1 / 6
第1話 念願の婚約破棄されました♡
しおりを挟む
「レオナルド様?貴方が私との婚約を破棄したいと耳にしたのですけれど?」
「俺は本気だ」
彼はレオナルド=ホークス公爵令息。私との婚約が破棄されずに婚姻となると、王配というやつになる予定なのに、その地位も放るとは。まぁ知ってるんだけど。王家の影がついてるからね。
えー、私はこのヴィーナスヴェール王国における唯一の後継。一人娘。私もレオナルド様など欠片も慕ってはいないので、好都合と言えば好都合なのですが、国のためにはどうなんでしょう?
あ、名前。リリアーヌ=ヴィーナスヴェールと申します。
「第一俺はなぁ、王女殿下の清ました喜怒哀楽のない顔が嫌いなんだよ!」
淑女たるものそう簡単に感情を表しませんからね。貴方が私の喜怒哀楽を引き出していないのですよ。と言っても耳を貸さないんでしょうね……。
「それに比べて、ベティは表情が豊か!殿下とは月と鼈(すっぽん)!」
……不敬じゃないでしょうか?
あ、影の報告でベティさん(男爵家に養女になった元平民)はお胸が大きいと。いろいろ言ってるが本音はそこでは?と私は思うのです。私の体の事です。私にはわかります。ええ、いわゆるちっぱいというやつですよ。
なんかいろいろ言ってたけど聞き流してしまいました。ベティが可愛いだのなんだの言ってたような?
「あ、ごめんなさい。途中から自分の世界に入ってしまい聞いていませんでした。でも要約すると、本気で私と婚約破棄をしたいという事ですね?家との契約ですから、ホークス公爵の許可も必要なのですが?」
「そんなもの、奪い取った。コレが我が家の印璽だ!さぁ、破棄の書類を作ろう!」
盗んだのですね?あとでこっぴどく怒られる様が目に浮かびますがいいのでしょうか?放っておきましょう。私には関係のないことです。
「破棄について、貴方の有責で構いませんね?貴方が言い出したことですし、事実貴方が心変わりをしたのが原因ですから」
「ああ、なんでもいいから一刻も早く婚約破棄の書類を作ってしまおう。破棄してしまえばこっちのもの」
怒られて廃嫡されたのちにベティさんにも捨てられるでしょうね。恐らく彼女は公爵夫人の地位と財産目当て。廃嫡されたら価値はないでしょう。しかも婚約破棄の慰謝料借金付きの男なんて願い下げでしょう。きっとベティさんの目的はキラキラウハウハ生活でしょうから。……高位貴族夫人の生活はそんな甘いものじゃないのですがね?
陰謀渦巻く社交界を生き抜き、領地経営に片足突っ込み(片方は夫の役目)、跡継ぎを夫の実家からせがまれ……など。
こうして私は無事(?)婚約破棄したのです。これでお慕いしているあの方へ近づけたわ。キャッ♡
私がお慕いしているのは、ただ一人!騎士団長をなさっているカミール=ベル様。
お父様(陛下)は年齢差とか言うけど、私はあの方に首っ丈!
カミール様は、銀髪緑眼。騎士団長だもの、剣術にも秀でているわ。体型だって、騎士体型(?)!とはいえ、筋肉だるまではなくほどよく筋肉がついてる感じで素敵なのよ~!きゃ~~!!
私とのこ…婚姻だって問題ない侯爵子息だし。三男だから実家を継ぐ可能性はほぼないと見きりをつけるのが早かったのかなぁ?若くしてどんどん出世して今や騎士団長だし!
