として国内の有力貴族へ嫁ぐことが決まっていた。しかしその予定が一転し、幼馴染で王弟であるセドリックとの結婚が決まる。
あれよあれよと結婚式当日になり、戸惑いながらも結婚を誓うウィリアムに、セドリックは優しいキスをして……。
そして迎えた初夜。わけもわからず悲しくなって泣くウィリアムを、セドリックはたくましい力で抱きしめる。
「お前がずっと、好きだ」
甘い言葉に、これまで熱を知らなかったウィリアムの身体が潤み、火照りはじめる。
※ムーンライトノベルズ、アルファポリス、pixivへ掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる