21 / 28
大変なことになった(エリザベス視点)
しおりを挟む
なんでこんなことになったのだろう。私は死罪になるのだろうか。
この国は魔法が発達していないので魅了の魔法を使ってもバレないと思っていた。
そもそも王太子が私の魅力にハマらないのが悪いのよ。魅了の魔法なんてなくても、私は美人だし、スタイルだっていい。ナムーリ国でも私と結婚したい貴族は山程いるのよ。
でも、私は第3王女、高位貴族にしか嫁げない。うちの国の高位貴族はもうたいして良いのが残ってなかったのよね。
だったら他国の王族に嫁ぐって選択肢あるけど、うちみたいな弱小国の王女と結婚してもあんまりメリット無いからなかなか決まらなくて気がついたら22歳になっていたわ。売れ残りじゃない。
もうダメだと思っていたら、ラックノーラン王国の呪われた10年の話を聞いたのよ。
王太子は25歳でまだ独身で婚約者もいないっていうじゃない。
ラックノーラン王国は豊かな大国。ナムーリ国なんかよりめっちゃお金あるし、結婚したら贅沢し放題のはず。
今まで女っ気なくて女に飢えてる王太子を私の魅力で虜にしちゃおう。私が好みのタイプじゃなかったら魅了の魔法をかければいい。
いくら禁忌魔法で使えば死罪は免れないといっても、ラックノーラン王国で魅了の魔法を知る人なんかいないだろうし、きっと誰も気がつかないわ。そう思っていたのに。
「我が国は魔法がそれほど発達していないので、魅了の魔法を使ってもわからないと思っていたのか」
鉄格子の向こうで私の取り調べをしている男が苦々しい顔をしている。
「今どき、どんな魔法に疎い国でも対策くらいしてるもんですよ」
別の男が私を馬鹿にしたように見下ろしている。
「ナムーリ国はそんなことも知らないんですか? 王家はあなたが勝手にやったことで国は関係ないと言ってます。国の命令ではなく単独犯ということです。あなたはナムーリ国から見捨てられたみたいですよ」
お父様は私を見捨てた? まさか? 私に魅了の魔法でもなんでも使って王太子を落とせって言ったのはお父様なのに。
「父に…国王に命令されました。魅了の魔法でもなんでも使って王太子を落とせと」
私一人に罪を着せようとしたお父様が悪いわ。トカゲの尻尾切りなんてまっびりごめんよ。巻き添いにしてやるわ。
「国王の命令か?」
「はい」
「そうか、王太子や城の者を魔法で魅了し、傀儡にして我が国を乗っ取ろうとしたのだな」
えっ? いや、そこまでたいそうな話じゃないんだけど。
ただ、売れ残りの娘をなんとしてでも嫁にもらってもらえってだけの話なんだけど。
ヤバい。これは本当にヤバい。ナムーリ国滅んじゃうんじゃない?
「追って沙汰する」
男達は消えた。
弱小国の第3王女のくせに大国の王太子妃になろうなんて思うんじゃなかったわ。なんで魅了の魔法なんかつかっちゃったんだろう。
きっと私は焦ったんだろうな。王太子の婚約者が凄く若い子だったから。
売れ残りの私よりも若い子の方がいいに決まってる。しかもあんなに綺麗で可愛い。頭まよさそうだ。
あ~、誰か私を助けてくれないかな。そんなおおごとになるなんて思ってなかったのよ。
誰か私の話を聞いてほしい。私も父もそんな野心ないのよ~。
助けてよ~。誰か助けてよ~。
この国は魔法が発達していないので魅了の魔法を使ってもバレないと思っていた。
そもそも王太子が私の魅力にハマらないのが悪いのよ。魅了の魔法なんてなくても、私は美人だし、スタイルだっていい。ナムーリ国でも私と結婚したい貴族は山程いるのよ。
でも、私は第3王女、高位貴族にしか嫁げない。うちの国の高位貴族はもうたいして良いのが残ってなかったのよね。
