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87 ワシ、自業自得を噛み締める
「まさか一人だけ逃げられると思ってはいないよな?」
「ひぇ……」
やってしもうた……。セブスト殿下一人ならば何とか騙してでも逃げおうせたかもしれんがこれは駄目だ。誰じゃ!レイモンド達に若返りの媚薬を与えたのは!ワシじゃ!
「自業自得……」
酷い話もあったもんじゃ……。
学園を卒業なされた殿下は執務に、魔獣退治に社交に今までサボっていたのを取り返すように頑張っておられる。
「ダグラス様、ここを教えて下さい!」
「え?ああ、これは騎士団の予算ですな……」
「ダグラス様!ダークウルフを討伐しました!褒めて下さい!」
「おお、素晴らしいですな。お怪我はありませんかな?」
「ダグラス様!次のファルマン家の夜会に一緒に来て下さい!」
「……ダスティンからも必ず顔を出すように言われてますし……お供致します」
「新しい服を仕立てますね!」
しかし、一々ワシを連れ回さなくとも……。
「あれは遅れを取り戻そうと頑張っているのではなくて、大旦那様に褒めてもらいたい為だけにやっているんですよ」
護衛についていたリドリーが溜息混じりにバカな事を言う。
「そんな訳なかろう。殿下とて王族の一人として、ゆくゆくは王兄として自覚が出て来られたんじゃ」
「んな訳ないでしょ」
ズバァッと音がするくらい、爽やかにリドリーは言い切る。
「一度邪険に扱ってみたら分かりますよ。きっと全部の公務を投げ捨てて拗ねますから」
「そんな馬鹿な」
リドリーの言葉を信じた訳でないが、一度だけ夜会の約束を土壇場で取りやめてバンドール家に帰ってみた。
「ダグラス様!」「ダグラス様ぁ!」「ダグラス様っ!何してくれちゃったんですかっ!!」
「殿下が部屋に篭って出てきません!!」
「今日も明日も明後日も!今月の公務は全てキャンセルすると!」
「ダグラス様!何とかして下さいーーーー!」
ちゃっかり侍従殿から、役人から何から全てに泣きつかれた。
「ダグラスよ、あまりセブストを虐めないでやってくれ……」
国王からは言われるし
「ダグラス様……兄上なしでは政治は回りません。お願いします、兄上を元に戻して下さい……」
と、王太子殿下に言われるしで散々な目に遭った。
「ダグ、後始末が面倒な事はするな?」
「……分かった」
ダスティンまで言い出したのは本当に参ってしまう。
「殿下、あの……」
謝ろうとセブスト殿下の部屋を訪れると神妙な顔をしつつも
「ダグラス様……これを……」
「ん……げっ!」
にへらっと笑って水色の小瓶を手渡されるのは納得が行かない!!
「リドリーから買いまして」
あの野郎、特殊配合最高級媚薬を売るためにワシに話を振ったな!?
「誠意ですよね!誠意!」
「お元気そうで何よりです。お断りいたしますッ!!」
「うわーーーー!そんなこと言わないで~!一週間くらい一緒にいてくださいよ~~!」
「毎日顔を合わせておるではないですか!」
「ベッドの中で!」
「お断り致します!」
「やだやだーーー!」
誰だ!この巨大な駄々っ子は!!
「ひぇ……」
やってしもうた……。セブスト殿下一人ならば何とか騙してでも逃げおうせたかもしれんがこれは駄目だ。誰じゃ!レイモンド達に若返りの媚薬を与えたのは!ワシじゃ!
「自業自得……」
酷い話もあったもんじゃ……。
学園を卒業なされた殿下は執務に、魔獣退治に社交に今までサボっていたのを取り返すように頑張っておられる。
「ダグラス様、ここを教えて下さい!」
「え?ああ、これは騎士団の予算ですな……」
「ダグラス様!ダークウルフを討伐しました!褒めて下さい!」
「おお、素晴らしいですな。お怪我はありませんかな?」
「ダグラス様!次のファルマン家の夜会に一緒に来て下さい!」
「……ダスティンからも必ず顔を出すように言われてますし……お供致します」
「新しい服を仕立てますね!」
しかし、一々ワシを連れ回さなくとも……。
「あれは遅れを取り戻そうと頑張っているのではなくて、大旦那様に褒めてもらいたい為だけにやっているんですよ」
護衛についていたリドリーが溜息混じりにバカな事を言う。
「そんな訳なかろう。殿下とて王族の一人として、ゆくゆくは王兄として自覚が出て来られたんじゃ」
「んな訳ないでしょ」
ズバァッと音がするくらい、爽やかにリドリーは言い切る。
「一度邪険に扱ってみたら分かりますよ。きっと全部の公務を投げ捨てて拗ねますから」
「そんな馬鹿な」
リドリーの言葉を信じた訳でないが、一度だけ夜会の約束を土壇場で取りやめてバンドール家に帰ってみた。
「ダグラス様!」「ダグラス様ぁ!」「ダグラス様っ!何してくれちゃったんですかっ!!」
「殿下が部屋に篭って出てきません!!」
「今日も明日も明後日も!今月の公務は全てキャンセルすると!」
「ダグラス様!何とかして下さいーーーー!」
ちゃっかり侍従殿から、役人から何から全てに泣きつかれた。
「ダグラスよ、あまりセブストを虐めないでやってくれ……」
国王からは言われるし
「ダグラス様……兄上なしでは政治は回りません。お願いします、兄上を元に戻して下さい……」
と、王太子殿下に言われるしで散々な目に遭った。
「ダグ、後始末が面倒な事はするな?」
「……分かった」
ダスティンまで言い出したのは本当に参ってしまう。
「殿下、あの……」
謝ろうとセブスト殿下の部屋を訪れると神妙な顔をしつつも
「ダグラス様……これを……」
「ん……げっ!」
にへらっと笑って水色の小瓶を手渡されるのは納得が行かない!!
「リドリーから買いまして」
あの野郎、特殊配合最高級媚薬を売るためにワシに話を振ったな!?
「誠意ですよね!誠意!」
「お元気そうで何よりです。お断りいたしますッ!!」
「うわーーーー!そんなこと言わないで~!一週間くらい一緒にいてくださいよ~~!」
「毎日顔を合わせておるではないですか!」
「ベッドの中で!」
「お断り致します!」
「やだやだーーー!」
誰だ!この巨大な駄々っ子は!!
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