【完結】転生の次は召喚ですか? 私は聖女なんかじゃありません。いい加減にして下さい!

金峯蓮華

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結界を張る

 いよいよブランケンハイムでの結界張り替え作業の日が来た。

 私はゲオルグやアロイス殿下と一緒に結界を維持する魔道具を作った。結界を張った後はそこに一定の魔力を補充する。
 日本でいっとき流行った24時間循環温浴システムみたいなものだ。結界の魔力が循環し永遠に強いまま維持できる。まぁ、保険のために数年に一度はメンテナンスする手筈だ。

 今日はみんなで今の結界の外に新しい結界を張る。

 100人近くの人が集まり、ブランケンハイム領と隣国の境近くに立つ。

 そしてみんなで一斉に結界を張る。

 透明の結界が生きているかのように地面から生え出し空に向かい伸びる。分厚くて強いが弾力性がある結界を張っていく。透明なので普通の人には見えないが、私達には良い結界が張れているとしっかり見える。

 結界を張りながら、浄化魔法が使える人は結界に浄化魔法もかけていく。

 この土地の結界の外にあった瘴気を浄化していく。
 これで小さなミトコンドリア並みの魔獣も消滅させる。
 前の聖女はこれを一人でやってのけたのだな。大変だっただろう。
 これからはみんなでやる。この国に来てから私の持っているいろんな知識を広め、できる人を増やした。

 これなら私がいなくなっても大丈夫だ。

 ぐんぐん伸びた結界は国を取り囲む様にドーム状になった。

 しっかり張れたことを確認し、元の結界を消滅させた。

 100人近くの人達が入れ替わりで3日3晩かかったブランケンハイム領の結界の張り替えは終わった。

「皆さん、お疲れ様でした。食事の用意ができているので食べて下さいね」

 ジークママや、リュディガーの奥さん、領地の奥さん達が炊き出しをしてくれている。
 この地には炊き出しというものは無かったのだが、ジークママにお願いして、スープやシチュー、サンドイッチを沢山作ってもらった。

「アイリ様、炊き出しいいですわね。お祭りみたいですわ」

「お手軽で食べやすいし、何より美味しいです」

 みんな口々に話している。

 おにぎりとお味噌があるともっといいのに。

 お米やお味噌作りたいなぁ。農家の人と相談してみるか。

 おっと、私は日本に帰るのだった。忘れてしまいそうになるわ。

 少し落ち着いたら次の領地でまた結界張りだ。医師や薬師との勉強会もある。
忙しいなぁ。

「アイリ殿、少し休んだほうがいい。顔色が悪いぞ」

 いきなりジークヴァルトに抱き上げられた。

「母上、アイリ殿を休ませる」

「そうね。邸の中に」

 魔力をかなり使ったのでちょっと眠い。

 私は瞼をとじた。
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