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56 何とかしてくれる?お姉神様
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神殿の本山は俺達が元々住んでいた国にあるらしい。俺達はガタガタと馬車で揺られて行く。
「お母様が心配ですので!!」
と、何度もセリカ様の馬車に逃げ込んだが
「神託がー」
だの
「神に仕える者としての心得」
だの意味の分からない理由でダグラスと同じ馬車に詰め込まれる。意味が分からない。俺はお姉神様には仕えないって言ってるのに、ダグラスは俺が神官になる前提で話を進めてくる。
「あの、私は神には仕える気はないと、大司教様にお伝え願えますか?」
と、一緒に旅をしている少し偉そうな神官に話しかけても
「大司教様のお言葉ですから……」
と、目を背けられてしまった。また人の話を聞かない奴なのか……!
大丈夫でしょうか?お姉神様……と祈ってみると
《任せとけー》
と、軽~い返事が聞こえて来たからますます不安になった……。うーん……不安を紛らわすもふもふもいないしとても落ち着かない。
「教会に着いたらすぐ洗礼をしましょう」
「いえ、しませんし」
もうこのやり取りにも飽きる頃、元々住んでいた国に到着し、どうなる事になるか、ドキドキしながら神殿に一歩足を踏み入れた瞬間、お姉神様爆弾が爆発した。
【その者、勇者なり!】
「は?!」
俺の右手の甲にお姉神様の紋章、左手の甲にもふ妹神様の紋章が浮かびが上がる。なんじゃそりゃーー!
「わ、我が主神オーディナルよ!勇者の証ではなく、聖女の証だと何度もお願いしたではありませんか!え?断ったって??それはないでしょう!」
え?本当に俺が勇者?!って勇者って何する人?!
《勇者は魔王を倒す人に決まってんじゃーん》
は?!魔王っているの?!
《ごめんなさいっジュード!魔王はいますー!》
もふ妹神様!そ、そうなんだ……まあ、聖女より勇者の方が良いか!かっこいいもんな!
この神託はほぼ全神官に降りたらしく、俺はいきなり有名人になってしまった。お姉神様は結構派手な事が好きだよなー。
「その方が勇者様?!」
「神殿の神託の間へ!詳しい話は巫女が神より伺っております!」
「ダグラス大司教!これはどう言う事ですか!」
「私にも予想ができませんでしたが、こちらにいるジュードは確かに神の愛し子ではあります」
愛し子ってなによ……なんか勝手に呼ばないで欲しいんだけどな。
神官さん達に囲まれて、俺は神託の間へと連れて行かれた。
「お母様が心配ですので!!」
と、何度もセリカ様の馬車に逃げ込んだが
「神託がー」
だの
「神に仕える者としての心得」
だの意味の分からない理由でダグラスと同じ馬車に詰め込まれる。意味が分からない。俺はお姉神様には仕えないって言ってるのに、ダグラスは俺が神官になる前提で話を進めてくる。
「あの、私は神には仕える気はないと、大司教様にお伝え願えますか?」
と、一緒に旅をしている少し偉そうな神官に話しかけても
「大司教様のお言葉ですから……」
と、目を背けられてしまった。また人の話を聞かない奴なのか……!
大丈夫でしょうか?お姉神様……と祈ってみると
《任せとけー》
と、軽~い返事が聞こえて来たからますます不安になった……。うーん……不安を紛らわすもふもふもいないしとても落ち着かない。
「教会に着いたらすぐ洗礼をしましょう」
「いえ、しませんし」
もうこのやり取りにも飽きる頃、元々住んでいた国に到着し、どうなる事になるか、ドキドキしながら神殿に一歩足を踏み入れた瞬間、お姉神様爆弾が爆発した。
【その者、勇者なり!】
「は?!」
俺の右手の甲にお姉神様の紋章、左手の甲にもふ妹神様の紋章が浮かびが上がる。なんじゃそりゃーー!
「わ、我が主神オーディナルよ!勇者の証ではなく、聖女の証だと何度もお願いしたではありませんか!え?断ったって??それはないでしょう!」
え?本当に俺が勇者?!って勇者って何する人?!
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は?!魔王っているの?!
《ごめんなさいっジュード!魔王はいますー!》
もふ妹神様!そ、そうなんだ……まあ、聖女より勇者の方が良いか!かっこいいもんな!
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「その方が勇者様?!」
「神殿の神託の間へ!詳しい話は巫女が神より伺っております!」
「ダグラス大司教!これはどう言う事ですか!」
「私にも予想ができませんでしたが、こちらにいるジュードは確かに神の愛し子ではあります」
愛し子ってなによ……なんか勝手に呼ばないで欲しいんだけどな。
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