*****
公爵家にて…
「婚約破棄してきただとぉ?どうやって?私は聞いてないぞ?」
「まぁまぁ、父上。勝手に印璽を持ち出したことは謝罪申し上げます。興奮なさると、お倒れになりますよ?」
「勝手に印璽を持ち出した?お前はな、な、なんてことを……。私は急ぎ陛下に謝罪を申し上げてくる。お前はしばらく自室で反省していろ!」
それではベティに会えない……何てことだろう?父上だってベティに会えばその愛らしさに絆されるだろうに。わかってない人ばかりだなぁ。とりあえず、自室に戻ってベティへ手紙でも書こう!そうだ、婚約破棄できたという報告をしたいしな。
**
宮廷にて
「王国の太陽であらせられます陛下におかれましてはご多忙の中時間を作っていただき誠にあり難きことと存じます」
「うむ。貴殿の子息が暴走をして、我が娘との婚約を破棄したとか?」
「はい。その際に我が家の印璽を勝手に持ち出したのです」
「貴殿の家の問題は貴殿が解決するがよい。以上だ」
(私は一刻もはやく愛しの我が娘、リリたんと会いたいよ~♡)というのが国王陛下の内心だ。公爵家に興味はない。
**
マイ スイート ハニー ベティ へ
さっき王女と婚約破棄してきたよ♡ これで二人を邪魔するものは何もないね。
勝手に我が家の印璽を持ち出したからさぁ、自室で反省しろって怒られてるけど、これからは手紙をちょくちょく送るよ。待っててね♡
レオナルドより
「うげっ。キモ」
「言うな。自室に軟禁されているという自覚はないな……。コレをこれからベティとかいう女に届けるのか?」
「ちょっと待て。届ける前に、旦那様に見てもらった方がいいんじゃないのか?」
「「「そうだなぁ」」」
ホークス公爵家の護衛達の心は一つになった。
「旦那様。自室で反省しているハズの坊ちゃんがベティなる女性に送ろうとしていた手紙です。既に邸の者が読んだ後ですけど、拝見後ベティなる女性に送るか否かを判断したいと思います」
「……」
公爵閣下が絶句した。
「こ……これは。我が家の恥まで外に漏らそうというのか?印璽を持ち出されたなんて恥以外のなんでもないのに。あいつはそれもわかっていないようだな。はぁ、どこで教育を間違えたのだろう?レオナルドを連れて来い!」
父上に呼ばれた。父上もベティの素晴らしさがわかったんだろうか?遅いくらいだけど。
「コレを書いたのはお前か?」
「父上!コレを読んだのですか?というかまだここにあるのですか?」
「屋敷の者がほぼ全員読んでいる。お前はどうして自分が自室で反省しなければならないのかを理解していなかったようだな。コレを読んで私の心は固まった。今まで自由にし過ぎたのか……ハァ、お前を廃嫡する!」
「そ、そんな…。で…でも、この家の後継は私一人しかいないではありませんか?」
「優秀な親戚を養子にする。…たしか、弟の息子が優秀と聞いたような?その方が安心して老後を過ごせる。お前はそのベティとやらと共に生活をすればよかろう?」
「昔は『お前の従兄弟が優秀だと噂になっている。当然のことだが、お前はさらに上をいくように』と仰ったじゃないですか‼」
「そんなことも言ったが、お前はせっかくの婚約を破棄し、最高の道を行くはずだったはずなのに、我が家の印璽を盗む等言語道断‼ 嗚呼、どこで道を誤ったんだろう? ベティとやらと一緒になって最高の道を行けるわけがない……。陛下に会わす顔がないじゃないか‼ 全部お前がしでかしたからだ」
こうしてレオナルド公爵令息は廃嫡された。やっぱりとしか言えない。そして、やっぱりベティなる女は公爵夫人になって贅沢三昧するのが目的だったようで、『公爵令息じゃない貴方に価値なんてないわよ。一緒に平民なんてゴメンよ』とレオナルドの元を華麗に去っていった。というか元の男爵令嬢として男漁りをしていると耳にした。地位が高くて操りやすそうな男を求めて彷徨ってるんだろう。
でもまぁ、そんな二人も関係ない! 私の両の目にはあの方しか映っていないのよー!!
「俺は本気だ」
彼はレオナルド=ホークス公爵令息。私との婚約が破棄されずに婚姻となると、王配というやつになる予定なのに、その地位も放るとは。まぁ知ってるんだけど。王家の影がついてるからね。
えー、私はこのヴィーナスヴェール王国における唯一の後継。一人娘。私もレオナルド様など欠片も慕ってはいないので、好都合と言えば好都合なのですが、国のためにはどうなんでしょう?
