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番外編
18 やらかしリドリー
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「ダグラスに飲ませてみろ」
「へーい」
殿下の薄汚い欲望の為に一緒に回ったダンジョンで出て来た大量の秘薬。さて、どうしようか?と悩んだ俺は一番頼りになりそうな人にお伺いを立てていた。それは裏の宰相とか言われているダスティン様だ。間違いなくこの王都で一番怖い人間はダスティン様だからね。俺、分かるよ。殿下は大旦那様を与えておけばメロメロになってるし、大旦那様は優しいし……。やっぱりダスティン様が一番怖い。
「赤い瓶と緑の瓶があるんだよなー……」
緑の方は1階の巨大スライムから出た奴。まあ、こっちの方が何かと効果は高くないだろうと思ってる。
「あーあ、また大旦那様から給料減らされちゃうよ~」
俺の大好きな金色のお金。なんで好きなのかは知らないけれど、集めてるととても楽しい!いっぱいあるともっと楽しい。部屋で金貨の上で寝っ転がってみたけど、なんか楽しかった!
「……」
「あ……」
マリエルさんに見つかってものすごい冷たい目で見られたけど!い、良いじゃないか!自分で稼いだお金の上に寝たってーーーーー!
「大旦那様ー」
「呼んどらんぞ、リドリー」
殿下の執務室に殿下の机よりでかい執務机を設置してもらった大旦那様は何か手が4本あるんじゃないか?ってくらいなスピードで書類を仕上げている。人間ってあんなに早く文字を書けるんだなぁ。しかも大旦那様は字がきれいで上手で読みやすい。なんでだろう?俺が一生懸命書いた字よりきれい。あの速度で。
隣の机で書類を書いている殿下も早いんだけど、大旦那様を見てしまうと普通だ、とても普通だ。
「進展はどうなんです?」
「6日後くらいまでのは終わっておるな。もう少し増やして侍従殿を泣かせてやろうとしておる所よ、はっはっは」
流石大旦那様。そう言うところは鬼畜でいらっしゃる。フフそれくらい余裕があるならば問題なく試してもらいましょう!
「お・お・だ・ん・な・さ・ま」
すーーーっと音と気配を消して背後に回り込む。
「ッ!?ダグラス様ッよけてっ!!」
殿下が危険を察知してガタリと立ち上がるも、もう遅い!フーハハ!私がダスティン様からボーナスをもらうために犠牲になっていただきましょう!大旦那様!!
「ん?むごっ!?」
ちょこっと開いたお口に瓶の口をねじ込んで上を向かせつつ、鼻をつまんで強制的に流し込む!このリドリー手は早いでございますよ!!
「むぐー!?むぐーーーーっ!」
ごくり、と喉が嚥下して全部飲み込んだようだ、さあ!緑の薬の効果はいかほどか?
「リドリー!?何を飲ませたんだ!!」
「あはー。こないだ1Fで拾った緑のクスリですよー。ダスティン様が大旦那様に飲ませてみろっていうんで」
殿下が青くなって声をかけながら近づいてくる。
「ダグラス様!?ダグ!!ご無事ですかっ」
殿下が寄ってくる前に、大旦那様はとろんとした目で俺を見上げて……目が合った。
「リドリー?」
「はいっリドリーですよ?大旦那様、いかがですか!?どんな効果がありましたか?」
すると、大旦那様はとんでもない事を言い出した。こ、これが……バチが当たったという奴なんだろうか……。
「りどりー……好き」
「は?」
「は!?」
俺の手をきゅっと握って頬ずりをする大旦那様……。え?え?え?待って、待ってくださいよ?大旦那様は殿下と結婚して人妻なんですよ?お、俺を好きってどういうことですか!?浮気ですか?勘弁してくださいーーー!
「へーい」
殿下の薄汚い欲望の為に一緒に回ったダンジョンで出て来た大量の秘薬。さて、どうしようか?と悩んだ俺は一番頼りになりそうな人にお伺いを立てていた。それは裏の宰相とか言われているダスティン様だ。間違いなくこの王都で一番怖い人間はダスティン様だからね。俺、分かるよ。殿下は大旦那様を与えておけばメロメロになってるし、大旦那様は優しいし……。やっぱりダスティン様が一番怖い。
「赤い瓶と緑の瓶があるんだよなー……」
緑の方は1階の巨大スライムから出た奴。まあ、こっちの方が何かと効果は高くないだろうと思ってる。
「あーあ、また大旦那様から給料減らされちゃうよ~」
俺の大好きな金色のお金。なんで好きなのかは知らないけれど、集めてるととても楽しい!いっぱいあるともっと楽しい。部屋で金貨の上で寝っ転がってみたけど、なんか楽しかった!
「……」
「あ……」
マリエルさんに見つかってものすごい冷たい目で見られたけど!い、良いじゃないか!自分で稼いだお金の上に寝たってーーーーー!
「大旦那様ー」
「呼んどらんぞ、リドリー」
殿下の執務室に殿下の机よりでかい執務机を設置してもらった大旦那様は何か手が4本あるんじゃないか?ってくらいなスピードで書類を仕上げている。人間ってあんなに早く文字を書けるんだなぁ。しかも大旦那様は字がきれいで上手で読みやすい。なんでだろう?俺が一生懸命書いた字よりきれい。あの速度で。
隣の机で書類を書いている殿下も早いんだけど、大旦那様を見てしまうと普通だ、とても普通だ。
「進展はどうなんです?」
「6日後くらいまでのは終わっておるな。もう少し増やして侍従殿を泣かせてやろうとしておる所よ、はっはっは」
流石大旦那様。そう言うところは鬼畜でいらっしゃる。フフそれくらい余裕があるならば問題なく試してもらいましょう!
「お・お・だ・ん・な・さ・ま」
すーーーっと音と気配を消して背後に回り込む。
「ッ!?ダグラス様ッよけてっ!!」
殿下が危険を察知してガタリと立ち上がるも、もう遅い!フーハハ!私がダスティン様からボーナスをもらうために犠牲になっていただきましょう!大旦那様!!
「ん?むごっ!?」
ちょこっと開いたお口に瓶の口をねじ込んで上を向かせつつ、鼻をつまんで強制的に流し込む!このリドリー手は早いでございますよ!!
「むぐー!?むぐーーーーっ!」
ごくり、と喉が嚥下して全部飲み込んだようだ、さあ!緑の薬の効果はいかほどか?
「リドリー!?何を飲ませたんだ!!」
「あはー。こないだ1Fで拾った緑のクスリですよー。ダスティン様が大旦那様に飲ませてみろっていうんで」
殿下が青くなって声をかけながら近づいてくる。
「ダグラス様!?ダグ!!ご無事ですかっ」
殿下が寄ってくる前に、大旦那様はとろんとした目で俺を見上げて……目が合った。
「リドリー?」
「はいっリドリーですよ?大旦那様、いかがですか!?どんな効果がありましたか?」
すると、大旦那様はとんでもない事を言い出した。こ、これが……バチが当たったという奴なんだろうか……。
「りどりー……好き」
「は?」
「は!?」
俺の手をきゅっと握って頬ずりをする大旦那様……。え?え?え?待って、待ってくださいよ?大旦那様は殿下と結婚して人妻なんですよ?お、俺を好きってどういうことですか!?浮気ですか?勘弁してくださいーーー!
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