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ファミレス編
絶倫は何発目から?の巻
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「僕は市川向葵《いちかわあおい》サラサラツヤツヤの美しい黒髪が印象的な歯科技工士の二十三歳」
「ぼ、ぼくは飯塚虎丸《いいづかとらまる》。全然名前と合わない見た目の同じく二十三歳の保育士ですっ」
「オレは浅間ユウで~す!二丁目のプリンスでっす!あ。年齢は不詳って事に!」
(合唱)「せーの!三人合わせて総受けレンジャーでぇ~っす!ジャン!」(あなたが頭に浮かんだ馬鹿っぽいキメポーズ)
「~~って!こんな馬鹿みたいな出し物僕は嫌だ!」
そう最初にのたまわったのは向葵だった。切長の目が一層細く、軽蔑したように釣り上がりユウを睨んだ。
「何だかコレって結婚式の余興じゃ無くて、その、げ、ゲイバーのショータイムみたいで…ぼ、ぼく恥ずかしいよぉ」
既に虎丸は涙目で、非難するようにふるふる震えながら大きな瞳でユウを見上げた。
「何だよっ!何なんだよ二人ともその目は!オレが悪いの?!だったらさーお前らも何か考えろよ!」
結局出だしで躓いて、さっきからここから話がちっとも進まない。
髪を青く染めているユウはいかにも水商売風で真っ昼間のファミレスでは悪目立ちだ。
さっきから店内のブース席でまるで女子会のような騒がしさで見た目は可愛い三人の男の子たちがさっきから知人の結婚式の余興の打ち合わせに不毛な話し合いを続けていた。
「あ、あのコーヒーお代わりいかがですか?」
もう小一時間もコーヒー一杯で居座る三人に二回目のお代わりを店員が勧めに来た。
「僕要らない」
「あ、ぼくはお願いします」
「オレもオレも!あ、それからポテト追加で!」
「ええ?!食べていただけるんですか?!有難うございます!只今お持ちいたしますっ」
思いがけずの注文に店員はやけに張り切って厨房へと小走りに消えた。
「ユウ、追加注文なんてするなよ。あと少しで攻め組が合流して寿司食べに行くんだろう?」
そう向葵が嗜めたのには訳がある。
この日受け組三人とパートナーの攻め組三人はこれからトリプルデートの予定なのだ。
攻め組が来るより少し早く集まって、出し物会議をしようと受け組三人は先にファミレスに集合していたのだった。
「はあ…っ、今日はくるくる寿司じゃ無くて高級寿司なんだっけ」
高級寿司だと言うのに虎丸は浮かない顔でため息をついた。
「何だよ虎丸君は寿司嫌い?オレは大好き!」
「ぼくだって好きだよ。好きだけど…今日はちょっと…その体調が悪いって言うか…」
モジモジと煮え切らない虎丸を横目にフフンと向葵は鼻を鳴らし、サラサラ黒髪を掻き上げた。
「昨夜ヤリ過ぎたんだよな?」
「ええ?!ヤリ過ぎ?ヤリ過ぎで何で腹にくんだよ?」
「シーシー!声が大きいよっ!二人とも!」
「虎丸君は鳴瀬さんの〇〇(ピー)でお腹が一杯」
「〇〇(ピー)で腹にくんのか?!初めて聞いた!」
やめてよ!と顔を真っ赤にした虎丸がこれ以上聞いていられずに二人の口を手で塞いだ。
ピーな鳴瀬とは塾講師をやっている虎丸の彼氏だ。
「…いったいどんだけヤったんだ…?鳴瀬さんは絶倫なのか?」
ユウの下世話アンテナがピコピコ働いた。虎丸はますます顔を真っ赤にして俯き弱々しい声で二人に尋ねた。
「み、みんなエッチ一回で何発くらい…その…だ、出すの?」
「え、オレのとこは二発くらいだな、向葵んとこは?」
「何で僕が答えなきゃならないんだ!」
そう言いつつも向葵は 「うんと濃いやつ一発で満足だ」とやや自慢げな顔をした。
「で、お前は何発なんだよ?」
「……な、七発…」
おずおずと小声で虎丸が恥ずかしげに答えた。
一回で七発。
