95 / 122
番外編
4 サディーアの受難4
「つ、次……」
「そう。私の最愛の妻メルクリーアはもういない。さしもの私も死者の眠りを妨げようとは思わない。だから、次はお前だ、サディーア。幸か不幸か何の後遺症もなく、私は現在20歳くらいの肉体年齢をしている。70まで生きた記憶はあるが、頭脳の方は若返っておるのだろう。霞んでいた思考がはっきりしている」
それでもサディーアは2.3歩後ずさった。次?次とは?自分がメルクリーアお祖父様の代わりとはどういう事か理解出来ていながら理解したくないと、頭と全身が訴えている。
「お前を私の二人目の妻にする。良いな?」
「い、嫌……です。わ、私には、こ、婚約者も……おります、から……」
「ああ、ソレはもう処理してある。あの家はワシに爪の先ほど逆らうことは出来ぬ」
「ひっ」
サディーアの婚約者はベネット・ボイスラー伯爵令嬢であった。絵に描いたような淑女である彼女は全てにおいて従順な娘であり、サディーアとの交流も全てに頷き、黙って従うような存在であった。サディーアが神子と度が過ぎる逢瀬を繰り返しても、ただ静かに見守っているそんな令嬢。
ベネットならばボイスラー伯爵から言われたら、何の口答えもせずに頭を下げ従うだろう。
「今日から私の事はお祖父様ではなく、ダスティン様と呼ぶように。分かったな?」
「あ、あの……お、お祖父、様……」
「サディーア。悪い子はお仕置きをせねばならん。お前はメルクに良く似ておる、すぐに従順になるだろう」
「ひ……」
サディーア、ごめんなさい……サディーア……在りし日にメルクリーアが何度も何度もサディーアに謝罪した事。そしてダグラスが念を押した事。まさか、まさかそういう事か。繋げたくなくても繋がってしまう、理解したくないが解ってしまったその意味が。
「服を脱ぎなさい、全てだ。私のいう事は絶対、逆らう事は許さない」
「う……うう……」
その夜からサディーアはダスティンに逆らう事は一切許されなかった。
「ダスティンさまぁ!ダスティンさまあ!あ、ああっ……!」
「いい子だ、サディーア。もっと啼け!」
「い、イく……あっあーーーー!」
「ダグラス様、サディーアはどうなってしまうのですか?」
「ワシには分かりません……いやあ、しかしダスティンの鬼畜さは恐ろしいのう……血がつながらないとは言え、孫だぞ、孫。普通抱くか?ワシでいえばカレリオじゃよ?信じられんわい」
「好きならしょうがないのでは!」
(あ、しもうた。この御仁もじじいのワシでもいけると豪語しておった変なお方であったわ……)
「そう。私の最愛の妻メルクリーアはもういない。さしもの私も死者の眠りを妨げようとは思わない。だから、次はお前だ、サディーア。幸か不幸か何の後遺症もなく、私は現在20歳くらいの肉体年齢をしている。70まで生きた記憶はあるが、頭脳の方は若返っておるのだろう。霞んでいた思考がはっきりしている」
それでもサディーアは2.3歩後ずさった。次?次とは?自分がメルクリーアお祖父様の代わりとはどういう事か理解出来ていながら理解したくないと、頭と全身が訴えている。
「お前を私の二人目の妻にする。良いな?」
「い、嫌……です。わ、私には、こ、婚約者も……おります、から……」
「ああ、ソレはもう処理してある。あの家はワシに爪の先ほど逆らうことは出来ぬ」
「ひっ」
サディーアの婚約者はベネット・ボイスラー伯爵令嬢であった。絵に描いたような淑女である彼女は全てにおいて従順な娘であり、サディーアとの交流も全てに頷き、黙って従うような存在であった。サディーアが神子と度が過ぎる逢瀬を繰り返しても、ただ静かに見守っているそんな令嬢。
ベネットならばボイスラー伯爵から言われたら、何の口答えもせずに頭を下げ従うだろう。
「今日から私の事はお祖父様ではなく、ダスティン様と呼ぶように。分かったな?」
「あ、あの……お、お祖父、様……」
「サディーア。悪い子はお仕置きをせねばならん。お前はメルクに良く似ておる、すぐに従順になるだろう」
「ひ……」
サディーア、ごめんなさい……サディーア……在りし日にメルクリーアが何度も何度もサディーアに謝罪した事。そしてダグラスが念を押した事。まさか、まさかそういう事か。繋げたくなくても繋がってしまう、理解したくないが解ってしまったその意味が。
「服を脱ぎなさい、全てだ。私のいう事は絶対、逆らう事は許さない」
「う……うう……」
その夜からサディーアはダスティンに逆らう事は一切許されなかった。
「ダスティンさまぁ!ダスティンさまあ!あ、ああっ……!」
「いい子だ、サディーア。もっと啼け!」
「い、イく……あっあーーーー!」
「ダグラス様、サディーアはどうなってしまうのですか?」
「ワシには分かりません……いやあ、しかしダスティンの鬼畜さは恐ろしいのう……血がつながらないとは言え、孫だぞ、孫。普通抱くか?ワシでいえばカレリオじゃよ?信じられんわい」
「好きならしょうがないのでは!」
(あ、しもうた。この御仁もじじいのワシでもいけると豪語しておった変なお方であったわ……)
あなたにおすすめの小説
竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜
レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」
魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。
彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください
わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。
まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!?
悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
男装の麗人と呼ばれる俺は正真正銘の男なのだが~双子の姉のせいでややこしい事態になっている~
さいはて旅行社
BL
双子の姉が失踪した。
そのせいで、弟である俺が騎士学校を休学して、姉の通っている貴族学校に姉として通うことになってしまった。
姉は男子の制服を着ていたため、服装に違和感はない。
だが、姉は男装の麗人として女子生徒に恐ろしいほど大人気だった。
その女子生徒たちは今、何も知らずに俺を囲んでいる。
女性に囲まれて嬉しい、わけもなく、彼女たちの理想の王子様像を演技しなければならない上に、男性が女子寮の部屋に一歩入っただけでも騒ぎになる貴族学校。
もしこの事実がバレたら退学ぐらいで済むわけがない。。。
周辺国家の情勢がキナ臭くなっていくなかで、俺は双子の姉が戻って来るまで、協力してくれる仲間たちに笑われながらでも、無事にバレずに女子生徒たちの理想の王子様像を演じ切れるのか?
侯爵家の命令でそんなことまでやらないといけない自分を救ってくれるヒロインでもヒーローでも現れるのか?
妹を救うためにヒロインを口説いたら、王子に求愛されました。
藤原遊
BL
乙女ゲームの悪役令息に転生したアラン。
妹リリィが「悪役令嬢として断罪される」未来を変えるため、
彼は決意する――ヒロインを先に口説けば、妹は破滅しない、と。
だがその“奇行”を見ていた王太子シリウスが、
なぜかアラン本人に興味を持ち始める。
「君は、なぜそこまで必死なんだ?」
「妹のためです!」
……噛み合わないはずの会話が、少しずつ心を動かしていく。
妹は完璧令嬢、でも内心は隠れ腐女子。
ヒロインは巻き込まれて腐女子覚醒。
そして王子と悪役令息は、誰も知らない“仮面の恋”へ――。
断罪回避から始まる勘違い転生BL×宮廷ラブストーリー。
誰も不幸にならない、偽りと真実のハッピーエンド。
引きこもり魔法使いが魔法に失敗したら、ヤンデレ補佐官が釣れた。
零壱
BL
──魔法に失敗したら、脳内お花畑になりました。
問題や事件は何も起こらない。
だが、それがいい。
可愛いは正義、可愛いは癒し。
幼児化する主人公、振り回されるヤンデレ。
お師匠やお師匠の補佐官も巻き込み、時には罪のない?第三者も巻き込み、主人公の世界だけ薔薇色・平和が保たれる。
ラブコメです。
なんも考えず勢いで読んでください。
表題作、2話、3話、5話、6話再掲です。
(同人誌紙版需要アンケート実施中)
アルファ表紙絵は自力©️零壱