【完結】尻神様が降臨なされた。BL世界を何周もする俺の尻はミラクル!

鏑木 うりこ

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4周目 レオナルド編

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 ……目を開けると、同じ場所ではなかった……でも知っている。これは……

「せ、戦争が始まってる!」

 ドーンドーンと魔法が炸裂し、建物が壊れる音、あちこちから立ち昇る煙。泣き叫ぶ人の声……。怖い、なんてところに落としてくれたんだ!

「ど、どこへ、どこへ逃げたらいいんだ?そうだ、ティセルの治療院に……!」

 あそこならたくさん人が逃げ込んでいたし、最後まで攻撃されなかった!俺は一目散に3週目で慣れ親しんだティセルの治療院を目指した。幸いそう遠くない場所に落ちたようで、街並みは見た事がある場所だった。これなら間違えずにティセルの所に行けるはずだ。
 
 急ぎ過ぎて失敗した。

「町の奴がいるぞ!捕まえろ!」

「えっ!うわあああっ」

 俺は武装した兵士に囲まれてしまった……しかもこいつら、攻め込んできた国の兵士じゃないか!ひ、ひいい!殺される~!ま、まさか!まさかのバッドエンドなのか!?落ちてきてまだ10分も立ってないけど終わり!?これも周回に入るの?ダメ?ダメなの!?

「た、助け……たすけて……」

 流石の俺も怖くなって口から一人でに言葉が出ていた。怖いよ!戦争怖いよ。

「小僧か」「いや、そうでもないな」「どうする……?」「へへ、こいつ一人で逃げ遅れたんだ」

「ヤっちまうか」

 アッーーー!なんて意見の一致!?やばい!完全にバッドエンドパターンじゃないか!誰か助けてくれええええ!

「ひ!」

 俺は縮みあがるも、腰が抜けて立てなかった……お、俺、俺終わった……。

「大人しくしてりゃ殺しはしねえぜ……」「へっへっへ、可愛がってやるからな……」

「ひ……」

 兵士は5.6人いるだろうか……しかし、もしこいつらに俺がやられたらこいつら全員レベルアップしちゃうの?こんな奴らが?や、やばくないか!?でも、俺は立てなかった……。

「や、やめて……やめてください……」

 服を切り裂かれ、のしかかられる寸前で

「お前たち、何をしているんだ」

 声がかかった。こ、これは救いの声!

「助けてぇ……」

 俺は情けなく声を上げた。誰でもいい、こいつらを何とかしてくれ!

「ひっ!将軍!」 将軍?

「こ、これは、あのその!」 え、偉い人?

「あの、こ、こいつが誘ってきて!」 んなわけあるかい!情けなくも俺は涙と鼻水を垂らしてるぞ!ぐずっ

「お、お許しを……!」 お助けを~~~!

 結果から言うとたすけて貰った。この将軍様が軍紀違反の兵士たちをバッサリ俺の目の前で斬ったのだ。ぶしゃーっと吹き出す血に俺の恐怖はマックス振り切って、くたぁ~っと気を失ってしまったのだ。ほぼ全裸の俺を放置しておくわけにもいかず、将軍様は俺をマントに包んで自分の幕舎まで連れ帰ってきてくれたらしい。
 今その簡易ベッドの上で俺は目を覚ました所だ。はあ、どうしようこれから。勝手にうろつき回る訳にもいかなそうだし、服がない……。俺がきょろきょろしているとテントみたいなこの建物?の出入り口が動いて、将軍様がお帰りになった。

 ……あ、見たことある。こいつ攻略対象者だ……。

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