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37 着実に、順調に。
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「建国祭があるだろう? 皆で見にいこう」
「はいっ!」
「デートの邪魔は致しません」
「致しませんっ」
「奢るよ?」
「一生ついていきます!」
「いきまーす!」
私達の休日の冒険者生活はのんびりで、休む日も多い。アロウ様が次の学園の休みはお祭りに行こうと誘ってくれた。アロウ様の巧みな罠にヨキシャとレンスンはあっさり嵌まっている……私は否定する要素がない! 楽しみだな。
「本当は貴族は混み合う街に出かけない方がいいが、我々は街の様子をかなり理解している。平民に紛れて楽しむ事もできるだろうし、身の守り方も知っているからね」
「そうですね。街の危険な所なんかも一通り把握しましたし、冒険者達とも結構顔なじみになれたから危なくなったら助けてくれるし」
「うんうん。冒険者って知らない人には冷たいけど、知り合ったら優しいよねぇ~」
「それはアウラリス様やレンスンがただで回復魔法かけてやってるからだろ」
「えへへ~練習もあるけど、そういう下心も確かにあるぅ~」
そうなのだ、私とレンスンは練習を兼ねて冒険者に回復魔法をかけていた。回復魔法の基礎はすぐに把握できたものの、やはり何度も使って練度が必要だということに気がついた。最初は失敗して傷を悪化させたこともたくさんあったけれど、今は悪化させることはなくなった。
「でも2回が精一杯ぃ~」
「レンスンだからなー」
レンスンはすぐに魔法を覚えた。レンスンの特技である聞いたことを忘れない特性を活かして覚えるのは早かった。しかし魔法量、まあMPが物凄く少なくて回数はあまり使えない。
「アウラリス様はたくさん使えるのにぃ~。もっと頑張りまぁす」
「ふふ、頑張りすぎて倒れてはいけないよ?」
「はぁい!」
私は逆に中々魔法を覚えることができなかった……でも講師にはこのくらいが普通だと言われたから、レンスンの特殊能力は素晴らしいってことなんだろう。代わりに覚えるとかなりの回数使うことができた……MPが大きいのかもしれない。必死だったせいもあるかもしれないけれど、今は小さな裂傷くらいはきれいに塞げるようになった……よし!
「アウリーも頑張りすぎてはいけないよ。魔法は使い過ぎると酷い頭痛に襲われて、三日は動けなくなるからね」
「気をつけます……」
実はこの酷い頭痛、レンスンと私は何度か経験している。私もレンスンも「いけるかな?」と、やらかしたのだ。最初は草原でやってしまい、アロウ様とヨキシャに慌てて担ぎ戻された……凄く怒られた……。
「限界を知っておくのは良いけれど、モンスターがいる街の外は駄目だ!」
「申し訳ありません……うっ」
「あぎゃぎゃああぁぁ……痛い痛い死ぬー! 死にますぅううう!」
慌てて戻って冒険者の人達に大笑いされたっけ。でも初心者はよくやることらしくて、彼らには見慣れた光景だったようだ。それでも大怪我をした冒険者が担ぎ込まれてきた時、私とレンスンは気絶するまで回復魔法を使ったなぁ。吐き戻すくらい気持ち悪くてその後一週間くらい二人で寝込んだけれど、その人は死なずに済んだ……そこから冒険者達はもっと優しくなったっけ。あれはアロウ様も褒めてくれた。
冒険者達も最初はアロウ様が少しでも離れると嫌味を言ってきたり、難癖を付けてくる輩もいたけれど、今は普通に接してくれる。
「坊ちゃんらは坊ちゃんらしく無理すんじゃねーぞ」
「西の森で大型の目撃情報あっから、行くんじゃねーぞ」
「いくらアロウの兄貴が強くても駄目だかんな?」
「南の沼に毒蛇出てるから寄るんじゃねぇぞ。毒はやべぇからな」
こんなことまで教えてくれるし、色々なことを支援してくれたりしている。
「ディーズ領に大型モンスター湧いたらしいけど、優先して倒してやったぞ」
「被害が出る前で良かったな」
なんだか私達の正体もバレているようだけど、そこはあえてぼかしたままにしているし、ディーズ領では冒険者に優しくするようにお願いしている……色々良い循環が生まれているようで父上はホクホク顔だ。
「ヨキシャとレンスンには私から護衛代を弾むよ」
「わお! 流石アロウ様! 太っ腹だ」
「わぁーい! 皆にお土産買えますねー!」
「ディーズ家の使用人達には侯爵からボーナスが出ているから、自分の家に土産を持って行くといい」
「うっひょう! ありがたい」
使用人達も全員交代で休みを貰い建国祭を満喫できるように取り計らって貰った。祭りなんて興味ない人達はさらに特別ボーナスが貰えるようで割と居残り枠が取り合いになっているらしい。