だったら他国の王族に嫁ぐって選択肢あるけど、うちみたいな弱小国の王女と結婚してもあんまりメリット無いからなかなか決まらなくて気がついたら22歳になっていたわ。売れ残りじゃない。
もうダメだと思っていたら、ラックノーラン王国の呪われた10年の話を聞いたのよ。
王太子は25歳でまだ独身で婚約者もいないっていうじゃない。
ラックノーラン王国は豊かな大国。ナムーリ国なんかよりめっちゃお金あるし、結婚したら贅沢し放題のはず。
今まで女っ気なくて女に飢えてる王太子を私の魅力で虜にしちゃおう。私が好みのタイプじゃなかったら魅了の魔法をかければいい。
いくら禁忌魔法で使えば死罪は免れないといっても、ラックノーラン王国で魅了の魔法を知る人なんかいないだろうし、きっと誰も気がつかないわ。そう思っていたのに。
「我が国は魔法がそれほど発達していないので、魅了の魔法を使ってもわからないと思っていたのか」
鉄格子の向こうで私の取り調べをしている男が苦々しい顔をしている。
「今どき、どんな魔法に疎い国でも対策くらいしてるもんですよ」
別の男が私を馬鹿にしたように見下ろしている。
「ナムーリ国はそんなことも知らないんですか? 王家はあなたが勝手にやったことで国は関係ないと言ってます。国の命令ではなく単独犯ということです。あなたはナムーリ国から見捨てられたみたいですよ」
お父様は私を見捨てた? まさか? 私に魅了の魔法でもなんでも使って王太子を落とせって言ったのはお父様なのに。
「父に…国王に命令されました。魅了の魔法でもなんでも使って王太子を落とせと」
私一人に罪を着せようとしたお父様が悪いわ。トカゲの尻尾切りなんてまっびりごめんよ。巻き添いにしてやるわ。
「国王の命令か?」
「はい」
「そうか、王太子や城の者を魔法で魅了し、傀儡にして我が国を乗っ取ろうとしたのだな」
えっ? いや、そこまでたいそうな話じゃないんだけど。
ただ、売れ残りの娘をなんとしてでも嫁にもらってもらえってだけの話なんだけど。
ヤバい。これは本当にヤバい。ナムーリ国滅んじゃうんじゃない?
「追って沙汰する」
男達は消えた。
弱小国の第3王女のくせに大国の王太子妃になろうなんて思うんじゃなかったわ。なんで魅了の魔法なんかつかっちゃったんだろう。
きっと私は焦ったんだろうな。王太子の婚約者が凄く若い子だったから。
売れ残りの私よりも若い子の方がいいに決まってる。しかもあんなに綺麗で可愛い。頭まよさそうだ。
あ~、誰か私を助けてくれないかな。そんなおおごとになるなんて思ってなかったのよ。
誰か私の話を聞いてほしい。私も父もそんな野心ないのよ~。
助けてよ~。誰か助けてよ~。
164
あなたにおすすめの小説
【完結】モブ令嬢としてひっそり生きたいのに、腹黒公爵に気に入られました
22時完結
恋愛
貴族の家に生まれたものの、特別な才能もなく、家の中でも空気のような存在だったセシリア。
華やかな社交界には興味もないし、政略結婚の道具にされるのも嫌。だからこそ、目立たず、慎ましく生きるのが一番——。
そう思っていたのに、なぜか冷酷無比と名高いディートハルト公爵に目をつけられてしまった!?
「……なぜ私なんですか?」
「君は実に興味深い。そんなふうにおとなしくしていると、余計に手を伸ばしたくなる」
ーーそんなこと言われても困ります!
目立たずモブとして生きたいのに、公爵様はなぜか私を執拗に追いかけてくる。
しかも、いつの間にか甘やかされ、独占欲丸出しで迫られる日々……!?
「君は俺のものだ。他の誰にも渡すつもりはない」
逃げても逃げても追いかけてくる腹黒公爵様から、私は無事にモブ人生を送れるのでしょうか……!?
公爵令息様を治療したらいつの間にか溺愛されていました
Karamimi
恋愛
マーケッヒ王国は魔法大国。そんなマーケッヒ王国の伯爵令嬢セリーナは、14歳という若さで、治癒師として働いている。それもこれも莫大な借金を返済し、幼い弟妹に十分な教育を受けさせるためだ。
そんなセリーナの元を訪ねて来たのはなんと、貴族界でも3本の指に入る程の大貴族、ファーレソン公爵だ。話を聞けば、15歳になる息子、ルークがずっと難病に苦しんでおり、どんなに優秀な治癒師に診てもらっても、一向に良くならないらしい。
それどころか、どんどん悪化していくとの事。そんな中、セリーナの評判を聞きつけ、藁をもすがる思いでセリーナの元にやって来たとの事。
必死に頼み込む公爵を見て、出来る事はやってみよう、そう思ったセリーナは、早速公爵家で治療を始めるのだが…
正義感が強く努力家のセリーナと、病気のせいで心が歪んでしまった公爵令息ルークの恋のお話です。
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
【完結】6人目の娘として生まれました。目立たない伯爵令嬢なのに、なぜかイケメン公爵が離れない
朝日みらい
恋愛
エリーナは、伯爵家の6人目の娘として生まれましたが、幸せではありませんでした。彼女は両親からも兄姉からも無視されていました。それに才能も兄姉と比べると特に特別なところがなかったのです。そんな孤独な彼女の前に現れたのが、公爵家のヴィクトールでした。彼女のそばに支えて励ましてくれるのです。エリーナはヴィクトールに何かとほめられながら、自分の力を信じて幸せをつかむ物語です。
英雄の番が名乗るまで
長野 雪
恋愛
突然発生した魔物の大侵攻。西の果てから始まったそれは、いくつもの集落どころか国すら飲みこみ、世界中の国々が人種・宗教を越えて協力し、とうとう終息を迎えた。魔物の駆逐・殲滅に目覚ましい活躍を見せた5人は吟遊詩人によって「五英傑」と謳われ、これから彼らの活躍は英雄譚として広く知られていくのであろう。
大侵攻の終息を祝う宴の最中、己の番《つがい》の気配を感じた五英傑の一人、竜人フィルは見つけ出した途端、気を失ってしまった彼女に対し、番の誓約を行おうとするが失敗に終わる。番と己の寿命を等しくするため、何より番を手元に置き続けるためにフィルにとっては重要な誓約がどうして失敗したのか分からないものの、とにかく庇護したいフィルと、ぐいぐい溺愛モードに入ろうとする彼に一歩距離を置いてしまう番の女性との一進一退のおはなし。
※小説家になろうにも投稿
婚約解消をしたら、隣国で素敵な出会いがありました。
しあ
恋愛
「私との婚約を解消して欲しい」
婚約者のエーリッヒ様からそう言われたので、あっさり承諾をした。
あまりにもあっさり承諾したので、困惑するエーリッヒ様を置いて、私は家族と隣国へ旅行へ出かけた。
幼い頃から第1王子の婚約者という事で暇なく過ごしていたので、家族旅行なんて楽しみだ。
それに、いった旅行先で以前会った男性とも再会できた。
その方が観光案内をして下さると言うので、お願いしようと思います。
乙女ゲームの悪役令嬢の兄の婚約者に転生しましたが傷物になったので退場を希望します!
ユウ
恋愛
平凡な伯爵令嬢のリネットは優しい婚約者と妹と穏やかで幸福な日々を送っていた。
相手は公爵家の嫡男であり第一王子殿下の側近で覚えもめでたく社交界の憧れの漆黒の騎士と呼ばれる貴族令息だった。
結婚式前夜、婚約者の妹に会いに学園に向かったが、そこで事件が起きる。
現在学園で騒動を起こしている第二王子とその友人達に勘違いから暴行を受け階段から落ちてしまう…
その時に前世の記憶を取り戻すのだった…
「悪役令嬢の兄の婚約者って…」
なんとも微妙なポジション。
しかも結婚前夜で傷物になる失態を犯してしまったリネットは婚約解消を望むのだが、悪役令嬢の義妹が王子に婚約破棄を突きつける事件に発展してしまう。
【完結】何故こうなったのでしょう? きれいな姉を押しのけブスな私が王子様の婚約者!!!
りまり
恋愛
きれいなお姉さまが最優先される実家で、ひっそりと別宅で生活していた。
食事も自分で用意しなければならないぐらい私は差別されていたのだ。
だから毎日アルバイトしてお金を稼いだ。
食べるものや着る物を買うために……パン屋さんで働かせてもらった。
パン屋さんは家の事情を知っていて、毎日余ったパンをくれたのでそれは感謝している。
そんな時お姉さまはこの国の第一王子さまに恋をしてしまった。
王子さまに自分を売り込むために、私は王子付きの侍女にされてしまったのだ。
そんなの自分でしろ!!!!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる