7 / 12
Ep.7
しおりを挟むその日もうさちゃんを志和神社まで送っていった。
志和家の皆様と今日の素晴らしいうさちゃんのお話を共有しなくては!
志和神社の現神主の聖さんの弟さんは「うさちゃんはなんて優しいんだ!」と、滂沱の涙を流していました。これには私もちょっと引いちゃったな。
聖さんの義妹(?)さんも「今日もうさちゃんが何好きかわからないから、とにかくいっぱい作ったからね!」って今日もなにかのパーティーのようでした。うさちゃんも遠慮しないで好きなものとか言えばいいのに、遠慮しちゃってるのかなぁ?志和家としては遠慮なんかしないでほしいと思うけど?
「それじゃあ、うさちゃん。また明日ね!」
そう言って私は事務所に帰りました。うちの冷蔵庫は私以外が無断で開けられないようになってるんだから!私は根に持つタイプよ?
面接ははツクヨミセキュリティのメンバー勢ぞろいですることになった。
……なったんだけど、二次審査だというのに浮ついた連中が多い!「アウラさんと同じ職場で働けたら……」「レオンさんと同じ職場なんて夢のような空間!」―――その煩悩をどこかに置いてから出直してこい!と叫びたかった。
先日話に出てきた男性。父さんと境遇が似ている男性。
「えーと?名前は宗堂一さんね。年齢は25才」
「社長は桧山ヒナタさんですね。お若いのに、やり手だといろんな業界で有名です。教会を破門されてからというもの、職を転々としていたので知っていますよ」
私は有名だったのか……。お姉様の功績が大きいんじゃ?
「ああ、若見えはアウラさんに不老の魔法をかけてもらってるのよ。神父としては邪道でしょ?父も神父でしたから、あの世で激怒してそうですね」
顔を赤くして怒る父さんを想像すると笑ってしまう。
『神聖力をコントロールできないのよね?ヒナタが教えれば問題ないんじゃない?神聖力の量としては問題ないわけだし』
「彼女は祓った方がいいのでしょうか?」
「彼女は私の母の姉で、ここの前の社長よ。祓っちゃダメよ~っていうかそう簡単に祓えるようなお姉様じゃないわよ?」
前の社長の事をよく知っているメンバーは、『手を出すべからず』と静観している。
ここでも空気を読めない男:大神芯矢は口を開く。
「社長に手を出すなんて恐ろしいことしたら、こっちの命がいくつあっても足りないですよ~。社長は根性で霊魂を残している方ですからね~」
『大神君?あなた、死にたいのかしら?』
「とんでもありません!」
たしか大神さんはフェンリルだったはず。それがお姉様には絶対の服従。お姉様スゴイ!
「あら、そういえばツクヨミセキュリティを職場に選んだ理由は?」
「神聖力を使うことが出来るなら、役に立つことが出来るなら、ですね」
うさちゃんみたいだなぁ。
「HP見たでしょ?女性陣に興味ある方が多かったんですけれども?」
「あっ、天使様がいるんですよね。それは神々しいんでしょうね」
私とかレオンちゃんとかはその他大勢?ミシェルさんは確かに神々しいけど。
「こっそり影から見てる。昔いた私の父さんとか…あ、神父だったんだけどね。拝んでたりしてたみたいだからって!宗堂さんも拝みに行くんですか~‼」
頑張ってください。ミシェルさん。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】離縁されたので実家には戻らずに自由にさせて貰います!
山葵
恋愛
「キリア、俺と離縁してくれ。ライラの御腹には俺の子が居る。産まれてくる子を庶子としたくない。お前に子供が授からなかったのも悪いのだ。慰謝料は払うから、離婚届にサインをして出て行ってくれ!」
夫のカイロは、自分の横にライラさんを座らせ、向かいに座る私に離婚届を差し出した。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた
下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。
ご都合主義のハッピーエンドのSSです。
でも周りは全くハッピーじゃないです。
小説家になろう様でも投稿しています。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。
三谷朱花
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。
何度も断罪を回避しようとしたのに!
では、こんな国など出ていきます!
虐げられた皇女は父の愛人とその娘に復讐する
ましゅぺちーの
恋愛
大陸一の大国ライドーン帝国の皇帝が崩御した。
その皇帝の子供である第一皇女シャーロットはこの時をずっと待っていた。
シャーロットの母親は今は亡き皇后陛下で皇帝とは政略結婚だった。
皇帝は皇后を蔑ろにし身分の低い女を愛妾として囲った。
やがてその愛妾には子供が生まれた。それが第二皇女プリシラである。
愛妾は皇帝の寵愛を笠に着てやりたい放題でプリシラも両親に甘やかされて我儘に育った。
今までは皇帝の寵愛があったからこそ好きにさせていたが、これからはそうもいかない。
シャーロットは愛妾とプリシラに対する復讐を実行に移す―
一部タイトルを変更しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる