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アルプラゾラム王国編
ノルスバン国でフェノバール公爵夫人と会いました
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約束の1ヶ月後、ミッシェル殿下と一緒に初めてノルスバン国、フェノバール領を訪れた。
フェノバール領は強力な結界が張られており、悪意を持つ人は入れない。そんな結界があるなんてびっくりした。
「この結界はアーサーが作ったの。天才魔導士よ」
ミディアローズ様はいたずらっ子のようにクスクス笑う。
「ミディア様、天才はやめて下さい」
黒いローブを着たイケおじが顔をしかめている。
「アーサーはいろんな魔道具の開発もしているし、後継者を作るために魔道具を作る人を養成する学校もやってるの」
ミディアローズ様は歩きながらいろんな人を紹介してくれる。
みんなイキイキと働いているようでとても活気があり、楽しそうだ。私の知っているレミニール王国ともアルプラゾラム王国とも違う雰囲気だ。
もちろんグランダキシン王国とも全く違う。
「今日は魔法医療学校でランチをする予定なの」
学校でランチ? ミディア様の案内で私達は魔法医療学校に到着した。白い大きな建物だ。
転移魔法で移動した玄関に黒髪で白いローブを着たイケメンが立っていた。
「ママ、遅いよ。デーアがお腹をすかせて機嫌が悪いんだ。何とかしてよ」
ママ? ママって? 大人なのにママ?
「もう、お客さんがいるのよ。ミオリア、これがうちの次男のジェット。元神様なの。今でも神様みたいなもんなんだけどね」
この人が噂の神様か。
「ジェット、こちらはミオリア。レミニール王国の令嬢で来季の新入生よ」
いや、まだはっきり決まってない。
「ミッシェル殿下、お久しぶりです。ミオリア嬢。ゆっくり見学していってください。私のおすすめは魔法医師科かな。君は魔法薬師科ではもう勉強することがないと思うよ。講師にきてほしいくらいだよ」
ジェット様はクククと笑う。
「いいわね。魔法薬師科で講師をしながら魔法医師科で学ぶなんて素敵」
「また、ママはひとりで盛り上がる。とりあえずランチにしよう。デーアがお腹すかして待ってる」
すっかりミディア様のペースだ。ミッシェル殿下は笑っているだけ。
「ミオリア、面白いだろう?」
「はい。神様にも会えましたし」
「まだまだいろんな人がいるよ。フェノバール公爵家の人だけでもかなり面白い。私は若い頃、フェノバールに留学していたんだ。ほんとは移住したいけど、クリスをほっとけないしね。早く誰かにノルバスク家の当主を譲ってもらって、クリスて一緒にフェノバールに住もうと思っているんだ」
「クリス様って、やっぱりお父様なんですか?」
「さぁ、どうだろうね」
ふふふと笑う。きっとクリス様はミランダのお父様なのだろう。そう言われてみたら雰囲気が似ている。
「ミオリアは今を生きてよ。誰が生まれ変わりとか気にしないで」
ミランダの声が聞こえた。
そうね。私はミオリア・リスミーだ。生まれ変わりに囚われていていけない。
「ここよ。ここは学校の中にあるレストランなの。この学校にはカフェが2軒、レストランが1軒あるの。もちろん学生は無料で食べ放題」
ミディア様はまるで学生のようにはじゃいでいる。
学校の中に無料で食べ放題のレストランやカフェがあるなんて驚きだ。
レミニールやアルプラゾラムの学校にあるのは学食。もちろん有料だし、メニューそんなに種類はない。
「ママ~! 遅いよ~! もうお腹ぺこぺこ!」
めちゃ綺麗な女性がママ~と叫んでいる。あの人がさっきジェット様が言っていたデーア様かな。
フェノバール領は強力な結界が張られており、悪意を持つ人は入れない。そんな結界があるなんてびっくりした。
「この結界はアーサーが作ったの。天才魔導士よ」
ミディアローズ様はいたずらっ子のようにクスクス笑う。
「ミディア様、天才はやめて下さい」
黒いローブを着たイケおじが顔をしかめている。
「アーサーはいろんな魔道具の開発もしているし、後継者を作るために魔道具を作る人を養成する学校もやってるの」
ミディアローズ様は歩きながらいろんな人を紹介してくれる。
みんなイキイキと働いているようでとても活気があり、楽しそうだ。私の知っているレミニール王国ともアルプラゾラム王国とも違う雰囲気だ。
もちろんグランダキシン王国とも全く違う。
「今日は魔法医療学校でランチをする予定なの」
学校でランチ? ミディア様の案内で私達は魔法医療学校に到着した。白い大きな建物だ。
転移魔法で移動した玄関に黒髪で白いローブを着たイケメンが立っていた。
「ママ、遅いよ。デーアがお腹をすかせて機嫌が悪いんだ。何とかしてよ」
ママ? ママって? 大人なのにママ?
「もう、お客さんがいるのよ。ミオリア、これがうちの次男のジェット。元神様なの。今でも神様みたいなもんなんだけどね」
この人が噂の神様か。
「ジェット、こちらはミオリア。レミニール王国の令嬢で来季の新入生よ」
いや、まだはっきり決まってない。
「ミッシェル殿下、お久しぶりです。ミオリア嬢。ゆっくり見学していってください。私のおすすめは魔法医師科かな。君は魔法薬師科ではもう勉強することがないと思うよ。講師にきてほしいくらいだよ」
ジェット様はクククと笑う。
「いいわね。魔法薬師科で講師をしながら魔法医師科で学ぶなんて素敵」
「また、ママはひとりで盛り上がる。とりあえずランチにしよう。デーアがお腹すかして待ってる」
すっかりミディア様のペースだ。ミッシェル殿下は笑っているだけ。
「ミオリア、面白いだろう?」
「はい。神様にも会えましたし」
「まだまだいろんな人がいるよ。フェノバール公爵家の人だけでもかなり面白い。私は若い頃、フェノバールに留学していたんだ。ほんとは移住したいけど、クリスをほっとけないしね。早く誰かにノルバスク家の当主を譲ってもらって、クリスて一緒にフェノバールに住もうと思っているんだ」
「クリス様って、やっぱりお父様なんですか?」
「さぁ、どうだろうね」
ふふふと笑う。きっとクリス様はミランダのお父様なのだろう。そう言われてみたら雰囲気が似ている。
「ミオリアは今を生きてよ。誰が生まれ変わりとか気にしないで」
ミランダの声が聞こえた。
そうね。私はミオリア・リスミーだ。生まれ変わりに囚われていていけない。
「ここよ。ここは学校の中にあるレストランなの。この学校にはカフェが2軒、レストランが1軒あるの。もちろん学生は無料で食べ放題」
ミディア様はまるで学生のようにはじゃいでいる。
学校の中に無料で食べ放題のレストランやカフェがあるなんて驚きだ。
レミニールやアルプラゾラムの学校にあるのは学食。もちろん有料だし、メニューそんなに種類はない。
「ママ~! 遅いよ~! もうお腹ぺこぺこ!」
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