急に王妃って言われても…。オジサマが好きなだけだったのに…

satomi

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13.サンドラの王配候補

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 サンドラにもどうしてもあの夜会で素敵なオジサマに純潔を捧げたかったという強い思いを伝えた。
「まぁ、母様にも事情があったかもだけどさぁ。おかげで私が生まれたわけだし?」
 わかってくれて助かります!
「そう!そういう強い思いないの?」
「ない」
 即答されちゃった……。
 本当にサンドラの王配どうしよう?影~?

「集めてきた情報です。その『神童』と呼ばれる人物ですが、現在は18才。ウエストクール王国の第3王子であらせられます。第3王子なので王位継承権は持っているものの実際に継承される確率は低いことと思います。
容姿は、女性ならば『立てばシャクヤク 座ればボタン 歩く姿は百合の花』と言われるようなイケメンです」
 その『立てばなんちゃら』っていうのは何?
「第3王子を視界に入れて、気絶してしまう婦女子が多数。頭脳ですが、ウエストクール王国の王太子妃が妊娠中につき公務が滞っているのですが、代わりに彼が公務をしています。あまりに簡単に公務をこなすので、国王は面白がってアレコレと公務を押し付けていました。まぁ、そんなことも長続きせず、第3王子はいろんな国へと外交に出るように国王陛下直々に命を受けております。この国にも近いうちにやってくるはずです」
「「お名前は?」」
「ラクトフェン王子です」
 最初に教えてほしかった。サンドラよりもちょっと年上のイケメンで賢い王子。いたよ、クレッシェ!


「来る前に連絡が来るでしょうから、連絡待ちね」
 心なしかサンドラがソワソワしているように見える。陛下に言ったら、ヤキモチ焼くのかしら?


 数日後、陛下の元にウエストクール王国からの使者がやってきて、ラクトフェン王子が1週間程度この国に滞在したいとの話をいただいた。
「是非是非、いらしてくださいね~。お噂はかねがね。お会いしてみたかったのです」
 私がそう言うと、陛下は不満顔だった。だって~、サンドラの王配候補なんだもん!

 使者が帰って陛下と二人になった時に、
「俺よりも若い男の方がいいのか?オジサマが好きなんじゃなかったのか?」
 はぁ?私?何を勘違いしてるのか、私は笑ってしまった。
「違う違う!ラクトフェン王子はサンドラの王配候補なのよ。サンドラの好みはちょっと年上のイケメンで包容力がある賢い人なんだけど、王配となるとそれなりの家柄がね~。彼はサンドラの王配候補よ。会ってみたいでしょ?」
 陛下は複雑な顔をした。眉間にシワがよってるよ。
「会ってみたいが……俺の審査は厳しいぞ」
 さすが義兄バカ。可愛い義妹だもんなぁ。

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