あ、名前。リリアーヌ=ヴィーナスヴェールと申します。
「第一俺はなぁ、王女殿下の清ました喜怒哀楽のない顔が嫌いなんだよ!」
淑女たるものそう簡単に感情を表しませんからね。貴方が私の喜怒哀楽を引き出していないのですよ。と言っても耳を貸さないんでしょうね……。
「それに比べて、ベティは表情が豊か!殿下とは月と鼈(すっぽん)!」
……不敬じゃないでしょうか?
あ、影の報告でベティさん(男爵家に養女になった元平民)はお胸が大きいと。いろいろ言ってるが本音はそこでは?と私は思うのです。私の体の事です。私にはわかります。ええ、いわゆるちっぱいというやつですよ。
なんかいろいろ言ってたけど聞き流してしまいました。ベティが可愛いだのなんだの言ってたような?
「あ、ごめんなさい。途中から自分の世界に入ってしまい聞いていませんでした。でも要約すると、本気で私と婚約破棄をしたいという事ですね?家との契約ですから、ホークス公爵の許可も必要なのですが?」
「そんなもの、奪い取った。コレが我が家の印璽だ!さぁ、破棄の書類を作ろう!」
盗んだのですね?あとでこっぴどく怒られる様が目に浮かびますがいいのでしょうか?放っておきましょう。私には関係のないことです。
「破棄について、貴方の有責で構いませんね?貴方が言い出したことですし、事実貴方が心変わりをしたのが原因ですから」
「ああ、なんでもいいから一刻も早く婚約破棄の書類を作ってしまおう。破棄してしまえばこっちのもの」
怒られて廃嫡されたのちにベティさんにも捨てられるでしょうね。恐らく彼女は公爵夫人の地位と財産目当て。廃嫡されたら価値はないでしょう。しかも婚約破棄の慰謝料借金付きの男なんて願い下げでしょう。きっとベティさんの目的はキラキラウハウハ生活でしょうから。……高位貴族夫人の生活はそんな甘いものじゃないのですがね?
陰謀渦巻く社交界を生き抜き、領地経営に片足突っ込み(片方は夫の役目)、跡継ぎを夫の実家からせがまれ……など。
こうして私は無事(?)婚約破棄したのです。これでお慕いしているあの方へ近づけたわ。キャッ♡
私がお慕いしているのは、ただ一人!騎士団長をなさっているカミール=ベル様。
お父様(陛下)は年齢差とか言うけど、私はあの方に首っ丈!
カミール様は、銀髪緑眼。騎士団長だもの、剣術にも秀でているわ。体型だって、騎士体型(?)!とはいえ、筋肉だるまではなくほどよく筋肉がついてる感じで素敵なのよ~!きゃ~~!!
私とのこ…婚姻だって問題ない侯爵子息だし。三男だから実家を継ぐ可能性はほぼないと見きりをつけるのが早かったのかなぁ?若くしてどんどん出世して今や騎士団長だし!
