【完結】異世界はなんでも美味しい!

鏑木 うりこ

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37 黒竜イスファーン

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「うわああん!結婚もしてないし、愛し合ってないし、しかも人間でもない生物のしかも卵産んじゃったよう~~~」

「是非もなし」

 仕方がないから認める事にしたが、一体ここは?

「どこなんだ?イス。ていうかお前何?」

 俺、死のうと思って雪山登ってて、倒れて目が覚めたらなんかお前いて、なんか凄かったからちょっといたづらしたら卵産んでた。怒涛すぎて説明して欲しい。

「多分、大体リクトが悪いんだが」

「なにおう?」

 嫌な前置きをされたが、どうやらここは黒龍イスファーンの住処らしい。そんで目の前にいる黒髪のイケメンがイスファーン、略してイス。

「俺らは広い洞窟に住んでいるんだが、たまにこうやって人化して過ごしていたりする。人化すると竜体で過ごす洞窟は広すぎるから洞窟の奥にこうやって部屋を作ってるんだ」

「なるほど」

 部屋はそんなに広くなくて、所狭しと物が置かれている。なんだか狭い日本のアパートみたいな感じでごちゃごちゃとたくさんの物が溢れかえっていて、空瓶が転がっていたり、読んだ本が積まれていたり……汚いが落ち着くぞ、ここ。

「で、神にお前を殺したくない保護してくれって言われてな?死にかけてたリクトを拾ってきたんだ。あんまりに冷えていたから布団の中であっためてやったのに、お前が煽ってくるから悪い」

「後半あたりは俺が悪いな……確かに。でもその後は俺はちっとも悪くないだろう!?」

「そうだな、その辺りは神に文句を言うと良い。抱いても死なない人間は初めてだしな」

「おい!?殺す気だったのか!」

 保護はどうした!?助けるつもりで連れて来たんじゃなかったのか??

「殺す気はなかったが、竜精に晒されると大抵の人間は死ぬ。後は普通に裂けて死ぬ」

「ひっ!?」

「裂けないし、中々良い抱き心地だったし、まあ死んでも何とかなるだろうと思って楽しませて貰ったよ」

「死んだらなんともなんねえよ!」

 ヤダッ!竜ってこういう考え方するの!?怖い!それなのに、イスは心底意外だという顔をして

「この雪山に死にに来た奴のセリフじゃねえな。お前、死ぬつもりじゃなかったのかよ」

「あ……そうだった」

 ダーク、俺はどうやら命根性汚くて、まだしがみついていたいみたいだ。ごめんな、お前の所にはまだいけねーや。まだ死にたくなくなったみたいだとイスに伝えると

「そりゃあ重畳。なんだかんだで神の狙い通りになったのはちょっと癪だが、まあいいか」

「俺、神様に文句言いたいな……なんでこんな奴に保護を頼んだんだよ」

 もっと普通のヤツにして欲しかった。イスは知らん顔で真っ黒い卵を並べている。

「まず、お前がこの雪山に来たのが間違いだ。ここは私の縄張りだからな。私より強い奴がいない。だから神も私に声をかけたんだろう。次にお前が妙なちょっかいをかけてその気にさせたのが悪い、だろ?」

 イスの言う事はなんだか正しい気がするな……そっか俺は失敗したのかぁ。いやでもあんなすげぇのがあったらついさ、どうなってんのかと思うじゃねえか、いやあびっくりしたわぁ……そのびっくりしたモノを咥え込まされていたと考えるとなんだか股の間がムズムズする……ホントマジで裂けて死ななくて良かった。

「どうした、もっとして欲しいのか?リクトは精力が溢れてるな……神から依頼でも受けてるのか?あちこちで仔を孕めとか、増やせとか」

 割と自然な態度で近づいてきて、後ろから抱え込むように腕を回してくるのを俺はよけることが出来なかった。イスは体もでかい。後ろから抱きこまれると俺はすっぽり嵌ってしまって、上手く身動きが取れないんだが!?

「い、言われてねーよ!クソっ離せ、暑苦しい!」

 まずい、イスの手の動きがまずい、ここ最近でコイツに弱い所全部バレた気がする、やめろ!服の中に手を突っ込むな!

「黒竜が発情する事はめったにないんだ。滅多にないからもう少しヤっておこうか」

「し、知らんし、もうしない!やめろ、やだって、やっ!」

「いや、ヤりたい。足を開け、リクト」

「っーーーーー!」

 変に熱を持った体が言う事を聞かない。駄目だ、また流されるーー。

「どうせ、俺には勝てないだろ?」

「クソ野郎ぉ……!」


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