re:gent〜やり直しの邪神に取り憑かれたから異能バトルで呪いを断ち切る〜

アリヘアM

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第5章 癒す魂と身体編

夢に潜む女神と罪の回帰

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銀河病院──それは宇宙の果てに存在する、魂を癒す唯一の療養機関。時空の裂け目を超え、幾千万の種族が交錯するこの場所において、少年・比嘉聖悟は新たな人生の“始まり”を迎えていた。

「おはよう、聖悟くん。今日は魂制御訓練と神経反応検査、それから午後には無我の境地リラクゼーションセラピーがあるよ」

笑顔でスケジュールを告げるのは、主治医でもある銀河狐。助手の銀河天使ダンも優しくフォローする。

「今日はリュウケンと一緒に瞑想する時間もある。魂の安定は日々の積み重ねだからね」

隣には、今も彼を見守る忠実な相棒リュウケン(一章の最初に見せた姿)が寄り添っていた。銀河病院の技術で再現された心の化身だが、確かにそこには温もりがあった。

“もう誰も傷つけない”

聖悟の毎日は、静かで、平和で、どこか夢のようだった。過去に苦しんだすべてが、まるで遠い彼方の物語のように薄れていく──

……そのはずだった。



ある夜。
特別な治療を終え、疲れ切った身体を銀河病院の保護室のベットに横たえた聖悟は、夢の中で**“誰か”の囁き声**を聞いた。

「……あなたは、本当にそれで満足なの……?」

暗闇の中で、白く浮かび上がるその姿は──
女神だった。けれど、神聖ではなかった。
その瞳は悲しみに満ち、身体は黒い霧に包まれ、虚無の中で微笑んでいる。

「私は“罪悪感”の女神……あなたの心に棲む影……。あなたは知ってるはず。あの怒神は終わった。でも、あなたの中にはまだ“終わっていないもの”がある」

「……やめてくれ。俺はもう……もう戻りたくない!」

叫ぶ聖悟の声も虚しく、彼の足元から時空が砕けていく。

「これは“罰”じゃない。“癒し”なのよ、聖悟……。本当に自分を赦せるまで、あなたは……夢の中でも、現実でも、もう一度歩くの」



次に聖悟が目を覚ましたのは──
かつての地球。魂能力の存在がまだ“未知のもの”とされていた時代の、彼の通っていた古びた中学校の屋上だった。

「あれ……? なんで、制服……?」

掌を見下ろすと、少し幼くなっている。スマホも、病院の記録端末もない。銀河狐も、リュウケンも、どこにもいない。

ただ──目の前には。

「やぁ、久しぶりだね。いや、こっちは“初対面”かな?」

そこに立っていたのは、ダークの狐だった。

黒いフードに燃える様に映る紅き双眸そうぼう。魂を引き裂くようなプレッシャー。
だが、彼の姿はどこか無垢で、純粋に聖悟を見下している。

「君の魂、強いね。……興味あるよ。仲間にならない?」

──時間が戻った。だが、違う。

今度は聖悟だけがすべてを知っている。彼の中に、銀河病院で得た知識と記憶、魂制御技術は眠っている。

でも、この世界の彼は「ただの中学生」にしか見えない。



「俺は……俺は、選ばない。もう、誰も巻き込まない……!」

心に“罪悪感”の女神の残響を抱えながら、聖悟は新たな時間の中で違う選択をしようとする。

しかし、夢か現実か曖昧なこのループの中で、ダークの狐との再会はすでに始まっていた。

そして──この世界にはまだ知られていない“第三の力”、魂能力でも怒神でもない、re:gentやり直しの鍵が眠っているというのか?

聖悟の旅は、再び“初めて”の道へと進み出した。
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