*****
公爵家にて…
「婚約破棄してきただとぉ?どうやって?私は聞いてないぞ?」
「まぁまぁ、父上。勝手に印璽を持ち出したことは謝罪申し上げます。興奮なさると、お倒れになりますよ?」
「勝手に印璽を持ち出した?お前はな、な、なんてことを……。私は急ぎ陛下に謝罪を申し上げてくる。お前はしばらく自室で反省していろ!」
それではベティに会えない……何てことだろう?父上だってベティに会えばその愛らしさに絆されるだろうに。わかってない人ばかりだなぁ。とりあえず、自室に戻ってベティへ手紙でも書こう!そうだ、婚約破棄できたという報告をしたいしな。
**
宮廷にて
「王国の太陽であらせられます陛下におかれましてはご多忙の中時間を作っていただき誠にあり難きことと存じます」
「うむ。貴殿の子息が暴走をして、我が娘との婚約を破棄したとか?」
「はい。その際に我が家の印璽を勝手に持ち出したのです」
「貴殿の家の問題は貴殿が解決するがよい。以上だ」
(私は一刻もはやく愛しの我が娘、リリたんと会いたいよ~♡)というのが国王陛下の内心だ。公爵家に興味はない。
**
マイ スイート ハニー ベティ へ
さっき王女と婚約破棄してきたよ♡ これで二人を邪魔するものは何もないね。
勝手に我が家の印璽を持ち出したからさぁ、自室で反省しろって怒られてるけど、これからは手紙をちょくちょく送るよ。待っててね♡
レオナルドより
「うげっ。キモ」
「言うな。自室に軟禁されているという自覚はないな……。コレをこれからベティとかいう女に届けるのか?」
「ちょっと待て。届ける前に、旦那様に見てもらった方がいいんじゃないのか?」
「「「そうだなぁ」」」
ホークス公爵家の護衛達の心は一つになった。
「旦那様。自室で反省しているハズの坊ちゃんがベティなる女性に送ろうとしていた手紙です。既に邸の者が読んだ後ですけど、拝見後ベティなる女性に送るか否かを判断したいと思います」
「……」
公爵閣下が絶句した。
「こ……これは。我が家の恥まで外に漏らそうというのか?印璽を持ち出されたなんて恥以外のなんでもないのに。あいつはそれもわかっていないようだな。はぁ、どこで教育を間違えたのだろう?レオナルドを連れて来い!」
父上に呼ばれた。父上もベティの素晴らしさがわかったんだろうか?遅いくらいだけど。
「コレを書いたのはお前か?」
「父上!コレを読んだのですか?というかまだここにあるのですか?」
「屋敷の者がほぼ全員読んでいる。お前はどうして自分が自室で反省しなければならないのかを理解していなかったようだな。コレを読んで私の心は固まった。今まで自由にし過ぎたのか……ハァ、お前を廃嫡する!」
「そ、そんな…。で…でも、この家の後継は私一人しかいないではありませんか?」
「優秀な親戚を養子にする。…たしか、弟の息子が優秀と聞いたような?その方が安心して老後を過ごせる。お前はそのベティとやらと共に生活をすればよかろう?」
「昔は『お前の従兄弟が優秀だと噂になっている。当然のことだが、お前はさらに上をいくように』と仰ったじゃないですか‼」
「そんなことも言ったが、お前はせっかくの婚約を破棄し、最高の道を行くはずだったはずなのに、我が家の印璽を盗む等言語道断‼ 嗚呼、どこで道を誤ったんだろう? ベティとやらと一緒になって最高の道を行けるわけがない……。陛下に会わす顔がないじゃないか‼ 全部お前がしでかしたからだ」
こうしてレオナルド公爵令息は廃嫡された。やっぱりとしか言えない。そして、やっぱりベティなる女は公爵夫人になって贅沢三昧するのが目的だったようで、『公爵令息じゃない貴方に価値なんてないわよ。一緒に平民なんてゴメンよ』とレオナルドの元を華麗に去っていった。というか元の男爵令嬢として男漁りをしていると耳にした。地位が高くて操りやすそうな男を求めて彷徨ってるんだろう。
でもまぁ、そんな二人も関係ない! 私の両の目にはあの方しか映っていないのよー!!
6
あなたにおすすめの小説
追放聖女の薬草店~光らない無能と言われた私の治癒力は、最強騎士団長の呪いにだけ効くようです。辺境で始める溺愛スローライフ~
黒崎隼人
恋愛
「君の力だけが、俺を救ってくれる」
派手な光を放つ魔法が使えず、「光らない無能」として国を追放された聖女エリナ。
彼女は辺境の村で廃屋を買い取り、念願だった薬草店をオープンする。
相棒の精霊獣ポポと共にスローライフを始めたある嵐の夜、店の前に倒れていたのは、国の最強騎士団長ゼフィルだった。
「黒竜の呪い」に侵され、あらゆる魔法を受け付けない彼の体。
しかし、エリナの持つ「細胞そのものを活性化させる」地味な治癒力だけが、彼の呪いを解く唯一の鍵で……!?
無能扱いされた聖女と、余命わずかの最強騎士。
二人が辺境で紡ぐ、温かくて幸せな再生と溺愛の物語。
冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎
王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。
……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。
追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。
無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」
騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!
