恐怖(?)25股男

satomi

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この男本気か?

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 私なんかでオサムさんは満足してくれてるのかな?なんて思いながら気怠く私の部屋で朝を迎えた。
 オサムさんは休日だというのに「仕事があるから行かなきゃなんない」って朝早くに行っちゃったけど、昨夜のこと考えると顔がにやけちゃう!もうっ、ヤダ!
 
 ふと視線をベッドの下に目をやるとそこにはオサムさんのアドレス帳かな?と思われるものが。
 ダメよ!プライベートなんだから!と思いつつも見たい心と見たらダメだと制止する心。これは拾っただけなんだから。と自分に言い聞かせてその手帳らしきものを拾ってみた。まだ二つの心が争っていたんだけど、つるっと手から滑り落ちてしまった。
 その時にオサムさんの予定表が目に入った。
 11月1日 アリサ 2日 リコ 3日 ミナコ あ、今日のこと私…。 4日 ルナ 5日 ジェニー ………… この調子でなんとオサムさんは25股していた。
 
 でも恐ろしいことに、各彼女との記念日は確実に抑えているし、誕生日も外さない。名前の呼び間違えもない。
 さらに恐ろしいことに、彼女達の性周期まで把握していて、かなりの安全日に会うようにしているようだ。

 オサムさんに会いたいけれども、会社の名前も自宅の場所も教えてくれないし……。
 友達にその事を相談したら、「あんた遊ばれてるんだよ」とか言われた。

 私はこの手帳を見て(目に入った)から、オサムさんへの気持ちが冷めてしまったから、オサムさんは今は24股かなぁ?なんかどっちでも最低な気がする。

 
 携帯電話の番号は知っていたので、オサムさんと会って話を聞くことにした。
「中を見た?」
「落とした拍子に見えちゃったのよ。ゴメンね。私とは別れてね」
「ああ、仕方ないな」
「そう言えば、クリスマスが近いわね。25日だもの。その彼女たちの中に本命さんがいるんでしょ?」
「それがいなくて、厄介なんだよね。25日は俺は一体誰と過ごせばいいのか?」
 そんなの知らないわよ。
「ミナコ、誰かいい子知らない?」
「知ってたって、25股するような人は紹介できません!」
「参ったなぁ~」
「だいたい、好みの女性とかないの?なんで25股なの?」
「うーん、好みの女性かぁ。凛としつつ、儚げでナイスプロポーションの美女で知性を備えている人かなぁ」
「知性があったら25股男と付き合おうなんて思わないわよ」
「バレなきゃいいじゃん」
「そういう問題じゃなくて、誠実さに欠けるじゃない?そういう人は好まれないわよ。だから、なんで25股?」
「なんとなく流れで?記念日とか誕生日は当然だろう?名前を呼び間違えるなんて痴ほう症かよ?」
 そんな理由でこの男と付き合ってたの?自己嫌悪だわ~。




























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