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エマの曽祖母様に会いました。
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*国名をすっかり間違えておりました。修正しました。
休みの朝、私はエマとディアナを連れて転移魔法でエマの曽祖母様の元を訪ねた。
エマの母親の実家は男爵家だそうだ。だが、昔は伯爵家だったらしい。グランダキシン王国の時代は伯爵家だったのだろうか?
エマの曽祖母様は昔の本を沢山用意してくれていた。
「私も小さい頃に母から聞いただけなのです。母がまだ若い頃にグランダキシン王国はリーマス王国に攻め込まれ占領されたそうです。こちらの本はもう廃番になっているようですが、グランダキシン王国だった時代に出版された本なのでグランダキシンの話が色々載っています」
「曽祖母様、つかぬ事をお伺いしますが、ノルバスク家について何がご存知ありませんか?」
私は前世の私の家、ノルバスク家について聞いてみた。
「こちらをご覧ください」
エマの曽祖母様は本を開いた。
それはグランダキシン王国の貴族名鑑のようだった。
「母はよくこれを見ながら、グランダキシン王国がそのままあればうちは伯爵家だったのよと言っていました。あぁ、ここにノルバスク公爵家と書いてあります」
曽祖母様が指をさしたところを見るとノルバスク公爵家の人々の名前が書かれていた。
ミランダ 長女と書いてある。
「この先の新しい貴族名鑑はないのですか?」
私が曽祖母様に聞くと、曽祖母様ははっきりと話した。
「これが最後の名鑑です」
ということは、最後の国王はここに書いてあるセディール様ということか、あの時、王太子だったヘンドリック様は国王になっていないのか?
曽祖母様は立ち上がり、本棚から一冊の本を持ってきた。
「これはグランダキシン王国の最後が描かれた本です。リーマス王国に併合されてから出版された本なので、グランダキシン王国のことは良くは書いていないと思いますが読んでみられますか?」
「もちろんです。私はグランダキシン王国の最後が知りたいのです」
「もの好きですね。歴史の授業の課題か何かですか?」
曽祖母様はふっと笑った。
まさか前世の話をしても信じてくれないだろう。
詳しい話はあまり聞けなかったが、自分は持っていても仕方ないからとグランダキシン王国のことが載っている本を沢山くれた。
貴族名鑑を見ていると、やはりミランダ・ノルバスクもラーレ・メマリーもあの時に生きていたようだ。
「そういえば、私の母は若い頃、公爵家で侍女をしていたと聞いたことがあります」
別れ際に曽祖母様がぽつりと呟いた。
あの頃の私の侍女はメアリーという名前だった。メアリーは私が小さい頃から側についてくれていた。
まさかメアリーがエマの先祖?
「曽祖母様、もしやお母様のお名前はメアリーというのではありませんか?」
「あら、ご存知でしたか? 私の母はメアリーですよ」
「「メアリー!」」
私とディアナは口を揃えて淑女らしくない大声を出してしまった。
私達は曽祖母様にお礼を言い、また移動魔法で屋敷に戻った。
「まさか、エマとメアリーが繋がっているとは驚いたわ」
「ほんとに私もびっくりしたわ」
私とディアナが話しているとエマは怖い顔をしている。
「ミオリア様、ディアナ様、きちんと説明して下さいまし、私だけ何も知らないのは気持ちが悪いです」
それはそうだろう。
「話はするけど、ほんとに信じられない話なのよ」
前置きをした上でエマにも前世の話をしだした。
休みの朝、私はエマとディアナを連れて転移魔法でエマの曽祖母様の元を訪ねた。
エマの母親の実家は男爵家だそうだ。だが、昔は伯爵家だったらしい。グランダキシン王国の時代は伯爵家だったのだろうか?
エマの曽祖母様は昔の本を沢山用意してくれていた。
「私も小さい頃に母から聞いただけなのです。母がまだ若い頃にグランダキシン王国はリーマス王国に攻め込まれ占領されたそうです。こちらの本はもう廃番になっているようですが、グランダキシン王国だった時代に出版された本なのでグランダキシンの話が色々載っています」
「曽祖母様、つかぬ事をお伺いしますが、ノルバスク家について何がご存知ありませんか?」
私は前世の私の家、ノルバスク家について聞いてみた。
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それはグランダキシン王国の貴族名鑑のようだった。
「母はよくこれを見ながら、グランダキシン王国がそのままあればうちは伯爵家だったのよと言っていました。あぁ、ここにノルバスク公爵家と書いてあります」
曽祖母様が指をさしたところを見るとノルバスク公爵家の人々の名前が書かれていた。
ミランダ 長女と書いてある。
「この先の新しい貴族名鑑はないのですか?」
私が曽祖母様に聞くと、曽祖母様ははっきりと話した。
「これが最後の名鑑です」
ということは、最後の国王はここに書いてあるセディール様ということか、あの時、王太子だったヘンドリック様は国王になっていないのか?
曽祖母様は立ち上がり、本棚から一冊の本を持ってきた。
「これはグランダキシン王国の最後が描かれた本です。リーマス王国に併合されてから出版された本なので、グランダキシン王国のことは良くは書いていないと思いますが読んでみられますか?」
「もちろんです。私はグランダキシン王国の最後が知りたいのです」
「もの好きですね。歴史の授業の課題か何かですか?」
曽祖母様はふっと笑った。
まさか前世の話をしても信じてくれないだろう。
詳しい話はあまり聞けなかったが、自分は持っていても仕方ないからとグランダキシン王国のことが載っている本を沢山くれた。
貴族名鑑を見ていると、やはりミランダ・ノルバスクもラーレ・メマリーもあの時に生きていたようだ。
「そういえば、私の母は若い頃、公爵家で侍女をしていたと聞いたことがあります」
別れ際に曽祖母様がぽつりと呟いた。
あの頃の私の侍女はメアリーという名前だった。メアリーは私が小さい頃から側についてくれていた。
まさかメアリーがエマの先祖?
「曽祖母様、もしやお母様のお名前はメアリーというのではありませんか?」
「あら、ご存知でしたか? 私の母はメアリーですよ」
「「メアリー!」」
私とディアナは口を揃えて淑女らしくない大声を出してしまった。
私達は曽祖母様にお礼を言い、また移動魔法で屋敷に戻った。
「まさか、エマとメアリーが繋がっているとは驚いたわ」
「ほんとに私もびっくりしたわ」
私とディアナが話しているとエマは怖い顔をしている。
「ミオリア様、ディアナ様、きちんと説明して下さいまし、私だけ何も知らないのは気持ちが悪いです」
それはそうだろう。
「話はするけど、ほんとに信じられない話なのよ」
前置きをした上でエマにも前世の話をしだした。
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