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7話 泉
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森の奥の泉までは魔法で移動した。さすがに全員の移動は無理なので、個人で移動する。
「みんな揃ったか?」
俺はみんなに声をかけた。
ロルフは騎士達を点呼している。魔導士達はキースが点呼する。
「おぅ、みんな揃ってるぜ」
「こっちも大丈夫だ」
ふたりの声に安心して歩みをすすめる。
泉に近づくにつれ、瘴気が強くなり、鼠色の世界に入り込んだようだ。
キースの肩に乗っているツェツィーが魔法で瘴気を祓い始めた。
「こんなんじゃ見えないよ。さすが弱っちぃくても数が多いから瘴気が濃いんだね」
「そうだな。こんなに濃い瘴気は久しぶりだ。まさかと思うけど、泉の中に大物が潜んでいたりしてな」
俺の言葉にロルフは苦々しい顔をした。
「勘弁してくれよ。俺、水中戦は苦手なんだよ」
ロルフはクマの癖に水が苦手だ。
それを聞いていたツェツィーは怪訝な顔をしている。
「いつもどおり私が入るよ。ロルフ入ったことないじゃん」
俺とツェツィーは魔法で水の中でも呼吸ができる。
「今回も俺とツェツィーが泉に潜る。お前達は湧き出てくる魔獣を斬ってくれ。元が治れば魔獣もこれ以上は出ないはずだ」
泉まではあと少しだ。瘴気を祓いながら歩いていると泉が見えてきた。
泉は濃い茶色をしていて、独特の瘴気の濃い匂いが漂う。大小の泡がパカンパカンと弾けては消える。
やっぱり普通じゃない。
一緒に来た地元の騎士団は初めて見るのだろう。あまりの気持ち悪さに吐いている者や倒れる者もいる。そりゃそうだろう。
俺達も慣れているが見たいものではない。
「リオ、行くよ」
ツェツィーが俺の手を掴み引っ張る。
いきなりかよ。こんなどろどろの泉というより沼と言った方がいいようなところに、真っ白なもふもふの子グマが飛び込むのかよ。
まぁ、あがってきたら浄化魔法と風魔法で元通りの白クマに戻るんだけどな。
泉の中は水面と同じ色で全く見えない。ツェツィーと俺はどんどん瘴気を浄化していく。
俺はツェツィーに手をひかれ、どんどん底へと進む。
水の澱みはかなりマシになってきた。あとは湧き出ている場所を浄化すればいけるか。
どんどん潜っていく。思ったより泉は深い。
「リオ、あれだ!」
ツェツィーが指差す方向を見た。
底にある泉が湧き出て入り場所を見つけた。
どうやら俺の予想が当たってしまったようだ。俺達は驚愕し、固まってしまった。
いらぬ予想なんてしなければよかったと後悔した。
「みんな揃ったか?」
俺はみんなに声をかけた。
ロルフは騎士達を点呼している。魔導士達はキースが点呼する。
「おぅ、みんな揃ってるぜ」
「こっちも大丈夫だ」
ふたりの声に安心して歩みをすすめる。
泉に近づくにつれ、瘴気が強くなり、鼠色の世界に入り込んだようだ。
キースの肩に乗っているツェツィーが魔法で瘴気を祓い始めた。
「こんなんじゃ見えないよ。さすが弱っちぃくても数が多いから瘴気が濃いんだね」
「そうだな。こんなに濃い瘴気は久しぶりだ。まさかと思うけど、泉の中に大物が潜んでいたりしてな」
俺の言葉にロルフは苦々しい顔をした。
「勘弁してくれよ。俺、水中戦は苦手なんだよ」
ロルフはクマの癖に水が苦手だ。
それを聞いていたツェツィーは怪訝な顔をしている。
「いつもどおり私が入るよ。ロルフ入ったことないじゃん」
俺とツェツィーは魔法で水の中でも呼吸ができる。
「今回も俺とツェツィーが泉に潜る。お前達は湧き出てくる魔獣を斬ってくれ。元が治れば魔獣もこれ以上は出ないはずだ」
泉まではあと少しだ。瘴気を祓いながら歩いていると泉が見えてきた。
泉は濃い茶色をしていて、独特の瘴気の濃い匂いが漂う。大小の泡がパカンパカンと弾けては消える。
やっぱり普通じゃない。
一緒に来た地元の騎士団は初めて見るのだろう。あまりの気持ち悪さに吐いている者や倒れる者もいる。そりゃそうだろう。
俺達も慣れているが見たいものではない。
「リオ、行くよ」
ツェツィーが俺の手を掴み引っ張る。
いきなりかよ。こんなどろどろの泉というより沼と言った方がいいようなところに、真っ白なもふもふの子グマが飛び込むのかよ。
まぁ、あがってきたら浄化魔法と風魔法で元通りの白クマに戻るんだけどな。
泉の中は水面と同じ色で全く見えない。ツェツィーと俺はどんどん瘴気を浄化していく。
俺はツェツィーに手をひかれ、どんどん底へと進む。
水の澱みはかなりマシになってきた。あとは湧き出ている場所を浄化すればいけるか。
どんどん潜っていく。思ったより泉は深い。
「リオ、あれだ!」
ツェツィーが指差す方向を見た。
底にある泉が湧き出て入り場所を見つけた。
どうやら俺の予想が当たってしまったようだ。俺達は驚愕し、固まってしまった。
いらぬ予想なんてしなければよかったと後悔した。
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