即席異世界転移して薬草師になった

黒密

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第1章 運命

第五話 新天地

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 はぁ、一体どれだけ歩いただろう。
 少なくとzも二時間は、歩いていた。
 しかし、奥の方を見ると海と港が見えてきた。
 俺とリアンは、レイズニアの時みたいに通行証を門番に見せて、中に入った。

「すごい船だな」

 そこには木造の大きな客船が停まっていた。
 今からこれに乗ると思うと俺は凄く楽しみだな、と思った。
 俺達は銀貨二枚で二人分のチケットを買い行き、近くの広場で昼食を食べた。

「これはあなたが作ったの?」
「いや、これはレイズニアの宿の友人が作ってくれたんだよ、確か君とあまり変わらないくらいだったと思うよ」

 そう言うとリアンは、何か難しい事を考えている様な表情をしたいた。
 そして、俺達は昼食を食べ終えると船に乗り込み、船のサイドデッキから海を眺めていた。

 その途中で、リアンに変な事を聞かれた。

「その友人って女の人?」
「え? そうだけど」

 そう言うと、彼女は少し不機嫌そうな顔をした。

「えっ、俺なんか悪いこと言った?」

 俺がそう聞くと、彼女はそっぽを向いた。

「いいえ、何でもないわ」

 彼女は、そう言って船の中に入っていった。
 彼女を追いかけるように、俺も中へ入った。

「え~と、俺の部屋はどこだ?」

 中に入り、地図を見るとこの船には、十位の客用の個室があるようだ。
 俺は、チケットに書いてある番号を見ると一丸二と書いてあった。

「さてと、部屋に入るか」

 俺は中に入ると、目の前には着替え中のリアンが俺の部屋にいた。
 これは目に焼き付けなければ。
 そう思っていると、顔にリアンの拳による鉄拳制裁を食らった。
 相手は、女の魔法使いなのに無茶苦茶痛い。

「いや、ホントにごめん」

 俺はひたすらリアンに謝っていた。
 何て言うか、俺は自分の部屋に入っただけなのだ。

「いや、気にしないでよ、私が間違えてあなたの部屋で着替えたのが原因だし」

 しかし、これでは俺の気がすまないのだ。
 そう言うと、彼女はある条件を出した。

「じゃあ一つお願いを聞いてもらってもいい?」
「ああ、何でも言ってくれ」

 といっても、ある程度の事は出来るが、あまりにも無茶なお願いは無理だからやれるだけやろうと思う。

「いや、まだ後でいいの、でも絶対守ってね」

 そう言うと、リアンは自分の部屋に戻っていった。
 エレアの時のようにリアンの顔が少し赤かった気がした。
 さてと、少し時間があるから薬でも作るかな。

 俺は、取り敢えずランク三解毒薬を三個作った。
 使うかは分からないが、持っていて損は無いだろう。
 そう思っていると、時計が十七時を指していた。

 俺は食堂に向かい夕食を食べた。
 エレアの手作り料理程ではないが、それなりに味は良く腹は膨れた。

 俺は、サイドデッキに行って外の空気を吸って遠くを見ているとリアンが隣に来た。

「何を見ているの?」
「いや、ただ少し考え事をしていたんだ」
「考え事?」

 リアンは、首を傾げた。

「何を考えているか分からないけど、力になれることがあれば何でも言ってね、私の条件はこれだけだよ」

 何だか凄く申し訳ないと深底思った。
 それと同時に、可愛いなぁとも思った。

 俺は、そのあと部屋に戻って眠りについた。
 その夢の中で、何故かまた俺はユーリに会った。

「やあ、新しい土地に行くみたいだね」

 ああっ取り敢えずいく宛もないし、新しい薬の事とか知れたらな、と思っている。

「君に薬の知識は与えたから見る必要はないんじゃないかな? 実際に見たことがなくても、失敗することは無いよ」

 いや、確かにそうなのだが、やはり生で見たいって言うのが本音だ。
 ちなみに、見ようとしているのはランク四の丸薬タイプの薬だ。
 丸薬なら飲みやすいし薬の数を圧縮でき、より効果の高いものを作れるのだ。

「まあ、君が上手くいっているならいいんだけどね」

 すると視界がぼやけ始めた。

「ハッ......!」

 俺は、目が覚めた。

「飯でも食べに行くか」

 俺は食堂に向かい、飯を食べに行った。

「ふう~、満腹」

 俺は部屋に戻りくつろいでいると、船員の声が聞こえた。

「お客様、もうすぐレイアム大陸に着きますのでデッキにお上がりください、到着時間は十八時三十分でございます」

 俺は、リアンと一緒のデッキに上がった。
 すると、すぐ近くに港が見えた。
 一時してから船は港に着き、俺達は船を降りた。

「ふぅ~、今からトラリィアまではきついから近くの宿に泊まるか」

 俺達は近くに宿を見つけ一泊で部屋を銀貨四枚で借りた、だけど二人部屋しかなかったから、なんというか気まずい。

 取り敢えず、俺は宿から出て、薬屋に入った。

 するとレイズニアとは違って、飲み薬というより丸薬が多かった。

「何かようかね?」

 カウンターにいた婆さんが話しかけてきた。

「今高く買い取っている薬はありますか?」
「高く買い取っている薬? それなら万能薬が今は高いね、一つで金貨一枚だよ。」

 金貨一枚!? それは凄い。
 確か万能薬は丸薬タイプで素材は、ランク三回復薬に万能草三本、そしてそれを練り固める蜂蜜。
 万能草は、素材はヒリン草程では無いが六枚で銀貨一枚取引のようだ、蜂蜜は百五十円のアルミ缶位の量で銅貨三枚なのだ。

 俺は直ぐに雑貨屋で銅貨八枚でヒリン草を九十六枚、万能草を銀貨九枚で五十四枚、蜂蜜を銀貨三枚で三十本仕入れた。
 出費額は合計銀貨十二枚と銅貨八枚、さらに買い食いしたのを含めると、もう残り銀貨が十枚で銅貨が二枚しかなかった。

「今日は使いすぎたな......」

 俺は一度港の外に出て、急いで万能薬を十八本作った。
 気がつくと時計は、十八時を指していた。
 俺は急いで宿に戻って夕食を食べた。

「先にどっちがお風呂に入る?」
「リアンが先に風呂に入っていいよ、俺は少し調べものがあるから」

 本当は調べ物は無いが、こういうのはレディーファーストとも言うし、俺は彼女に先を譲った。

「ありがと、じゃあ先に入るわね」

 そのあと、彼女が先に入った後で俺も湯船に浸かった。
 そして俺はベッドに入り眠りについた。

「ん~、よく寝た」

 俺は、目が覚めるとリアンと一緒に朝食を食べに行った。

「さてと、まず万能薬を売って資金調達しないとな。」

 俺達は先に薬屋に行き、万能薬を売って金貨十八枚の収入を得た。
 そして、俺達は トラリィアに向かって 歩いて行った。
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