【完結】巻き戻したのだから何がなんでも幸せになる! 姉弟、母のために頑張ります!

金峯蓮華

文字の大きさ
3 / 11

あれ?(ブランシュ視点)

「お嬢様、早く起きてくださいまし、いつまで寝ていらっしゃるのですか?」

 あれ? マイア? マイアは確か私が結婚してすぐに流行病で亡くなったはず。

 あぁ、そうか。ここは天国か? 

「お嬢様、寝ぼけていらっしゃるのですか? しっかりしてくださいまし」

 私はしっかり目を開けて周りを見た。ここは結婚前に住んでいた屋敷の私の部屋?

 私死んだんじゃなかったの? 

 確かオスカー様に刺されて凄い出血だったような? 

 凄く痛かったような気もする。

 みんなに見送られたんじゃなかったのかしら? あれは夢だったの?

「ブランシュ、まだ寝てるのかい? 早く起きて一緒に朝食を食べよう」

 ん? 誰だ? 

 痛い、急に頭に激痛が走った。

 割れそうだ。

 私の頭の中を走るように記憶が舞う。

「ブランシュ、大丈夫か?」

「お兄様、だ、大丈夫ですわ。ちょっと頭が痛いだけです」

「ブランシュ……」

 お兄様は私の顔を両手で挟み涙ぐんでいる。

 お兄様? 

 お兄様は確か私が5歳の時に流行病で亡くなったはず、でも私、普通にお兄様って呼んでるわね? 

私は気になりお兄様に今の年齢を聞いてみることにした。

 どう見てもお兄様は5歳じゃないわ。

「お兄様、今いくつなのですか?」

「私か? 13歳だよ。ブランシュは今10歳だ」

 10歳? 何で? 訳がわからない。

 夢ね。きっとこれは夢だわ。

 夢ならもう覚めないで。幸せなまででいたいわ。

 私はマイアに手伝ってもらい朝の支度を済ませ、ダイニングに向かった。

 そういえば昨日から父母は領地に戻っていていないのだったな。

 頭が痛くなるたびに今の記憶がなんとなく入ってくる。

 変な感じだわ。

「ブランシュおはよう。お寝坊さんね」

美少女に声をかけられた。誰?

「お姉様おはようございます。今日はたまたまですわ。明日からちゃんと起きます」

 あれ? お姉様? 私、お姉様って言ってるわ。お姉様なんていたかしら?

 やっぱり夢だな。

 この世界には小さい頃に亡くなったお兄様やいるはずのないお姉様がいる。

 この世界にいれば、オスカー様と結婚しなくてもいいかもしれない。いや、絶対したくない。結婚の申し込みが来る前にクロヴィス様と婚約しよう。

 クロヴィス様……

 クロヴィス様はこの世界にいるのだろうか?

 私とクロヴィス様が初めて会ったのはいつだったかしら?

 クロヴィス様に会いたい。

 私は巻き戻る前の記憶を思い出そうとしていた。

感想 4

あなたにおすすめの小説

公爵令嬢は結婚前日に親友を捨てた男を許せない

有川カナデ
恋愛
シェーラ国公爵令嬢であるエルヴィーラは、隣国の親友であるフェリシアナの結婚式にやってきた。だけれどエルヴィーラが見たのは、恋人に捨てられ酷く傷ついた友の姿で。彼女を捨てたという恋人の話を聞き、エルヴィーラの脳裏にある出来事の思い出が浮かぶ。 魅了魔法は、かけた側だけでなくかけられた側にも責任があった。 「お兄様がお義姉様との婚約を破棄しようとしたのでぶっ飛ばそうとしたらそもそもお兄様はお義姉様にべた惚れでした。」に出てくるエルヴィーラのお話。

(完)婚約破棄ですか? なぜ関係のない貴女がそれを言うのですか? それからそこの貴方は私の婚約者ではありません。

青空一夏
恋愛
グレイスは大商人リッチモンド家の娘である。アシュリー・バラノ侯爵はグレイスよりずっと年上で熊のように大きな体に顎髭が風格を添える騎士団長様。ベースはこの二人の恋物語です。 アシュリー・バラノ侯爵領は3年前から作物の不作続きで農民はすっかり疲弊していた。領民思いのアシュリー・バラノ侯爵の為にお金を融通したのがグレイスの父親である。ところがお金の返済日にアシュリー・バラノ侯爵は満額返せなかった。そこで娘の好みのタイプを知っていた父親はアシュリー・バラノ侯爵にある提案をするのだった。それはグレイスを妻に迎えることだった。 年上のアシュリー・バラノ侯爵のようなタイプが大好きなグレイスはこの婚約話をとても喜んだ。ところがその三日後のこと、一人の若い女性が怒鳴り込んできたのだ。 「あなたね? 私の愛おしい殿方を横からさらっていったのは・・・・・・婚約破棄です!」 そうしてさらには見知らぬ若者までやって来てグレイスに婚約破棄を告げるのだった。 ざまぁするつもりもないのにざまぁになってしまうコメディー。中世ヨーロッパ風異世界。ゆるふわ設定ご都合主義。途中からざまぁというより更生物語になってしまいました。 異なった登場人物視点から物語が展開していくスタイルです。

《完結》悪女と噂されたわたくしのざまぁ

ヴァンドール
恋愛
悪女と噂のわたくしとの結婚なら、どれほど軽んじても問題はないと思っていた旦那様。 ところが……。

能ある妃は身分を隠す

赤羽夕夜
恋愛
セラス・フィーは異国で勉学に励む為に、学園に通っていた。――がその卒業パーティーの日のことだった。 言われもない罪でコンペーニュ王国第三王子、アレッシオから婚約破棄を大体的に告げられる。 全てにおいて「身に覚えのない」セラスは、反論をするが、大衆を前に恥を掻かせ、利益を得ようとしか思っていないアレッシオにどうするべきかと、考えているとセラスの前に現れたのは――。

やさしい・悪役令嬢

きぬがやあきら
恋愛
「そのようなところに立っていると、ずぶ濡れになりますわよ」 と、親切に忠告してあげただけだった。 それなのに、ずぶ濡れになったマリアナに”嫌がらせを指示した張本人はオデットだ”と、誤解を受ける。 友人もなく、気の毒な転入生を気にかけただけなのに。 あろうことか、オデットの婚約者ルシアンにまで言いつけられる始末だ。 美貌に、教養、権力、果ては将来の王太子妃の座まで持ち、何不自由なく育った箱入り娘のオデットと、庶民上がりのたくましい子爵令嬢マリアナの、静かな戦いの火蓋が切って落とされた。

愛を語れない関係【完結】

迷い人
恋愛
 婚約者の魔導師ウィル・グランビルは愛すべき義妹メアリーのために、私ソフィラの全てを奪おうとした。 家族が私のために作ってくれた魔道具まで……。  そして、時が戻った。  だから、もう、何も渡すものか……そう決意した。

姉の所為で全てを失いそうです。だから、その前に全て終わらせようと思います。もちろん断罪ショーで。

しげむろ ゆうき
恋愛
 姉の策略により、なんでも私の所為にされてしまう。そしてみんなからどんどんと信用を失っていくが、唯一、私が得意としてるもので信じてくれなかった人達と姉を断罪する話。 全12話

王太子殿下が私を諦めない

風見ゆうみ
恋愛
公爵令嬢であるミア様の侍女である私、ルルア・ウィンスレットは伯爵家の次女として生まれた。父は姉だけをバカみたいに可愛がるし、姉は姉で私に婚約者が決まったと思ったら、婚約者に近付き、私から奪う事を繰り返していた。 今年でもう21歳。こうなったら、一生、ミア様の侍女として生きる、と決めたのに、幼なじみであり俺様系の王太子殿下、アーク・ミドラッドから結婚を申し込まれる。 きっぱりとお断りしたのに、アーク殿下はなぜか諦めてくれない。 どうせ、姉にとられるのだから、最初から姉に渡そうとしても、なぜか、アーク殿下は私以外に興味を示さない? 逆に自分に興味を示さない彼に姉が恋におちてしまい…。 ※史実とは関係ない、異世界の世界観であり、設定はゆるゆるで、ご都合主義です。