「はいっ!」
「デートの邪魔は致しません」
「致しませんっ」
「奢るよ?」
「一生ついていきます!」
「いきまーす!」
私達の休日の冒険者生活はのんびりで、休む日も多い。アロウ様が次の学園の休みはお祭りに行こうと誘ってくれた。アロウ様の巧みな罠にヨキシャとレンスンはあっさり嵌まっている……私は否定する要素がない! 楽しみだな。
「本当は貴族は混み合う街に出かけない方がいいが、我々は街の様子をかなり理解している。平民に紛れて楽しむ事もできるだろうし、身の守り方も知っているからね」
「そうですね。街の危険な所なんかも一通り把握しましたし、冒険者達とも結構顔なじみになれたから危なくなったら助けてくれるし」
「うんうん。冒険者って知らない人には冷たいけど、知り合ったら優しいよねぇ~」
「それはアウラリス様やレンスンがただで回復魔法かけてやってるからだろ」
「えへへ~練習もあるけど、そういう下心も確かにあるぅ~」
そうなのだ、私とレンスンは練習を兼ねて冒険者に回復魔法をかけていた。回復魔法の基礎はすぐに把握できたものの、やはり何度も使って練度が必要だということに気がついた。最初は失敗して傷を悪化させたこともたくさんあったけれど、今は悪化させることはなくなった。
「でも2回が精一杯ぃ~」
「レンスンだからなー」
レンスンはすぐに魔法を覚えた。レンスンの特技である聞いたことを忘れない特性を活かして覚えるのは早かった。しかし魔法量、まあMPが物凄く少なくて回数はあまり使えない。
「アウラリス様はたくさん使えるのにぃ~。もっと頑張りまぁす」
「ふふ、頑張りすぎて倒れてはいけないよ?」
「はぁい!」
私は逆に中々魔法を覚えることができなかった……でも講師にはこのくらいが普通だと言われたから、レンスンの特殊能力は素晴らしいってことなんだろう。代わりに覚えるとかなりの回数使うことができた……MPが大きいのかもしれない。必死だったせいもあるかもしれないけれど、今は小さな裂傷くらいはきれいに塞げるようになった……よし!
「アウリーも頑張りすぎてはいけないよ。魔法は使い過ぎると酷い頭痛に襲われて、三日は動けなくなるからね」
「気をつけます……」
実はこの酷い頭痛、レンスンと私は何度か経験している。私もレンスンも「いけるかな?」と、やらかしたのだ。最初は草原でやってしまい、アロウ様とヨキシャに慌てて担ぎ戻された……凄く怒られた……。
「限界を知っておくのは良いけれど、モンスターがいる街の外は駄目だ!」
「申し訳ありません……うっ」
「あぎゃぎゃああぁぁ……痛い痛い死ぬー! 死にますぅううう!」
慌てて戻って冒険者の人達に大笑いされたっけ。でも初心者はよくやることらしくて、彼らには見慣れた光景だったようだ。それでも大怪我をした冒険者が担ぎ込まれてきた時、私とレンスンは気絶するまで回復魔法を使ったなぁ。吐き戻すくらい気持ち悪くてその後一週間くらい二人で寝込んだけれど、その人は死なずに済んだ……そこから冒険者達はもっと優しくなったっけ。あれはアロウ様も褒めてくれた。
冒険者達も最初はアロウ様が少しでも離れると嫌味を言ってきたり、難癖を付けてくる輩もいたけれど、今は普通に接してくれる。
「坊ちゃんらは坊ちゃんらしく無理すんじゃねーぞ」
「西の森で大型の目撃情報あっから、行くんじゃねーぞ」
「いくらアロウの兄貴が強くても駄目だかんな?」
「南の沼に毒蛇出てるから寄るんじゃねぇぞ。毒はやべぇからな」
こんなことまで教えてくれるし、色々なことを支援してくれたりしている。
「ディーズ領に大型モンスター湧いたらしいけど、優先して倒してやったぞ」
「被害が出る前で良かったな」
なんだか私達の正体もバレているようだけど、そこはあえてぼかしたままにしているし、ディーズ領では冒険者に優しくするようにお願いしている……色々良い循環が生まれているようで父上はホクホク顔だ。
「ヨキシャとレンスンには私から護衛代を弾むよ」
「わお! 流石アロウ様! 太っ腹だ」
「わぁーい! 皆にお土産買えますねー!」
「ディーズ家の使用人達には侯爵からボーナスが出ているから、自分の家に土産を持って行くといい」
「うっひょう! ありがたい」
使用人達も全員交代で休みを貰い建国祭を満喫できるように取り計らって貰った。祭りなんて興味ない人達はさらに特別ボーナスが貰えるようで割と居残り枠が取り合いになっているらしい。
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