政略妻は氷雪の騎士団長の愛に気づかない
宮永レン
恋愛
これって白い結婚ですよね――?
政略結婚で結ばれたリリィと王国最強の騎士団長アシュレイ。
完璧だけど寡黙でそっけない態度の夫との生活に、リリィは愛情とは無縁だと思っていた。
そんなある日、「雪花祭」を見に行こうとアシュレイに誘われて……?
※他サイトにも掲載しております。
人間嫌いの狐王に、契約妻として嫁いだら溺愛が止まりません
由香
ファンタジー
人間嫌いで知られる狐族の王・玄耀に、“契約上の妻”として嫁いだ少女・紗夜。
「感情は不要。契約が終われば離縁だ」
そう告げられたはずなのに、共に暮らすうち、冷酷な王は彼女だけに甘さを隠さなくなっていく。
やがて結ばれる“番”の契約、そして王妃宣言――。
契約結婚から始まる、人外王の溺愛が止まらない和風あやかし恋愛譚。
愛人を選んだ夫を捨てたら、元婚約者の公爵に捕まりました
由香
恋愛
伯爵夫人リュシエンヌは、夫が公然と愛人を囲う結婚生活を送っていた。
尽くしても感謝されず、妻としての役割だけを求められる日々。
けれど彼女は、泣きわめくことも縋ることもなく、静かに離婚を選ぶ。
そうして“捨てられた妻”になったはずの彼女の前に現れたのは、かつて婚約していた元婚約者――冷静沈着で有能な公爵セドリックだった。
再会とともに始まるのは、彼女の価値を正しく理解し、決して手放さない男による溺愛の日々。
一方、彼女を失った元夫は、妻が担っていたすべてを失い、社会的にも転落していく。
“尽くすだけの妻”から、“選ばれ、守られる女性”へ。
静かに離婚しただけなのに、
なぜか元婚約者の公爵に捕まりました。
離婚するはずの旦那様を、なぜか看病しています
鍛高譚
恋愛
「結婚とは、貴族の義務。そこに愛など不要――」
そう割り切っていた公爵令嬢アルタイは、王命により辺境伯ベガと契約結婚することに。
お互い深入りしない仮面夫婦として過ごすはずが、ある日ベガが戦地へ赴くことになり、彼はアルタイにこう告げる。
「俺は生きて帰れる自信がない。……だから、お前を自由にしてやりたい」
あっさりと“離婚”を申し出る彼に、アルタイは皮肉めいた笑みを浮かべる。
「では、戦争が終わり、貴方が帰るまで離婚は待ちましょう。
戦地で女でも作ってきてください。そうすれば、心置きなく別れられます」
――しかし、戦争は長引き、何年も経ったのちにようやく帰還したベガは、深い傷を負っていた。
彼を看病しながら、アルタイは自分の心が変化していることに気づく。
「早く元気になってもらわないと、離婚できませんね?」
「……本当に、離婚したいのか?」
最初は“義務”だったはずの結婚。しかし、夫婦として過ごすうちに、仮面は次第に剥がれていく。
やがて、二人の離婚を巡る噂が王宮を騒がせる中、ベガは決意を固める――。
白狼王の贄姫のはずが黒狼王子の番となって愛されることになりました
鳥花風星
恋愛
白狼王の生贄としてささげられた人間族の第二王女ライラは、白狼王から「生贄はいらない、第三王子のものになれ」と言われる。
第三王子レリウスは、手はボロボロでやせ細ったライラを見て王女ではなく偽物だと疑うが、ライラは正真正銘第二王女で、側妃の娘ということで正妃とその子供たちから酷い扱いを受けていたのだった。真相を知ったレリウスはライラを自分の屋敷に住まわせる。
いつも笑顔を絶やさず周囲の人間と馴染もうと努力するライラをレリウスもいつの間にか大切に思うようになるが、ライラが番かもしれないと分かるとなぜか黙り込んでしまう。
自分が人間だからレリウスは嫌なのだろうと思ったライラは、身を引く決心をして……。
両片思いからのハッピーエンドです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる