【完結】尻神様が降臨なされた。BL世界を何周もする俺の尻はミラクル!

鏑木 うりこ

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7周目 人間をやめるぞおおおお?

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 何か、何かおかしい……。この村、何かおかしい。俺が泊めてもらった家の人々は痩せて、そして怯えている。

「あ、あの!」

「ど、どうしたんですか……」

 何かを言い出そうとして止めるをさっきから繰り返している。うーん、あれ?もしかして誰かに脅されてる……?

「に、逃げて下さい!この村は魔物に支配されている!」

「えーーー!」

 酷い所に逃げ込んでしまった!

 コンコン。扉をノックする音。俺の泊まった家の人は青い顔を更に青くなる。外はもう真っ暗で出歩く時間は過ぎている。

「こんばんは、扉を開けて貰えませんか?」

 な、なんだ!言葉は丁寧なのに、恐ろしい。開けては行けないと全身が訴えているけれど、家の住人は扉へ向かった。

「すみません!すみません!旅の方!こうしないと私達が殺されてしまう!」

「ごめんなさい、本当にごめんなさい!うう……「伯爵、どうぞお入り下さい」」

 扉は無情に開け放たれ、身なりのいい青年が立っている。村に住んでいる者ではない。完全に貴族の出立ち。こ、これは、こいつは……パッケージで見たぞ!
 攻略対象者な上に……!

「ふふ、招かれねば入られぬ性とは言え、面倒な事ですね」

 真っ白な顔色浮いたように赤い唇、こいつは……

「吸血鬼だ!」

「おや?自己紹介もまだですのに、無作法な方だ」

 あーー!終わったー!また終わったー!スライムを倒してもレベルが上がる俺なのに、吸血鬼なんてどうする事も出来ない!

「ひい!人間やめたくない!」

「これはこれは、物分かりが良いですが、些か下品です。そう言う態度は私、感心しませんね」

 はぁ、とため息混じりに言うが、俺は人間で、目の前の奴は吸血鬼だ。

「そんな事言っても死にたくないし、人間もやめたくないけど、俺はレベル7だし!勝てないし!ここの家の人達だって死にたくないから、こんな事してんだろう!うわーん」

「わー!旅の人、本当にすみません!その通りですー!」

 全員で声を上げて泣いてしまう。

「うるさい!お黙りなさい」

「はいっ!」

 死にたくないから、俺は必死だよ!どうにか助かる道はないものか……い、妹!妹ぉーー!

《はーい!チュートリアルちゃんだよぉ!今回のモンスターは吸血鬼!ミク山はこべ先生の2番目にお気に入りの》

《ミク山先生の情報は良いから!人間をやめない方法は?!》

《ミク山先生おこだよ!そりゃお兄ちゃんには尻があるじゃん!尻で解決!え?なに、あーはこべ先生ぇーあ、マジすか行きまーす!じゃあねーお兄ちゃん!》

 あいつ途中からミク山先生となんか話始めたな?!俺は放置か?!おい!チュートリアル仕事しろ!

「ふふ、素直な人間だ。少しでも長生きしたければ私の言う事をきちんと聞く事です」

「はいっ!」

 俺は社長を前にした社員の如く姿勢を正して、吸血鬼の後ろについて歩いて行った。

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