コレが絶倫がどうか分からなかったが向葵とユウ、二人ともゴクリと生唾を呑んで絶句した。
「ぼ、ぼくは飯塚虎丸《いいづかとらまる》。全然名前と合わない見た目の同じく二十三歳の保育士ですっ」
「オレは浅間ユウで~す!二丁目のプリンスでっす!あ。年齢は不詳って事に!」
(合唱)「せーの!三人合わせて総受けレンジャーでぇ~っす!ジャン!」(あなたが頭に浮かんだ馬鹿っぽいキメポーズ)
「~~って!こんな馬鹿みたいな出し物僕は嫌だ!」
そう最初にのたまわったのは向葵だった。切長の目が一層細く、軽蔑したように釣り上がりユウを睨んだ。
「何だかコレって結婚式の余興じゃ無くて、その、げ、ゲイバーのショータイムみたいで…ぼ、ぼく恥ずかしいよぉ」
既に虎丸は涙目で、非難するようにふるふる震えながら大きな瞳でユウを見上げた。
「何だよっ!何なんだよ二人ともその目は!オレが悪いの?!だったらさーお前らも何か考えろよ!」
結局出だしで躓いて、さっきからここから話がちっとも進まない。
髪を青く染めているユウはいかにも水商売風で真っ昼間のファミレスでは悪目立ちだ。
さっきから店内のブース席でまるで女子会のような騒がしさで見た目は可愛い三人の男の子たちがさっきから知人の結婚式の余興の打ち合わせに不毛な話し合いを続けていた。
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「僕要らない」
「あ、ぼくはお願いします」
「オレもオレも!あ、それからポテト追加で!」
「ええ?!食べていただけるんですか?!有難うございます!只今お持ちいたしますっ」
思いがけずの注文に店員はやけに張り切って厨房へと小走りに消えた。
「ユウ、追加注文なんてするなよ。あと少しで攻め組が合流して寿司食べに行くんだろう?」
そう向葵が嗜めたのには訳がある。
この日受け組三人とパートナーの攻め組三人はこれからトリプルデートの予定なのだ。
攻め組が来るより少し早く集まって、出し物会議をしようと受け組三人は先にファミレスに集合していたのだった。
「はあ…っ、今日はくるくる寿司じゃ無くて高級寿司なんだっけ」
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「何だよ虎丸君は寿司嫌い?オレは大好き!」
「ぼくだって好きだよ。好きだけど…今日はちょっと…その体調が悪いって言うか…」
モジモジと煮え切らない虎丸を横目にフフンと向葵は鼻を鳴らし、サラサラ黒髪を掻き上げた。
「昨夜ヤリ過ぎたんだよな?」
「ええ?!ヤリ過ぎ?ヤリ過ぎで何で腹にくんだよ?」
「シーシー!声が大きいよっ!二人とも!」
「虎丸君は鳴瀬さんの〇〇(ピー)でお腹が一杯」
「〇〇(ピー)で腹にくんのか?!初めて聞いた!」
やめてよ!と顔を真っ赤にした虎丸がこれ以上聞いていられずに二人の口を手で塞いだ。
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「…いったいどんだけヤったんだ…?鳴瀬さんは絶倫なのか?」
ユウの下世話アンテナがピコピコ働いた。虎丸はますます顔を真っ赤にして俯き弱々しい声で二人に尋ねた。
「み、みんなエッチ一回で何発くらい…その…だ、出すの?」
「え、オレのとこは二発くらいだな、向葵んとこは?」
「何で僕が答えなきゃならないんだ!」
そう言いつつも向葵は 「うんと濃いやつ一発で満足だ」とやや自慢げな顔をした。
「で、お前は何発なんだよ?」
「……な、七発…」
おずおずと小声で虎丸が恥ずかしげに答えた。
一回で七発。
コレが絶倫がどうか分からなかったが向葵とユウ、二人ともゴクリと生唾を呑んで絶句した。
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