4 / 15
4.アーサーの妹
しおりを挟む「お兄様ぁ‼」
と、アーサーさ…アースにタックルをするどっから見ても貴族の令嬢がいた。
「アース、こちらの令嬢は?」
この令嬢もアースに負けず劣らずの美形。金髪の金色の瞳。ただ肌は透き通るように白い。
「あー…、俺の妹だなぁ」
アースの褐色の肌は日焼け?
「いやいや!エリンはお兄様と結婚するんです!」
無茶を言う王女殿下だなぁ。
「初めまして。エリン王女。私は国王よりアーサー様の友人になるよう命じられましたリチャード=エイプリルと申します。よろしくお願いします」
まだ、アースの腰に巻き付いてるよ…。アースが苦しそう。
「フンッ、お兄様には私がいればいいのよ」
「エリン王女、アーサー様は王太子でもあらせられます。見分も広げなくてはなりません。国王としての義務というやつですね。エリン王女も立派な国王となったアーサー様をご覧になりたいのでは?」
「……そうね。わかったわ。貴方の名前はなんでしたっけ?」
「リチャード=エイプリルですよ。『リド』とお呼びください。」
エリン王女は赤面してアースの影に隠れてしまった。恐らくだが、あまりにアースに執着するあまりに男慣れをしていないんだろうなぁ。逆に不憫……。
「そう言えば、お茶会を主催していた気がするわ」
と言って、戻っていった。それは忘れちゃいけないやつでは?
「アースも大変だな?」
「まぁ、そういうサダメなんだろ。早く王女としての自覚を持ってくれるといいんだが」
王女はまだ12才らしい。まだまだガキだな。
王女の教育係も手を焼いていそう。
「父上が女の子が嬉しくて甘やかした結果、ああなった」
ナルホド。陛下の責任か。
「俺の友人である以上エリンももれなくついてくるぞ?」
そんな…おまけ付きのお菓子のような……。
12才ならデビュタントまでまだ時間あるし、更生の余地ありかな?
「別に俺は構わないけど?」
それから4年が経った。
俺とアースは20才。エリン王女は16才となった。
「お兄様、リチャード様もご機嫌麗しゅう」
エリン王女はすっかりと淑女となった。カーテシーも様になっている。
この4年はなかなか充実(?)していた。
エリン王女がアースに巻き付いては俺が引っ剥がし、その度に「レディの体に触るなんて」と罵られ、「レディは突然殿方に抱きついたりはしません!」と一喝した。これが1年目。
2年目は、兄妹というものは結婚が出来ないということを、倫理感からだけでなく、生物学的観点からも教え込んだ。
3年目は、アースは国王としてエリン王女ばかりを見ているわけにはいかないということを教え込んだ。
4年目は、ほとんど俺から教える事はなく、『アースはエリン王女を大事に思っているが、家族だからだよ』と教え込んだ。
ポートエクス国王陛下も自分の娘ながらもこの4年の変化は著しいので、俺に説明を求めてらしたので説明をした。
「王家としての王女教育も並行して行われていたので、結果は今のようなものですよ」
「何か褒美を取らすぞ?」
そう言われ、自分の家にそういえば今爵位がないことを思いだしたので、
「あ、エイプリル家に爵位を下さい」
と、言っておいた。個人的に爵位を持っている方もいらっしゃるようで(例:騎士爵を持つ辺境伯爵とか)。俺には関係のない話だけど。
21
あなたにおすすめの小説
目覚めたら魔法の国で、令嬢の中の人でした
エス
恋愛
転生JK×イケメン公爵様の異世界スローラブ
女子高生・高野みつきは、ある日突然、異世界のお嬢様シャルロットになっていた。
過保護すぎる伯爵パパに泣かれ、無愛想なイケメン公爵レオンといきなりお見合いさせられ……あれよあれよとレオンの婚約者に。
公爵家のクセ強ファミリーに囲まれて、能天気王太子リオに振り回されながらも、みつきは少しずつ異世界での居場所を見つけていく。
けれど心の奥では、「本当にシャルロットとして生きていいのか」と悩む日々。そんな彼女の夢に現れた“本物のシャルロット”が、みつきに大切なメッセージを託す──。
これは、異世界でシャルロットとして生きることを託された1人の少女の、葛藤と成長の物語。
イケメン公爵様とのラブも……気づけばちゃんと育ってます(たぶん)
※他サイトに投稿していたものを、改稿しています。
※他サイトにも投稿しています。
【完結】第一王子と侍従令嬢の将来の夢
かずえ
恋愛
第一王子は、常に毒を盛られ、すっかり生きることに疲れていた。子爵令嬢は目が悪く、日常生活にも支障が出るほどであったが、育児放棄され、とにかく日々を送ることに必死だった。
12歳で出会った二人は、大人になることを目標に、協力しあう契約を交わす。
【完結済】獅子姫と七人の騎士〜婚約破棄のうえ追放された公爵令嬢は戦場でも社交界でも無双するが恋愛には鈍感な件〜
鈴木 桜
恋愛
強く賢く、美しい。絵に描いたように完璧な公爵令嬢は、婚約者の王太子によって追放されてしまいます。
しかし……
「誰にも踏み躙られない。誰にも蔑ろにされない。私は、私として尊重されて生きたい」
追放されたが故に、彼女は最強の令嬢に成長していくのです。
さて。この最強の公爵令嬢には一つだけ欠点がありました。
それが『恋愛には鈍感である』ということ。
彼女に思いを寄せる男たちのアプローチを、ことごとくスルーして……。
一癖も二癖もある七人の騎士たちの、必死のアプローチの行方は……?
追放された『哀れな公爵令嬢』は、いかにして『帝国の英雄』にまで上り詰めるのか……?
どんなアプローチも全く効果なし!鈍感だけど最強の令嬢と騎士たちの英雄譚!
どうぞ、お楽しみください!
【完結】一番腹黒いのはだあれ?
やまぐちこはる
恋愛
■□■
貧しいコイント子爵家のソンドールは、貴族学院には進学せず、騎士学校に通って若くして正騎士となった有望株である。
三歳でコイント家に養子に来たソンドールの生家はパートルム公爵家。
しかし、関わりを持たずに生きてきたため、自分が公爵家生まれだったことなどすっかり忘れていた。
ある日、実の父がソンドールに会いに来て、自分の出自を改めて知り、勝手なことを言う実父に憤りながらも、生家の騒動に巻き込まれていく。
虜囚の王女は言葉が通じぬ元敵国の騎士団長に嫁ぐ
あねもね
恋愛
グランテーレ国の第一王女、クリスタルは公に姿を見せないことで様々な噂が飛び交っていた。
その王女が和平のため、元敵国の騎士団長レイヴァンの元へ嫁ぐことになる。
敗戦国の宿命か、葬列かと見紛うくらいの重々しさの中、民に見守られながら到着した先は、言葉が通じない国だった。
言葉と文化、思いの違いで互いに戸惑いながらも交流を深めていく。
婚約破棄!?なんですって??その後ろでほくそ笑む女をナデてやりたい位には感謝してる!
まと
恋愛
私、イヴリンは第一王子に婚約破棄された。
笑ってはダメ、喜んでは駄目なのよイヴリン!
でも後ろでほくそ笑むあなたは私の救世主!
【完結】顔が良ければそれでいいと思っていたけれど、気づけば彼に本気で恋していました。
朝日みらい
恋愛
魔物を討伐し国を救った若き魔術師アリア・フェルディナンド。
国王から「望むものを何でも与える」と言われた彼女が選んだ褒美は――
「国一番の美男子を、夫にください」
という前代未聞のひと言だった。
急遽開かれた婿候補サロンで、アリアが一目で心を奪われたのは、
“夜の街の帝王”と呼ばれる美貌の青年ルシアン・クロード。
女たらし、金遣いが荒い、家の恥――
そんな悪評だらけの彼を、アリアは迷わず指名する。
「顔が好きだからです」
直球すぎる理由に戸惑うルシアン。
だが彼には、誰にも言えない孤独と過去があった。
これは、
顔だけで選んだはずの英雄と、
誰にも本気で愛されたことのない美貌の青年が、
“契約婚”から始める恋の物語。
【完結】婚約破棄される未来見えてるので最初から婚約しないルートを選びます
22時完結
恋愛
レイリーナ・フォン・アーデルバルトは、美しく品格高い公爵令嬢。しかし、彼女はこの世界が乙女ゲームの世界であり、自分がその悪役令嬢であることを知っている。ある日、夢で見た記憶が現実となり、レイリーナとしての人生が始まる。彼女の使命は、悲惨な結末を避けて幸せを掴むこと。
エドウィン王子との婚約を避けるため、レイリーナは彼との接触を避けようとするが、彼の深い愛情に次第に心を開いていく。エドウィン王子から婚約を申し込まれるも、レイリーナは即答を避け、未来を築くために時間を求める。
悪役令嬢としての運命を変えるため、レイリーナはエドウィンとの関係を慎重に築きながら、新しい道を模索する。運命を超えて真実の愛を掴むため、彼女は一人の女性として成長し、幸せな未来を目指して歩み続ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる